図書館で遊ぼう!一般質問その1
32年度の予算編成に向けて提案型の内容で一般質問させていただきました。
質問の最初は「図書館について」
29年度図書館利用者の年齢別統計、貸出冊数ベースで
40代がトップで約20%、
50代以上は約46%を占め、登録者数は16580人もいらっしゃいます。
本市が進めている「元気な高齢者を増やそうプロジェクト」は、
全庁あげて健康寿命延伸の取り組みと打ち出されています。
出かける場所、居場所として高齢者の社会参加を促す図書館になっていますが、
これだけの人数の高齢者に働きかけるチャンスがあります。
健康や医療、栄養など図書館ならではのアプローチを要望しました。
反対に中学生である13歳から20代までは貸出冊数ベースで約6%です。
学校等の図書館を利用している事も考えられますが
インターネットの普及などで本離れが進んでいるとも考えられます。
2007年京都大学で始まったビブリオバトルという知的書評合戦が
高校生、大学生に人気を集めています。
必要なものは、本、5分の プレゼン時間と2,3分の
質疑応答時間を測る時計だけ。
発表参加者が読んで面白いと思った本を持ち寄り、
順番に一人5分間で本を紹介します
それぞれの発表の後、参加者全員で本に関するディスカッションを
2~3分行い、全員の発表終了後、
「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員で行い、
最も多くの票を集めた本がチャンプ本となります。
このビブリオバトルを図書館のイベントとして開催し
若い年代に図書館をアピールしたいと提案しました。
教育部長からは、若い年代層に呼びかけるイベントは少ないので
前向きに検討していきたいと答弁がありました。
また、教育現場でのビブリオバトル活用は2016年度以降、
中学や高校の教科書で取り上げられ、
教育現場でも注目されるようになっています。
岐阜県神戸(ごうど)町立下宮小学校は、ビブリオバトル普及委員会の
「ビブリオバトル・オブ・ザ・イヤー2017」優秀賞に選ばれました。
予選を勝ち抜いた児童4人が、体育館に集まった全校児童と保護者らの前で、
紹介する本の拡大コピーを貼り付けたホワイトボードの前で本を持って発表。
登壇した子どもたちからは
「昨日はタイマーで時間を計りながら、10回以上練習した。練習通り出来た」
「緊張してちょっとミスしたけど、予選より今回の方が良くできた」
言語活動を充実させるため、全学年で年に2回行っています。
教員からも「5分間の発表が難しいと感じる子もいるが、
ビブリオバトルに取り組むことで、児童の読書の幅は確実に広がった」
と手応えを感じているようです。
国分寺市立第一中では2017年度から
3年生の国語の授業にビブリオバトルを取り入れました。
ビブリオバトルは、計4時間の授業として設計し
1時間目は教諭と学校司書が実演を行い、書評合戦の楽しさを紹介。
2時間目は、生徒が選んだ本のあらすじや好きなセリフなどを
プリントに書き込み、発表項目をまとめ、
3時間目は、2人1組になって発表の練習。
「まだ時間が残ってる」「ネタ切れ」などの声が上がり、
話し続ける難しさを実感した生徒たち。
4時間目の授業は5人の班代表によるビブリオバトルが行われました。
話す内容を忘れて言葉に詰まる場面もありながらもそれぞれが
お気に入りの一冊の魅力をクラスメートに訴えました。
生徒たちはビブリオバトルを通して、相手や場面に応じた話し方や、
適切な語句の使い方を学ぶことができたようです。
本を読みなさいと言っても、楽しさを教えなければ伝わりません。
図書館は地味なイメージがあり、解決するために
バトルという遊びを是非取り入れて欲しい!
「僕は読書が大好きだ。もっと多くの人に本を読むようアドバイスしたい。
本の中には、まったく新しい世界が広がっているんだよ。
旅行に行く余裕がなくても、本を読めば心の中で旅することができる。
本の世界では、何でも見たいものを見て、どこでも行きたいところに行ける。」
マイケル・ジャクソン