終活エンディングノートで老後の生活を前向きに
昨日、第3回定例会が終了しました。
私が提案した終活エンディングノートについてのご報告です。
市民の皆様の住みやすさ、生きやすさには
どのような形があるのでしょうか。
地方自治法で地方自治体の役割とは
住民の福祉(安全安心)の増進を図ることを基本として、
地域における行政を自主的かつ総合的に
実施する役割を広く担うものとする。
と掲げています。
この行政が担う市民のセイフティネットの役割となる
終活エンディングノートの導入を提案しました。
高齢社会が到来して見えてきたのは、
ひとり暮らしや老老介護など自分の力だけでは生活が難しいなど、
若く健康な時代には気がつかなかった様々な問題。
年齢を重ねれば、健康状態だけでなく「死」と向き合う機会が増えます。
エンディングノートは、プロフィールや自分史、現在の健康状態、
葬儀・お墓についての希望、その他気がかりなことなどを記載するものです。
終活を行うことで、自分の置かれている状況を客観的に把握できます。
終活で得られるメリットは、主に3つ
①自分の意思が家族に伝わり、老後の生活が前向きになること。
死を前提とする話は、健常な人であれば最初は戸惑うものであり、
聞かされる側も驚いてしまう可能性が高いので、
伝えるときはまず「自身の健康状態から切り出す」のがポイントです。
⑵残された老後生活が充実すること。
死を人生のゴールとするなら、先行きが曖昧なゴールより、
ある程度自身で把握できたほうが、残りの時間を有効に活用できるでしょう。
③遺産相続のトラブルを回避できること。
金銭が関わる遺産相続では、「誰がどれだけ受け取れるか」が
明確になっていないと、大きなトラブルに発展するおそれがあります。
自分が生きているうちに、遺言書を残すことはもちろん、
相続する相手とも話し合いを進めておきましょう。
記入する内容は
「これまでの人生を振り返る」
「残される家族のことを考える」
「友人、知人、今までお世話になった人たちへの思いをつづる」
「やり残したことや叶わなかった夢などを書き出す」など
余生を通してできること・できないことの整理につながります。
つまり終活とは、
若い人たちがこれから先の長い未来に対して描く人生設計とは違い、
完成した作品の手直しに近い「より現実的」なものです。
現実的な事前準備ができてこそ、残された家族への負担も減らせるのです。
現在、地域包括支援センターなどの協力を得て作成に向けて協議を開始します。
市のホームページの他、スポンサー企業の協力をお願いし
冊子などで市民の皆様に利用していただけるようになります。
年齢に関係なく、エンディングノートを書いてみませんか?