人口減少社会の処方箋 増田寛也氏講演から
元総務大臣、元岩手県知事で、前回の東京都知事選に立候補されて有名になった
東京大学公共政策大学院客員教授であられる増田寛也氏講演会に参加しました。
人口減少社会の処方箋とは何か。とても知りたい内容です。
増田氏が語るのは、
人口減少は受け止めて考え方を変える。
人口減少を利用して住みやすい街を作る事でした。
東京の流入人口が増えている世代は
15~19歳と20~24歳が圧倒的に多く
これは進学時と就職時だと分析できます。
若い人が東京に集まる所以とも言えます。
反対に東京に出てきても故郷に帰りたいと思っている若者がいることが
Uターンの実際・県外移住者のUターン希望者の調査では
25~39歳の約45%が戻りたいかやや戻りたいと回答しています。
人口減少社会の解決は帰りたくなる・住みたくなる地方創生が鍵です。
解決の鍵①
「プチ東京化」をやめる
コンビニ・スタバ・マクドナルドなどのような
便利で同じ企画で安心な商品は
いつでも どこでも 誰でもがコンセプトになっている。
規模の大きさではいつまでも東京には勝てない。
地方創生の真髄は
この地域だから この季節だから あなただけに
をコンセプトにファン作りをしてゆくことだ。
具体的には
⑴「しがらみ」「横並び」を壊す
⑵「作る」より「伝える」に軸足を移す
⑶人材、資金が自由に出入りする、開放的な地域経済作り
⑷地方創生の作り手を育てる
足元を見て地域の特色を必死に考えるそして伝える
一例として、鳥取県はスタバのない唯一の県でしたが
県知事は「スタバはないがスナバはある」と発信。
有名になり、今では「スナバカフェ」が県内に何か所か出来ているそうです。
解決の鍵⑵
人材還流の可能性を探る
22歳はUターンする割合が20%。30歳までは故郷に戻ろうかと考える人が多い。
地元出身者だから地域の実情が分かる。
Uターンするきっかけづくり
○地元企業の認知不足を対処する
○地元に愛着持てるように育てる
これを高校生までの間に定着させていくことです。
解決の鍵⑶
高齢者率が高くなる課題を
まちづくりに生かし、高齢者が出やすく住みやすい街にする。
コンパクト+ネットワーク 「空き家」「所有者不明の土地」
をキーワードにしたまちづくりを考える。
その他、
AIやロボットの活用で労働人口減少を補う
シェアエコノミー 昔は所有することにこだわったが現代はシェアに変化
などのお話がありました。
逗子市なら…どう展開していくのがいいのか。
行政や地域や事業者などが個々に進めている活性化事業を
しっかりとした実態調査と実施計画により
大きな逗子再生のうねりにできるのではないかと思いました。