井戸端会議「病院から退院する在宅療養者のケアの実際」
午前中は29年第1回定例会に向けて
市長から29年の予算大綱説明がありました。
分厚い予算書と今日から格闘です!
夜は、保健センターにて
逗葉地域多職種連携会議 井戸端会議主催の
「病院から退院する在宅療養者のケアの実際」~緩和ケアを中心に~
と題した講演がありました。
横浜南共済病院 緩和支持療法科 地域連携室長
藤沢 順 先生による緩和ケアの実際など具体的なお話でした。
緩和ケアの考え方
従来は診断・治療を受けて治癒した人。
病気に対する手段がなくなった人には
次は緩和ケアを受けてください。という考え方。
今は、早期からの緩和ケアです。
病気が確定し、化学療法など外来通院時、在宅時から
患者さんやご家族のサポートを
医師をはじめとした緩和ケアチームが担います。
命を脅かす病に対して持つ苦しみ
身体的、精神的、社会的苦痛を理解する。
「がん患者さんのつらさをやわらげ生きるをささえる」
横浜南共済病院での症例もいくつか紹介されました。
その中の一つを紹介します。
最後まで食べる希望を叶える
70歳男性。がん手術後再発。
やわらかいものなら食べられるが食後のむせ込みがあった。
口内炎があり、歯科衛生士に診てもらったら
治療が必要な歯があり粘膜にあたり出血もあった。
全体に口腔内の清潔状態は不良。
↓
その日のうちに歯科衛生士が対策を計画する。
口腔外科医師の診療、薬剤湿布とともに
「口腔ケア」食後のブラッシング、うがい
可能な限り本人が行い、看護婦が仕上げする。
↓
3日後 調子がいい
7日後 調子がいいよ~
8日後 食欲が止まらないんです。
9日後 牛丼を食べた
16日後 リハビリで立つ練習
27日後 家族とビッグマックとポテト、アップルパイとコーラ。
33日目 朝食はほぼ完食、昼はパンとシャーベット
34日目 死亡
亡くなる前日まで食べることができた。
患者さんそれぞれにいろいろな希望があり
また、それに対するいろいろな資源がある。
在宅で外来通院、入院、緩和ケア病棟、在宅、施設など。
訪問看護士やケアマネジャーなど。
そこの情報共有のためにチェックシートの作成をしていく。
介護保険法ができて15年。
参加者は、医師、看護士、介護福祉士など
熱心に聞いていらっしゃいました。
地域包括ケアシステムについて
井戸端会議のメンバーは地道に取り組んでいました。
逗子にできる病院にも取り入れてほしいと思いました。