誰も取り残さない社会へ/SDGs(持続可能な開発目標)の理念 教育に
参議院では25日本会議を開き、各党代表質問が行われました。
公明党の山口代表は
日本が安定した政治状況下で経済再生を進める一方、
世界経済は不透明感が増してると指摘し
「わが国は安定の要として責任を果たす」と述べ
公明が安心と未来を切り開く政策を実行すると訴えました。
公明党の「誰も取り残さない社会へ」の考えと重なる
国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の取り組みでは、
日本の知見や経験を生かした「防災の主流化」の重要性を指摘。
SDGsの「誰一人取り残さない」との理念は
「未来を担う子どもたちの心に刻んでほしい重要な考え方」
として、教育に取り入れるよう求めた。
これに安倍首相も同意し、
「2020年度から開始される新しい学習指導要領に
基づく教育課程や教材の改善、充実を推進していく」と答えた。
SDGs(持続可能な開発目標)とは
2015年9月に国連総会で採択された成果文書
「我々の世界を変革する=持続可能な開発のための2030アジェンダ」
の中に明記された17のグローバル目標です。
キーワードは
1⃣ 持続可能性
広がる格差、不安定化する社会、気候変動など
「世界はこのままでは続かない」という危機感に立って
今の世代や自分の周りのことだけでなく自分の子どもや子孫など
永く未来の世代が暮らせる地球であり続けること。
2⃣ 開発
十分に食べられなかったり、学校に行けなかったり
病気でも病院に行けなかったり
居住地がとても危険だったり暴力を振るわれたり
自由に意見が言えなかったりすることを無くして
一人一人の人生の選択肢を増やし、安心して
自分の能力を発揮できる環境をつくること。
3⃣ 誰の目標か
開発途上国だけの目標ではなく先進国も含め
全ての国や企業、地域コミュニティー、
NGO、NPO、国際機関、
子どもから大人まで力を合わせて達成することを求めています。
① 貧困をなくそう
② 飢餓をゼロに
③ すべての人に健康と福祉を
④ 質の高い教育をみんなに
⑤ ジェンダー平等を実現しよう
⑥ 安全な水とトイレを世界中に
⑦ エネルギーをみんなにそしてクリーンに
⑧ 働きがいも 経済成長も
⑨ 産業と技術革新の基盤をつくろう
⑩ 人や国の不平等をなくそう
⑪ 住み続けられるまちづくりを
⑫ つくる責任 つかう責任
⑬ 気候変動に具体的な対策を
⑭ 海の豊かさを守ろう
⑮ 陸の豊かさも守ろう
⑯ 平和と公正をすべての人に
⑰ パートナーシップで目標を達成しよう
この理念はどこでも同じ。
学校教育の中で取り上げるだけでなく
行政の理念として取り上げてほしいと思います。