女子柔道メダリスト山口香氏の講演会
「スポーツの力 スポーツのまちづくり」と題して
筑波大学体育系准教授で、日本オリンピック委員会理事でもある
山口香氏の講演会がありました。
2020年に東京オリンピック・パラリンピック競技大会を4年後に控え
スポーツで何ができるかを考えるがテーマとなりました。
1964年の東京オリンピックの成果は…
戦後まだ生きることが大変な時代に
莫大な予算を使うことに反対意見が多かったそうです。
また、日本はヨーロッパから見ると極東の国と言われていました。
しかし招致の時、1959年のIOC総会で日本は
国際理解や人間関係の心の蟠りを消すには
直接会うことが一番で理解することで世界平和が実現する
アジアで五輪を開催するべきだ
と伝えています。
開会式を見て、批判的だった有識者も人々が喜ぶ姿に絶賛しました。
なぜ人々は熱狂したのかそれは夢があったからです。
16個の金メダル。未だこの記録は破られていません。
選手は日本人が背中を押してくれたと言います。
そして、ここから日本は大きく変わっていきました。
スポーツには力がある
◎ 人を変える力
◎ 社会を変える力
◎ 地域や国を変える力
スポーツを投してどんな街にしたいのか
現代は予測のできない、変化の激しい未来へと向かっている
今の世の中では新しい発見は難しいが
既存のものから新しいものを作ることができる
それには、視点をグローバルにして考えることだ
そんな子どもたちを育てていかなくてはならない
チームワークとは
違う意見、違う価値観の人が集まり共有し
1つの方向に向かって前に進めていくことである。
日本の文化は
意見を言うと批判をしているように思われ
人間関係が悪くなるから言いたくても言わない文化です。
スポーツの意義と役割
★ 人間の可能性を追求
★ 身体は最も身近にある自然
★ 正しく競い合うこと
★ 自己理解と他者理解
★ Try&Errorの重要性
★ 言語・宗教・歴史などを超えた地球文化
子どもの頃にTry&Errorができるチャンスがスポーツにはある
トレーニングしていけばいくほど自分の身体を理解していける
競い合うから進化していける
選手は勝手には育たない。
街も人も何もしなければ育たない
人を招き入れるのは緊張感があり、
家庭でもお客様が来る時に大掃除をするように
日本が今までになかったことなどを
もう一度考え直してみる大掃除をしよう
2012年のロンドンオリンピックでは、
五輪ボランティア24万人応募の中から7万人採用し
ゲームズメーカー(大会の主体者)として参加しました。
開催地は幸運といえます。
成功させるかどうか難しく苦労もあるが
スポーツを応援したい人を言葉で訴えかける必要があります。
開かれた窓は閉じることができない
開かれた窓から日本が見られ、世界を見る
世界の一員として日本がどうあるべきか
日本の未来、50年後、100年後を想像する
オリンピック・パラリンピックが成功できるかは
最高の参加国数にすること
日本だから来てくださいと言えるようになることです。
世界で戦ってきた山口さんの言葉に刺激を受けました。
逗子市や市民が、未来志向でかかわっていけたらと思いました。