浜松市視察報告その1 ユニバーサルデザイン
10月29日~30日に行った浜松市への視察内容を報告します。
ユニバーサルデザインとは?
直訳すると「すべての人のためのデザイン」という意味です。
「バリアフリー」という言葉にある
障がいなどがある人のために特別に配慮をすることとは違い、
すべて人が暮らしやすいように、
まちづくりやものづくり、環境づくりを
行っていこうとする”考え方”のことです。
浜松市では、
1995年 静岡県の福祉のまちづくり条例
2000年 交通バリアフリー法
2006年 バリアフリー新法
などの関連法の整備や
1999年 静岡県がユニバーサルデザインに着手したこと
2000年 静岡文化芸術大学開学(ユニバーサルデザイン教育)
をきっかけに
ユニバーサルデザイン室を設け、
市民ワークショップなどの意見から
「浜松市ユニバーサルデザイン条例」を制定しました。
気づき
公平性・自由性・単純性・わかりやすさ
安全性・省体力(弱い力でも楽に使える)・スペースの確保
考え
いろいろな人の不便さを考えよう→障がい、高齢者のため
みんなのためのユニバーサルデザイン→すべての人のため
(道のでこぼこや字の大きさ、案内図のわかりやすさetc)
街中のユニバーサルデザイン
駅の改札口・ノンステップバス・音響信号機etc
多機能トイレ・ローカウンター・授乳室
二段手すりなど、目にしたことがあるかと思います。
行動する
ユニバーサルデザインに配慮した道路・建物には限界があります。
その足りないところを「心のユニバーサルデザイン」で補います。
★ 点字ブロックの上に自転車を置かない。
★ 混んでいたからと身体障がい者用の駐車場に車を止めないなど。
人づくり
まちづくりワークショップや市民リーダー講座など。
小中学校に向けた教育プログラム。
★ ユニバーサルデザインに配慮した教育
★ 出前講座などで、実際にデザインしてみる
2日目は、ユニバーサルデザインを多く取り入れた南区役所の庁舎に伺いました。
区役所内の各課から一人が「サービス向上委員会」に入り、
区役所の使いやすさ、見やすさを検討し実施していました。
「ユニバーサルデザインの考え方」が
自治体の事業に反映することは
予算をかけずに人に優しい社会を作り出すのかもしれません。