うわまち病院の移転・建替え問題について

 昨年8月21日、上地市長はうわまち病院の移転・建替え方針を発表。12月21日には、移転先を久里浜の神明公園と決定しました。移転建替えに至る主な理由と、移転後の上町地域の振興策について、板橋まもる議員に聞きました。

 

問1)うわまち病院を早期に建替える必要がある理由は何ですか?

答1)建物の老朽化と、病院の手狭な療養環境の改善が急務です。

 1.うわまち病院は築50年以上が経過し、老朽化が進んでいます。さらに、昔の基準で建てられた病院であるため、外来診察室、待合室、病室など、手狭な医療環境の中で診療を行っているため、最新の医療機器を導入することが困難な状況です。

補足説明)1ベット当たりの建築面積の比較では、うわまち病院が50m2、最新の病院:90m2と極端に手狭な医療環境であることは歴然です。

 2.さらに、うわまち病院の本館病棟(2階から7階)にはスプリンクラーが設置されていません。平成26年の消防法の改正により、平成37年6月までに設置しなければ、病棟としての使用ができなくなります。

補足説明設置工事には1億3000万円、工事中は病棟を閉鎖せざるを得ず、その減収分が6億円にも及ぶため、影響額は7億円以上となります。

 

問2)現地での建替えが困難とする理由は何ですか?

答2)現地での建替えが困難な理由は2つあります。

 

病院経営を続けながら現地で建替えるためには、新たな病棟を建設するための土地を造成しなければなりません。がけを削って土地の形状を変更して建設地を確保するためには、都市計画法による開発行為の許可が必要となり、次の条件を満たすことが必須です。

1.進入路の道幅が9m以上あること。

補足説明)現況では5.5m程度しかなく、拡幅工事には測量、用地買収、家屋の移転等が必要なため、相当な時間(一般的には10年)を要することが想定されるため、早急に建替えが必要な状況を考えると、現地建替えは時間的にも極めて難しい状況です。

 

2.敷地内のがけに防災対策工事を実施すること。

補足説明)現在の敷地内で最大限の土地造成を行う場合、約17万トンの土砂の搬出が見込まれています。10トンダンプで17,000台分に相当し、これは、1日約70台、往復140台のダンプの通行が約1年間続く計算になります。その後は既存建物の解体工事や、新たな病棟の建設工事のための工事車両の通行が数年間にわたり続くことになり、周辺住民の生活への影響が懸念されます。さらに、防災工事には数億円の費用と数年の工期が必要とされるため、時間的な制約ある中で費用対効果の両面で考えても、現地での建替えは現実的には難しい状況です。

 

※以上の理由から、現地での建替えは時間的にも費用対効果の観点からも、現実的ではないと判断しました。

 

問3)移転先に久里浜の神明公園を選んだ理由は何ですか?

答3)基幹病院の市内での適正配置が候補地選択のカギです。

 

横須賀市内には、①横須賀共済病院、②うわまち病院、③市民病院の3つの病院が基幹病院(総合病院)として地域医療を担っています。しかし、南部地域(久里浜・浦賀・北下浦)には基幹病院がありません。また、横須賀共済病院とうわまち病院は直線距離にしてわずか700mしか離れておらず、市内適正配置との観点からアンバランスな状況です。

補足説明)「救急搬送時間短縮の最大化」との視点で、4つの候補地から最適な候補地を絞り込んだ結果、久里浜の神明公園が最適に決定しました。

 

問4)移転後の跡地利用について、どうお考えですか?

答4)横須賀市が責任をもって地域振興策に取り組みます!

 

税務署・裁判所などの移転後、うわまち地域全体の地盤沈下が懸念される中、うわまち病院の移転決定は、地元住民からは死活問題との多くの声が寄せられています。そこで『上町地区活性化協議会』を立ち上げ、(仮称)「うわまち復活アクションプラン」を策定し、上町復活へ官民あげて取り組んでいくことを提唱しています。

 

補足説明)3月の予算議会で「うわまち病院の跡地利用については市が責任をもって取り組むべきであり、そのために地域住民・学識経験者・関係行政機関などが参加した協議会を立ち上げ、うわまち病院跡地利用を含めた上町地域全体の活性化計画を策定すべき」と提案。上地市長は「上町の賑わいを復活させることが出来るよう、中長期的な視点を持って、夢のあるワクワクする事業を考えていきたい」と答弁しました。

 

※市議会の中でも、一部の会派だけが未だに現地建替えを主張しています。何の根拠も示さず、地域住民に対して耳障りのいいことだけを繰り返し主張するその姿勢は、無責任と言わざるを得ません。

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横須賀市 板橋衛
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