公明党 鶴ヶ島市議会議員 山中もとみつ(山中基充)の公式ホームページ

あまわり浪漫の会への視察

未分類 / 2017年11月8日

あまわり浪漫の会は、旧勝連町役場に12年前にできた「キムタカホール」のある少し高台の麓に静かなたたずまいでありました。
今回の視察の目的は、あまわり浪漫の会の長谷川会長さんとお会いして、中学生から高校生の6年間の青春を「現代版組踊肝高の阿麻和利」にかける子どもたちの実像に迫ることでした。
那覇市から車で今では高速もあるので1時間程度、でもちょっと郊外の勝連町の子どもたちは、どうせ僕らの地域には誇れるものは何もない。だから、多くの若者が勝連を去って都会へ。
平田大一南島詩人さんが、そんな子供たちと地元の勝連城10代目城主「阿麻和利」に光を当てて沖縄版ミュージカルにして公演を行い、初めはたった7名から、今は多い時で180名近いメンバーが集う、海外公演を含め291回を数えるまでになっている。
https://www.amawari.com/%E8%82%9D%E9%AB%98%E3%81%AE%E9%98%BF%E9%BA%BB%E5%92%8C%E5%88%A9%E3%81%A8%E3%81%AF/
また、平田さんや阿麻和利経験者からなる一般社団法人TAO Factoryのメンバーの取組で石垣島、北海道、南会津、鹿児島など14の地域で地域の埋もれた英雄に光をあてる現代版組踊が行われているとの事。
http://www.tao-factory.com/

以下長谷川会長への質問

補助金がありきで打ちあげ花火的な行政の取組が後を絶たないなか、社会教育としての教育委員会のサポートから始まったものの、サポートは減っていき、合併で対象地域も増え、それでもなぜ、「肝高の阿麻和利」は継続できているのでしょうか。
→はじめは、勝連城での阿麻和利の講演をやり終えて、保護者中心での実行委員会もほっとして、やり終えた気になっていた。子どもたちが「自分たちが体験できたこの感動を次の代の子どもたちにもつなげていきたい」その思いの強さに大人たちが動かされ、あまわり浪漫の会を立ち上げ、うるま市には肝高ホールでの月、木の練習会場の提供など応援もいただいて何とか続けている。

財政的には、何か補助金など活用しているのでしょうか。
→単発的に補助がもらえるような事もあるが、基本は、公演でのチケット代。自転車操業。この公演を行うために、この公演を成功させての繰り返し。

最後に課題は、浪漫の会の会長は、発足以来長谷川さんがやっておられるが、やはり後継者づくりでしょうか。
→子どもたちは、兄弟や先輩の活躍に憧れた思いで大勢集まってくれている。昔のように夜食の用意や平田さんが行政のバスを借りて送迎をしていたようなこともできないが、それでも参加してくれている。後継者など多くの課題はあるが、子どもたちの地域を愛し、後輩に同じ感動を持ってもらいたいという思いがある限り、頑張りたい。
平成15年に肝高の阿麻和利の関東公演が5カ所で行われ、一番会場が小さく、郊外にあった鶴ヶ島市にも来てくれました。
その後平成19年の東京公演には、鶴ヶ島市からも20名近い市民が応援に駆けつけさせていただきました。そんな縁があっての今回の訪問でした。
明日は、朝9時から5時までの研修の後に、1時間以上かけて再び勝連に行き、練習風景を見学させていただきます。