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h28.09○平成28年第4回定例会(2016年9月6日) 一般質問

 ア 観光行政について
  1.明治維新150年
   一 機運醸成
   二 官民一体のおもてなし
   三 市民参画
  2.インバウンド観光誘客推進事業
  3.誘客促進策

 イ バリアフリー社会の形成について
  1.事故を受けての市の見解
  2.心の醸成
  3.バリアフリー基本構想

 ウ 労働行政について


 

◯ 16番 其原義信議員 公明党の其原義信でございます。通告のとおり、質問をいたします。簡潔、明快な御答弁をお願いいたします。

 大項目ア、観光行政について、中項目1)明治維新150年についてでございます。同僚議員も御質問されました。多少重複するところもあるかもしれません。失礼をお許しいただきたいと思います。

 明治維新150年まであと2年となりました。明治維新は、討幕運動から明治近代政府の樹立と改革、革命、変革などと言われるように中央政治から、法制、国民の生活に至るまで、あらゆる分野で一大転換をなし遂げました。本市には特にゆかりの深い佳節であり、観光地域づくりの推進にとどまらず、市民益の向上に資する大いなる変革を期待させていただくものでございます。

 話は、この本題の観光の側面ということに戻しますが、小項目一、機運醸成でございます。

 明治維新策源地のロゴマークやデザインは、市内で目にする機会が大変に多くなってまいりました。市民の皆さんの意識の醸成という点では、もう少し浸透し切れていないようにも感じているところであります。NHKの大河ドラマや各種のグッズ、地域での明治維新関連の学習など、さまざまに触れる機会はあるものの、策源地本市の市民はこれをどう捉えたらよいのか、少しわかりにくいように思えております。150年を迎えることで何がどう変わるのか、またどういった影響があるのか、その点についてお考えをお伺いいたします。

 小項目の二、官民一体のおもてなしであります。

 過去の議会におきましても、多くの同僚議員が明治維新150年に向けた取り組みを質問されてまいりました。官民一体のおもてなしとよく御答弁されるわけでありますが、実際にどういった取り組みをなされてこられたのか。また、きめ細かなおもてなし、必要だと考えておりますけれども、今後どのような取り組みを進めていかれるのでしょうか。行政における役割、また民間の役割、そして市民の役割、こういったものを踏まえまして、本市のお考えをお伺いいたします。

 小項目三、市民参画についてでございます。

 市内各地域では、交付金の活用など、さまざまな形で明治維新関連の取り組みがなされ、明治維新の時代を生き抜いた各地域にゆかりの人物や場所などの研究や講演、探訪など、さらには、そのゆかりを生かした地域活性の取り組み等、さまざまな工夫を凝らしておられます。これらの取り組みを集約、また総括して広く紹介される場などを設けてみられてはいかがでしょうか。

 また、これらの地域ならではの地域づくりの取り組みを今取り組んでおられる観光施策にどう生かしていかれるのか、お考えを伺いたいと思います。

 次に、中項目2)インバウンド観光誘客推進事業についてでございます。

 本年度、訪日外国人旅行者を増加させるため、本事業の予算は拡充をされております。年度の折り返しを迎えているわけでありますけれども、取り組みの内容であったり進捗状況について、お伺いをいたします。

 この質問をするに当たり、インバウンド向けの視点で、市内の名所等を少しくめぐったり、また市民の方から情報をいただいたりもいたしました。パネルをお示ししたいと思います。知人からの情報を一つ御紹介させていただきたいと思います。

 皆様も御存じのとおり、山口を代表する美しい名公園──香山公園でございます。香山公園は、全国で250公園が選定されている日本の歴史公園100選に選ばれております。100選といいながら250、大人の世界というのは、なかなか理解しがたいものがございます。

 瑠璃光寺五重塔や池を臨める位置に香山公園を紹介する立派な石碑が建立されております。この碑文を読もうとしますと、縦横がぴちっとおさまっているものですから、縦から読むのか横から読むのか、最初はこの知人は戸惑ったようでありましたが、最後に、横書きで山口市と書きとどめられておりましたことから「あっ横に読むんだ」と理解をされたそうであります。

 この知人が、またその近くにいた人に「この碑文どう読みますか」と聞いてみられると、その方は、どうも韓国から旅行でいらっしゃった方のようで「何と読む公園ですか。できたらふりがなが欲しいですね」と、逆に指摘、要望されたということでありました。

 市民の皆さんは、香山公園と読めるわけでありますが、地元以外や、また外国からいらっしゃった方など碑文の──先ほど言いました縦書きや横書き──それ以前にルビを入れるなど、そういった工夫というのも、きめ細かなおもてなしではないかと、この情報をうかがって、改めて感じた次第であります。

 特に、山口宇部空港を発着する韓国との定期便であったり、台湾とのチャーター便の就航が予定をされており、山口県や宇部市、美祢市など近隣自治体との連携による事業展開も大変に重要になってくると思われます。報道では、美祢市長の発言として、台北観光交流事務所の見直しであったり、撤退と、こういったようなことも報道で出ておりました。連携事業展開の大切な資源としてもったいないと、こういう感想を私は持っております。今後の方向性を含めまして、取り組みについてお伺いをしたいと思います。

 次に、中項目3)誘客促進策についてでございます。

 誘客促進策には、さまざまな手法があると存じます。イベントやキャンペーンなどもその一つでありまして、今話題を独占しておりますポケモンGOもアイテムが手に入るポケストップを誘致して、キャラクターがたくさん寄ってくる、こういったことを話題づくり並びに人寄せをしようとされている自治体も出てきております。

 私が誘致促進策の一つとして御提案をするのは、デコレーションバスでございます。

 過去にも同僚議員が質問されたところであります。レトロ調のボンネットバスであったり、岩国市等で運行されておる電車型バスのような、そういったバスでございます。本市には、大内氏、毛利公、中原中也、五重塔、SLやまぐち号、またキツネや大内塗、クリスマス、またJ2で大活躍のレノファ山口と、いにしえの時代から現在に至るまで、人、もの、伝統、風情と、デコレーションの材料は大変豊富にございます。ちょっと変わった手法でいけば、足がつかれる足湯バス、肩までつかれる外湯バス、屋根を波々型にするYCAM型バスとか、幾らでも思い浮かぶ──デコレーションとしてですね──さまざまな形で特徴をつかまえていいと思います。また、本市が環境面で力を入れているペレットを燃料としたバスなど、話題性づくりにもつながると考えられます。

 デコレーションバスを導入したことで、遠方からわざわざそのバスに乗りに来られるお客さんであったり、予約でいつも満杯といった、こういう自治体もあるようにも聞いております。単なるラッピングバスではなくて、今私が申し上げたようなデコレーションバス、こういったものを導入されて、観光客ひいては市民のバス利用促進に取り組んでみられてはいかがでしょうか、御所見、お考えをお伺いしたいと思います。

 大項目のイ、バリアフリー社会の形成について、中項目の1)事故を受けての市の見解と題して伺いたいと思います。

 視覚障がい者が事故で命を落とされる事故が発生いたしました。昨年の第5回定例会でも、徳島県での事故を取り上げさせていただきましたが、本年8月15日、都内の地下鉄の駅で盲導犬を連れた男性がホームから転落して電車にはねられ、残念ながら亡くなられてしまいました。

 昭和31年6月、作曲家で大検校と称された箏曲家、宮城検校──宮城道雄であります。彼もまた視覚障がい者でありました。

 当時、公演に向かう寝台列車から転落し死亡、原因には諸説がありますものの、結果的には列車から転落して亡くなったということでありました。昔も今も危険性は何ら変わっておらず、極論ではありますけれども大変な事案が発生して、法律や制度、仕組み、施策などが整備をされていくわけでありますが、一体どこの誰に向けて整備をされているのかと、私は思えてならないという気もするわけであります。

 障がい者に関連する法律は数多く整備、また改正もされ、差別解消、合理的配慮の遂行、バリアフリーの実施など福祉社会の実現、発展に向けて着実に進化を遂げているはずでありますけれども、起きてはならない痛ましい事故、また防げたかもしれない事故が今もなお発生をしていることに、残念かつ腹立たしい思いもしているところであります。

 このたびの──これは都内でありますけれども──発生した転落死亡事故を受け、山口市民にとって安心・安全なまちづくりを推進される行政のお立場で、この事案の本市の見解をお伺いさせていただきたいと思います。過去の議会でも質問をしました。繰り返しの進言となりますけれども、安全対策についてでございます。市で対応可能なことは実施していただいております。

 けれども、市以外の公共機関や交通事業者等では対応しない、対応できない部分について市民の安心・安全なまちづくりを推進する行政、また基礎自治体として国、県への強い強い要望であったり、また法的な根拠づくりなど、誰もやらなきゃ山口市がやるんだといったリーダーシップを発揮する取り組みが、私は必要と考えているということを、ここで、この場で訴えさせていただきたいと思っております。

 中項目の2)心の醸成についてでございます。

 今回のこの都内での事故を受けて、多くのメディアがインタビューであったり、アンケートの報道をしておりました。日本盲人会連合実施のアンケートでは、駅のホームから転落経験のある視覚障がい者は37%、転落しそうになった人は60%に上るというデータでございます。

 また、別の統計では、平成21年度からの6年間で、駅ホームから転落や列車と接触した事故は428件、死亡事故に至ったケースもあったということであります。こういった事案の大きな解決策は、全ての駅ホームにホームドアを設置することでありますけれども、これは皆様も御存じのとおり、さまざまな事情で進んではおりません。事業者の状況もございます。その他にも点字ブロックの上に障害物を置き、それにつまずいて転倒し、けがをした事案など無数の転倒、転落事故が発生しているのが現状であります。

 ハード面での対策は重要ですが、予算と時間がかかります。そういった中、当事者や関係者からは、声かけの大いなる有効性を指摘する声があるということでありました。ハードも大事なんですけれども、声かけということも大事だという指摘があるということであります。

 駅のホームや横断歩道にいた人が、視覚障がい者を見かけた場合、気楽に声をかけていただき、一緒に横断歩道を渡ったり、一緒に電車に乗るということをしていただけたら、実は問題は解決するというお声であります。

 また、山口市に在住の視覚障がい者の方からは、自分の歩いている方向が歩いていて方向がわからなくなって教えてもらおうと「誰かいませんか、済みません」と声を出して、周りに声をかけるんですけれども返事がない、聞こえるのはただただ車やバイクの音ばかり、こういったようなこともおっしゃっておりました。

 これは当事者のお話でありますが、一方、健常者側からの声として、視覚障がい者に声をかけたら「大丈夫ですから」というふうに断られたとか、本当に困っておられたら声をかけるんだけれども、余り神経質に気を遣うとプライドを傷つけるんじゃないかといったような声も実は反面あったりもします。

 障がい者の方、また健常者、双方の意見があるわけであります。この微妙な、いわば──全てとは言いませんが──心、気持ちがかかわってくる声かけについて、特別な意識や肩に力を入れるのではなく、気軽に気楽に自然に声をかける、またかけられる風土づくり、心の醸成が私は必要ではないかとも感じております。

 特に、子供のころからの心の醸成で言えば、家庭や学校現場、また自治会等の地域づくり団体における現場、さらにはもっとシンボリック的な観点でいけば、山口市職員の皆さんの研修の中で声をかける風土づくりと実践が、私は大切なことだと考えておりますが、この心の醸成という点につきまして御所見を伺いたいと思います。

 中項目3)バリアフリー基本構想についてでございます。

 平成18年施行のバリアフリー新法の施行に基づき、本市では平成21年、山口市バリアフリー基本構想が策定され、新山口駅周辺地区を重点整備地区として事業を進めてこられました。今回、新たなバリアフリー基本構想では、阿東総合支所周辺が重点整備候補地区に位置づけられたり、特に山口駅周辺地区を重点整備地区に指定され、基本構想の策定を今進めておられるところであります。

 基本構想の案を拝見しますと、これが実現できれば本当に質の高いバリアフリー化が実現するなと、非常に感心と期待を持っているところでございます。これから計画を策定され、特定の事業計画の策定に着手をされると思いますが、それぞれのバリアフリー化を実現するための事業をより実効性のあるものにするには、具体的な計画が必要になってくると思います。そういったことを踏まえまして、このバリアフリー化の事業について、どのくらいの時間的なスパンで実施をされる予定か、お伺いいたしたいと思います。

 最後の大項目ウ、労働行政についてでございます。政府は、本年6月に示されたニッポン一億総活躍プランにおいて非正規雇用労働者の待遇改善を目指し、同一労働同一賃金の実現に向けた取り組みをスタートさせました。女性や若者などの多様で柔軟な働き方を尊重しつつ、一人一人が活躍できる社会の実現を図る上で、非正規雇用労働者の待遇改善は待ったなしの重要課題であると認識をいたしているところであります。

 現在、非正規雇用労働者は、我が国の労働者の約4割を占め、賃金やキャリア形成などの処遇において非正規雇用労働者と、また正規雇用労働者とでは大きな開きがあるのが現状でございます。生産年齢人口の減少が今後見込まれる我が国において、多様な労働力の確保や労働生産性の向上とともに、雇用環境の改善、また雇用形態を問わない均等・均衡待遇の確保なども重要になってくると思うわけであります。

 そこで、お伺いをいたしますが、この山口市における正規雇用労働者及び非正規雇用労働者の実態についてお示しをいただきたいと思います。また、この政策課題について本市としてどのように御認識をされていらっしゃるかお伺いいたしまして、第1回目の質問とさせていただきます。


◯ ふるさと創生部長(大田正之君)

 私からは、観光行政についてのうち、まず明治維新150年の機運醸成に関してお答えを申し上げます。

 平成25年度に市内の観光関連団体、商工関係団体や行政により構成いたします明治維新150年記念事業実行委員会が設置され、翌年度、本市におきましてもシティセールス推進本部を立ち上げまして、その重点事業といたしまして明治維新150年を掲げ、これまで各種事業を年次的に展開してまいったところでございます。

 これまでの明治維新の取り組みに対しまして、市民の皆様がどの程度興味を抱かれ、浸透しているかにつきましては、具体的な把握までには至っておりませんが、2年後の平成30年を見据えた取り組み過程の中で事業の進捗を評価し、今後の事業展開に生かすことの必要性につきましては、十分認識をいたしているところでございます。

 本市は、中世に花開いた大内文化、幕末維新等の新たな創造的活動が展開され、これまで脈々と受け継がれた文化の潮流の中で、魅力的なまちづくりが進められたことを踏まえますと、明治維新にかかわる事業につきましても長期的な取り組み過程の中で、しっかりとしたストーリーを描きながら事業を展開していく必要があると考えているところでございます。

 また、本来、観光事業は交流人口を拡大し、地域経済の活性化にいかに波及効果をもたらすかという使命と役割がございまして、持続性、継続性を有した活動が求められているところでございます。その活動を支えるために、誇りと愛着でございますシビックプライドの醸成を先導的に取り組み、それを基盤といたしまして、さまざまな市民活動団体による自主的な活動が広まっていくという成果が期待できるところでございます。

 本市といたしましては、井上公園内の何遠亭の整備を初め、現在、創造的歴史公園整備事業といたしまして、菜香亭の周辺整備を行っておりますとともに、本市の幕末、明治維新を学べる施設としての十朋亭の周辺整備も平成30年に整う予定でございます。

 一方、ソフト事業につきましては、昨年7月とことし7月に情報誌、幕末維新山口ものがたりを発行し、さらには9月1日号の市報には、おさらい明治維新と題する特集を組み、全戸配布いたしますとともに実行委員会による啓発活動など、官民が一体となって取り組みを展開いたしているところでございまして、今後、シビックプライド事業を中心とした内需拡大に並行いたしまして、市外、県外、さらには海外に向けた情報発信を積極的に実施いたしまして、外需の獲得を図り、持続的な観光事業の拡大と地域経済の活性化を目指してまいりたいと考えております。

 今年度はプレディスティネーションキャンペーン、そして来年度はディスティネーションキャンペーンがございます。大内文化を初めといたしまして、幕末、明治維新期の特色ある歴史は、本市のすばらしい財産でございまして、明治維新150年となります平成30年を、これまでの本市のまちづくりの歴史とこれからのまちづくりを見据えた重要な節目と捉え、明治維新の関連事業につきましても長期的な視点で展開してまいる所存でございます。

 次に、官民一体のおもてなしに関する御質問にお答えをいたします。

 明治維新150年記念事業の実施に当たりましては、観光産業だけではなく、文化活動団体、地域づくり協議会の皆様など、多くの市民の皆様がさまざまな形でかかわっていただき、多くの事業が展開されているところでございます。そして、これらの活動の原動力となりますものが、先ほどお答えをさせていただきましたシビックプライドであると認識をいたしておりまして、シビックプライドのもとでおもてなしの心も自然と芽生え、身につくものと考えているところでございます。

 また、全国の観光地におきましても、街並みや観光・文化施設などのハード整備の充実によりまして、観光客の皆様方からの高い満足度と誘客につながっている事例も多いところでございますが、何度も足を運んでいただける観光地におきましては、そこで暮らしておられる市民の皆様やホテル、旅館や飲食業、タクシーなどの従業員の皆様の何げない応対におもてなしの心を感じ、高い評価を得られているところもございます。

 これまでの官民一体のおもてなしとしての活動といたしましては、シンポジウムの開催や小学生を対象といたしました幕末明治維新ウルトラクイズ、湯田温泉における維新探訪のまち歩き、広報誌やガイド本の発行など、市民の皆様への啓発活動を通じたシビックプライドの醸成が挙げられますが、引き続き本市といたしましては明治維新150年記念事業、あるいはディスティネーションキャンペーンなどでお越しいただく観光客の皆様に対しまして、オール山口市で温かくお迎えできる体制づくりに鋭意取り組んでまいる所存でございます。

 次に、市民参画についてお答えいたします。御案内のとおり、市内21の多くの地域で明治維新に関連した取り組みが行われておりまして、その一例を御紹介申し上げますと、湯田地域におかれましては、平成24年度から明治維新150年にかかわる講演会やバスハイク、ウオーキングなどを継続的に実施されておられまして、白石地域におきましては、平成26年度から講演会の開催とともに史跡マップの作成にも取り組んでおられます。

 また、小郡地域や吉敷地域におかれましては、郷土史の発行にも取り組んでおられ、大村益次郎の生誕地でございます鋳銭司地域や騎兵隊ゆかりの徳地地域におかれましては、まち歩きツアーを実施しておられるところでございます。これらの活動におきまして注目すべき点は、地域が自主的かつ積極的に事業を企画されているところでございまして、明治維新150年記念事業実行委員会のシビックプライド醸成の活動に加え、協働によるまちづくりの成果が着実に形になってきているのではないかと考えているところでございます。

 今後につきましても、地域で派生した機運の高まりを支えに、他の地域においても明治維新を初めとする観光地域づくり活動が取り組まれやすい環境を整えてまいることといたしておりまして、議員御提案の活動の集約、総括や情報発信につきましても早速取り組んでまいる所存でございます。

 次に、インバウンド観光誘客推進事業についてお答えいたします。

 本市における平成27年の外国人観光客数は、年間で約6万7,800人でございまして、前年の約2万6,300人から倍増いたしているところでございます。

 これは昨年7月に山口きらら浜で開催されました世界スカウトジャンボリーによる影響が大きいところではございますが、それを差し引きましても大幅な増加となったところでございます。昨年は韓国からのチャーター便の増便等もございましたが、山口県を初め、山口観光コンベンション協会や湯田温泉旅館協同組合などと連携いたし、韓国、台湾などの東アジア、タイ、シンガポールといった東南アジア諸国への積極的な誘客プロモーションが着実に実を結んできている成果であると認識をいたしているところでございます。

 山口県におかれましても、外国人観光客数を増加させる主要対象国として位置づけられておられます韓国、台湾、香港、タイに本年6月から山口県観光プロモーターを配置されまして、現地旅行会社への働きかけやメディアへの情報提供、動向等の情報収集、各種プロモーションのサポート等の役割を担われる取り組みを始められたところでございます。

 本市といたしましても、平成22年から自治体国際化協会を通じまして、シンガポールに職員を派遣いたしまして国際交流やPR活動の支援をいたしておりますことから、こうしたネットワークも生かしながら、山口県の取り組みとも積極的に連携いたしまして、引き続き主要対象国に向けたプロモーション等による誘客促進を図ってまいりたいと考えているところでございます。

 今年度の取り組みといたしましては、韓国語を初め、多言語対応ナビのレンタカーを活用いたしました周遊観光の推進や、山口の地酒をテーマといたしましたプロモーションを台湾で開催いたしまして、地酒の飲めるまち湯田温泉のブランド化を図る取り組みに加え、山口県の豊かな自然と道路環境のよさを生かしましたサイクリングコースの造成等も考えているところでございます。

 先日もパークロードや十種ヶ峰におきまして、国内最高峰の本格的な自転車レースが開催されたばかりでございますが、その開催にあわせ、観光スポットをウオークラリー形式で楽しみながらめぐりますポタリングを試行的に実施したところでございまして、サイクリング県と銘打つ山口県の取り組みと連携いたしながら、サイクリングを国内外からの誘客として見据えた交流資源としても活用してまいりたいと考えております。

 加えまして、本年11月から韓国の仁川空港と山口宇部空港を結ぶ定期便の就航や台湾からの連続チャーター便も予定されているところでございます。とりわけ、韓国からの訪日外国人にとりましては、山口を訪れやすくなる環境が整うわけでございますことから、この機会を逃すことなく外国人観光客の増加につなげていく必要があると考えているところでございます。

 このような状況を踏まえ、本年7月には山口宇部空港がある宇部市、県内で唯一台湾に観光交流事務所を構えておられます美祢市、湯田温泉という宿泊拠点を有する本市の3市による連携組織を設置いたしまして、インバウンド対策を柱とする調査事業やモニターツアーの実施等を予定しているところでございます。

 また、玄関口となります山口宇部空港での多言語対応での案内表示やマップの作成等、受け入れ環境の整備とともに、3市の魅力を発信する観光PR映像の作成や情報発信会、商談会への参加など、それぞれの地域の魅力や強みを生かしたプロモーションにも共同で取り組むことといたしております。ただいま香山公園の表示につきまして御案内いただきましたが、関係課とも連携をいたしまして、インバウンド観光客にもわかりやすい表示に努めてまいりたいと考えているところでございます。

 次に、デコレーションバス等を活用した誘客促進策についての御質問にお答えいたします。御案内のとおり、観光地における誘客促進の取り組みにつきましては、観光地固有の素材などをデザインしたラッピングバスやレトロ調のボンネットバス、インパクトのございますデコレーションを施したバスなどを活用した事例が多く見受けられまして、積極的にその魅力をアピールされているところでございます。

 特に、バスという公共交通機関を活用いたしますことは、まずバスが街じゅうを走ることで、多くの人の目にとまる走る広告塔としてのPR効果はもとより、観光客がバスを背景に記念写真を撮られたり、その写真をブログやSNSで発信されたりと、旅行の記念となる観光コンテンツとして、話題づくりの観点からも注目を浴びやすいというメリットがございます。

 また、このような取り組みは、観光における二次交通対策の面におきましても、交通機関そのものが観光コンテンツとして注目されておりますことから、誘客促進やさらには回遊性の促進におきまして、相応の効果があるものと考えられるところでございます。

 このような中、本市における公共交通機関を活用した話題づくりの誘客促進策といたしましては、山口宇部空港との連絡バスや市内路線バスにおける明治維新策源地山口のラッピングやJR列車におけるレノファ山口のラッピングなどに取り組んでまいったところでございます。

 観光誘客促進のさらなる事業展開を図る上におきましては、まずは事業自体を注目していただくこと、そのために注目していただけるような話題をつくることも重要な戦略の一つでございますことから、議員からも御提案をいただきましたことにつきまして、他の観光地におきまして注目を浴びている取り組み事例なども参考にいたしまして、誘客促進にしっかりと結びつく事業となりますよう取り組んでまいりたいと考えております。

 以上でございます。


◯ 健康福祉部長(中谷尚夫君)

 私からは、バリアフリー社会の形成についての御質問のうち、事故を受けての市の見解と心の醸成についてお答えをいたします。

 まず、事故を受けての市の見解についてでございますが、御紹介をいただきましたこのたびの事故は、大変痛ましい事故でございまして、この事故を心にとどめ、あらゆる主体が知恵を尽くして対策を講じていかなければならないと感じているところでございます。

 こうした中、今回の事故を受けまして、国土交通省では駅ホームにおける安全性向上のための検討会を開催され、ホームドアや乗客への声かけ方法などの協議を開始されたところでございます。

 この検討会には、JRのほか鉄道各社が参加され、新型のホームドアや視覚障がい者の方にわかりやすい声かけや誘導、盲導犬を同伴しておられる場合の対応について、視覚障がい者の方の意見を参考に、改善策を議論されているところでございます。

 本市のバリアフリー基本構想策定の際に、現状における問題点を整理するために、まち歩き点検ワークショップが行われたところでございますが、このたびの事故の報道を受け、障がいのある方の声に耳を傾け、問題点を把握することの重要性を改めて認識いたしたところでございます。本市におきましては、国と鉄道事業者の再発防止策の検討を注視するとともに、JR西日本に対しまして、これまで施設整備を含めたバリアフリーへの取り組みの要望を毎年行ってきているところでございますが、安全確保への配慮につきましても、積極的に要望してまいりたいと考えているところでございます。

 次に、心の醸成についてでございますが、本年4月の障害者差別解消法施行の準備段階から、山口県におかれましては、障害を知り、共に生きるを合言葉に、あいサポート運動を展開されているところでございます。

 この運動は、さまざまな障がいの特性により、困っておられる内容や必要な配慮などを理解することで、周りにおられる方がちょっとした手助けや声かけなどの配慮を実践することにより、誰もが暮らしやすい社会をつくることを目的とした運動でございます。あいサポート運動を実践していく方々をあいサポーターと呼び、障がいのある方への配慮や手助けを行っていただける方を養成されているところでございます。

 本市におきましても、本年3月に実施いたしました障害者差別解消法に関する管理職研修会に、あいサポート運動を活用させていただき、障がいへの理解を図ってまいったところでございます。

 また、今月13日には、山口南総合センターにおいて、このあいサポーター研修会を県と共催で開催する予定といたしておりまして、民生委員・児童委員の皆様にも御参加を促すなど、この運動の裾野を広げているところでございます。また、市独自の取り組みといたしましては、障害者差別解消法に関する市民公開講座の開催を予定しているところでございます。

 障がいのあるなしにかかわらず、市民の皆様が安心・安全に暮らすための声かけなどの風土、習慣づくりにつきましては、これらの取り組みを通して、障がいのある方の手助けが実践できる人を一人でも多くしていくことが重要と考えているところでございます。そのために、このあいサポート運動を活用させていただくとともに、障がいへの理解と配慮を啓発する記事を市報やまぐちに定期的に掲載するほか、本市のウエブサイトも活用した啓発を行いまして、障がい者の方に配慮ができる風土となるよう取り組みを進めてまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。


◯ 経済産業部長(江藤寛二君)

 私からは、労働行政についての御質問にお答えいたします。

 本市の正規及び非正規雇用労働者の実態につきましては、平成22年国勢調査によりますと、全雇用者7万4,879人のうち、派遣社員、パート、アルバイト等の非正規雇用労働者は2万5,321人、全雇用者の33.7%という状況でございまして、多様な働き方が選択、尊重される中で、本市においても多くの市民の方々が非正規雇用労働者として就労されているところでございます。

 また、全国的な状況ではございますが、雇用形態間別の賃金につきましては、平成27年賃金構造基本統計調査によりますと、正規雇用労働者の賃金を100とした場合の非正規雇用労働者の賃金は63.9となり、平成25年以来、雇用形態間の賃金格差は改善しつつあるものの、大きな開きがある状況となっているところでございます。

 こうした中、議員御案内のとおり、政府は本年6月に閣議決定されたニッポン一億総活躍プランにおいて、職務内容が同一または同等となる正規雇用労働者と非正規雇用労働者との賃金格差などの待遇改善を重要課題とし、同一労働同一賃金の実現を目指した方針が示されたところでございます。この実現に向けましては、日本の長期雇用を重視した賃金制度などの雇用慣行に十分留意しつつ、労働法制改正の準備を進めるとともに、労働契約法などの的確な運用を図るため、問題となる待遇差を明らかにするガイドラインを策定することとされておりまして、現在、有識者による同一労働同一賃金の実現に向けた検討会において、活発な議論が行われているところでございます。

 本市といたしましても、今後、同一労働同一賃金の実現とともに、非正規雇用労働者のキャリアアップ、正社員化など、総合的な待遇改善を図ることは、労働行政を推進する上で重要な政策課題であると認識しているところでございます。また、これらの実現により一人一人の就労ニーズと処遇の納得性、仕事のやりがいとが両立する多様な働き方が増加することで、賃金の上昇による生活水準の向上や経済の好循環についても期待できますことから、引き続き国等の動向を注視してまいりますとともに、関係機関と連携を図りながら、雇用形態間の均等・均衡待遇を推進してまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます


◯ 都市政策部長(東 洋光君)

 私からは、バリアフリー社会の形成についての御質問のうち、バリアフリー基本構想についてお答えをいたします。

 本市におけるバリアフリーの取り組みにつきましては、平成18年12月に施行されました高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律に基づきまして、平成21年6月に本市全体の基本構想となります山口市バリアフリー基本構想を策定いたすとともに、その中でも特に優先的に一体的なバリアフリー化を推進していく地区として、新山口駅周辺地区を重点整備地区に定め、新山口駅周辺地区バリアフリー基本構想をあわせて策定したところでございます。

 新山口駅周辺地区バリアフリー基本構想におきましては、JR新山口駅におけるエレベーターや多機能トイレ等の設置を初め、周辺の道路や公園、公共施設等のバリアフリー化といったハード面の整備のみならず、ソフト面のいわゆる心のバリアフリー化についても取り組んでまいることといたしておりまして、一例を申し上げますと鉄道やバス等の公共交通事業者におかれましては、バリアフリーに対する理解促進のための社員教育、訓練を継続的に実施していただくことなどを盛り込んでいるところでございます。

 こうした中、新山口駅周辺地区における道路や建築物等のハード整備に関する特定事業計画の事業実施率が、平成27年度末には92%となり、バリアフリー化に一定のめどがつきましたことから、議員御案内のとおり新たな重点整備地区といたしまして、山口駅周辺地区のバリアフリー化に取り組むことといたしたところでございます。

 山口駅周辺地区バリアフリー基本構想の対象区域といたしましては、JR山口駅を基点として徒歩圏となるおおむね1キロメートルの範囲を基本として、多くの方々が御利用される施設を含む区域といたしておりまして、南側の中心にJR山口駅を、北側はパークロードに沿って県立美術館、県立山口図書館までを、東西方向は大市商店街から西門前商店街までを含む約83ヘクタールの区域とし、山口駅を中心とした一体的なバリアフリー化の推進、駅通り及び商店街アーケードを軸として、中心市街地のにぎわいづくりに貢献するバリアフリーの回遊空間づくりの推進、多様な人々の協働による心のバリアフリーの推進を基本方針に、ハード、ソフト両面からの取り組みを進めてまいることといたしております。

 現在、山口駅周辺地区の基本構想の策定に当たり、パブリックコメントを実施いたしているところでございまして、今後は市民の皆様の御意見を反映いたしました後、9月末を目途に基本構想を策定したいと考えておりまして、その後、基本構想に基づく特定事業計画の策定に取り組んでまいりたいと考えております。

 特定事業計画の策定に当たりましては、道路や建築物等の各施設管理者と具体的な事業内容や事業期間等について協議いたしながら、今年度末を目途に計画内容を詰めてまいることといたしているところでございます。特に、山口駅周辺地区は、中心商店街や公共施設等が立地しておりますことから、これらをつなぐ駅通りと商店街アーケードの整備が重要であると考えておりまして、これらの整備は中心市街地の活性化にもつながりますことから、力を入れてまいりたいと考えております。

 また、これら特定事業の実施時期につきましては、早期に対応が可能なものにつきましては基本構想策定後、おおむね3年以内の着手を、それ以外のものにつきましても、おおむね5年以内の着手を目指して取り組むことといたしておりまして、新山口駅周辺地区同様、各施設管理者とともに着実な事業実施に取り組んでまいりたいと考えております。

 以上でございます。


◯ 16番 其原義信議員

 幾つか再質問をさせていただきたいと思っております。

 観光行政の明治維新150年ということで、ぜひ市長さんにお伺いをさせていただきたいと思います。

 先ほど御答弁をいただきました、150年と一口に申しましても、もう二度と来ない150年でございまして、恐らく次は200年、こういう本当に大きな大きな節目だろうと思います。

 という中で、私もまだわずかな人生経験でありますけれども、青年時代から節目であったり、佳節の迎え方としてはあらゆる分野、世界においても、かつてない歴史的な上げ潮の中で迎えるということが大事なんだというふうに、私、薫陶を受けてまいりました。今でもそう認識をしております。

 今、本市はこの明治維新150年を目前に迎えております。歴史上から言うと確かに通過点ではありますけれども、これからも長期的に政策をされていくということでありますし、歴史は続いていくわけであります。

 そういった中で、150年──歴史上の通過点でありますが、単なる150年だけにとどまらせずに、山口市の未来、将来を占う──ただいま第二次総合計画も策定をされております。また、地方創生、まち・ひと・しごと創生総合戦略、先ほどまで質問にも出ました都市核づくりであったり、広域県央中核都市、協働によるまちづくり、今、さまざまに取り組んでいらっしゃるわけでありまして──そういった中での山口市の歴史的なそういう上げ潮の中で迎えるべき150年というふうに私は思っております。先ほど部長からも御答弁いただきましたが、渡辺市長の今一重のこの明治維新150年にかける思い、またお取り組みになられる御決意、思いをぜひお伺いさせていただきたいというふうに思います。


◯ 市長(渡辺純忠君)

 観光行政につきまして、明治維新150年についての思いについてという御質問でございます。

 明治維新150年、山口市、長州ということで、明治維新をなし遂げた、そして近代国家をつくっていった、これが私たちの誇りでございますし、そうしたことが今の我が国の繁栄につながっている、そういったことに思いをはせながら、この150年をこれからの150年にしていきたいというのが、私たちの皆共通の思いだろうと思いますし、私もそう思っております。

 そして、昔から温故知新というような言葉がございます。私も大好きでございまして、やはり明治維新をなし遂げた、そしてそれから成長してきた、発展してきた、そうしたことを振り返りながら、これから私たちはまたそれをエネルギーとして、これからの150年に向かっていかにすばらしい郷土をつくって、すばらしい国をつくっていく、こうした思いにしたいと思います。したがいまして、150年ということにつきましては、これからの山口市の発展の出発点であると、こういうふうな認識もさせていただきたいと思います。

 あたかも、平成30年度に向けまして、ちょうど第二次山口市総合計画、こうしたことも策定を進めておりますし、いろいろな形の中で新しい山口市の出発になるんだろうと、こういうふうに思います。そして、特に今、人口減少社会へ、あるいは右肩上がり社会から平行、あるいはいろいろな形の中で緊縮といいますか縮小社会、こうした新しい展開もございます。そして、我々が経験したことのないような高齢社会、決してマイナスな社会にしてはいけない、高齢社会は発展する基盤であるというような形へ臨んでいくような社会があります。

 そして、グローバル社会、また情報社会、いろいろな形で、今、大きく世の中が変わろうとしておりますし、私どものこの山口市も大きく変わろうとしております。

 そうしたことを踏まえながら、これからの150年に向けて山口市が発展していく、そして明治維新をやり遂げた長州藩でございます。私どもも一生懸命頑張って日本の模範、リーダーになるような、リードしていくような地方発展、そうした形に結びつけていきたい──少し大きな話になりましたけれども──そういった思いで頑張っていきたいと思います。それを明治維新150年、これからの出発点としてまいりたいと思います。

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