11月29日に、総務省消防庁が全国瞬時警報システム(Jアラート)の一斉訓練が全国で行われました。Jアラートとは、弾道ミサイル情報、津波情報、緊急地震速報等、対処に時間的余裕がない事態に関する情報を、人工衛星を用いて国から、市区町村の防災行政無線等を通して、瞬時に伝達するシステムです。以下はJアラートの情報伝達システムの概念図(総務省消防庁の資料)です。
杉並区においても、11:00に防災行政無線による住民向けに放送を行うという予定でしたが、何と音声放送が流れないというトラブルがありました。
皆さまに大変にご迷惑をおかけしたこと、お詫び申し上げます。
本日、区議会災害対策特別委員会が開かれ、同不具合について報告が区よりありました。
それによると、Jアラート側から区の防災無線操作卓につなぐ配線の接触不良が原因と判明したとのこと。つまり、上のフローでいうと、Jアラート受信機と自動起動装置までは問題なく動作したが、防災無線として音声を出力させるための配線に接触不良があったということでした。その後、再接続を行い、システム全体が正常に動作することが確認されたとのことでした。
同システムは、平成26年度に区に設置され、今年の4月21日には音声出力の動作確認をしています。
私の方からは、4月21日以降、11月29日まで機材の物理的な移動等の変化はなかったにもかかわらず接触不良が発生したということで、そうであれば、機器(プラグ部分?)が適切なものなのか確認する必要がある。また今後1ヶ月単位程度で動作確認を行うとのことなので、機器のハード面での適切性と動作確認の予定について早急に対策をとるよう求めました。
区の報告によると、訓練で、何らかの不具合が確認されたのは13都道県の計28市区町村(都下では杉並区のみ)だったそうです。国民・区民の生命にかかわることです。しっかりとした対応をとらなければなりません。