先週(5月21日土曜日)のこと、遺骨収集ボランティア「ガマフヤ―」代表の具志堅隆松さんの
ボランティアチームによる遺骨収集現場に行かせてもらいました。
場所は沖縄県浦添市前田にある区画整理地域の一角で山のふもとらしき場所。
ガマは樹木が生い茂る薄暗い山の傾斜面にタテヨコ80~90センチぐらいの小さな入口があり、
それがガマの入り口でした。
一行の皆さんはそのまま入り口から、しゃが
んで入って行ったのですが、私はガマの中
に入る準備が出来ていなかったため、入口
から少し入ったところ、入口付近で待機する
ことにしました。
外にいたボランティアスタッフから、ガマの状況やこれまでの取り組みなどについて話を伺ってました。
話によれば、ガマの様子を見れば戦争当時の住民が必死になって逃げていたことがよく分かる、と。
何もない山の斜面に数メートルの穴を掘ることがいかに大変なことか・・・
また、ガマの中には、遺骨とともに様々な遺品などがあるらしいが、そのほとんどが米軍兵の火炎放
射器や火力の強い兵器により、骨はもとよりアルミなどの金属片すら溶けて跡形もない状況になって
いるのがほとんどらしい・・・具志堅さんをはじめボランティアの皆さんは、そういった遺骨や遺品を、
一生懸命収集してきた、と。
ガマから出てきた具志堅さんは、我々に「是非、議員さんからも自治体に遺骨収集作業の予算を、
公費で付けてほしい。」「本当はこれは沖縄戦の戦後処理の一環で国の負担で責任をもって対処
するべきではないかと思います」等々の話がありました。
全くその通りだと思います。
今、原発問題などで見られるように、原発問題のような人災における国の対応がまずい、と批判
の声が多く挙がっております。
沖縄の遺骨収集についても同様ではないでしょうか?
ガマの中に眠る沖縄戦で亡くなられた方々は、戦争という国策によって被害を受けた方々であり、
それは紛れもない人災であると思います。
ガマの遺骨収集から感じることは、沖縄の戦後処理は未だ終わっていないんだ、ということ。
ガマの中で無くなられた方々の無念さを想えば、その甚大な苦痛と苦難に対し、国の責任で
しっかり補償して然るべきであります。