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バックナンバー 2017年 5月

日本の養蚕業の最盛期であった、1930年代には、農家の40%(220万戸)で養蚕が行われていました。生糸生産量は、約4万5千トンで、世界一の生糸輸出国でありました。しかし、現在はピーク時の0.2%の生産量で、養蚕農家も0.05%と激減しております。特に、絹織物を支える、日本の養蚕と製糸の技術は、今、消えようとしています。

鶴岡は、国内で唯一、一貫した工程(養蚕、製糸、精錬、捺染、縫製)が残されている地域であり、その価値を重視し、産業面のみならず文化面においても、シルク事業に力を注ぎ、シルクタウンプロジェクトとして展開しております。シルクのまちづくり市区町村協議会では、世界遺産登録や{花燃ゆ}で一躍有名になった富岡市など、26の自治体が加入しており、鶴岡市は協議会副会長になっております。

鶴岡シルク、及び、独自ブランドである「キビソ」は、先年、開催されたミラノ万博にも出展し、ヨーロッパの人達に好評で、「どのようにしたら買えるのか」という問い合わせも聞かれ、手応えのある出展になりました。海外を視野に入れた取り組みが今後なされてまいります。

富樫まさきだより №30を発行しました!

本紙の内容を掲載します。

幸齢社会の実現へ

時代は、人口減少、少子高齢化が進み、高齢社会に突入しました。この高齢社会の鶴岡を、誰もが幸せを感じることができる幸齢社会へと転換していかなければならないと決意しております。

大きな課題の一つに介護離職があります。家族の介護を理由に会社を退職する介護離職は、全国で年間10万人と言われており、鶴岡市にあてはめれば毎年100人の介護離職が発生していることになります。介護離職をしてしまうと、収入が大幅に減少するとともに、社会との繋がりが途切れてしまい、孤立する可能性も高まります。また、企業側としても大事な労働力を失うことになり、人材活用にも大きなマイナスになります。

家族が、介護が必要になった時、生活は一変します。要介護者が家族の中に居ることにより、家族のその後の人生が不幸なものになってはなりません。これまでの社会は、介護をしながら働くことを想定外の事として扱ってきました。しかし、要介護者が増え続ける社会では、要介護者に介護者を含めた形での、「介護の社会化」が求められます。このような状況の中、施設介護の需要が年々高まっており、供給が追い付かず慢性的な人手不足になっております。この人手不足が職場の荒廃を招き、それが利用者に対する虐待を生んでいるとの指摘もあります。介護スタッフの処遇改善が求められます。

継続的に介護を続けるには、ゆとりある介護が大事であり、介護者の健康管理は軽視できない極めて重要な問題です。その為には、仕事と介護を無理なく両立できることを支援する、両立支援ケアマネージャーの育成が求められるところです。介護の現場と真正面に向き合い、課題を一つ一つ解決できるよう、国政にも働きかけながら、挑戦してまいります。

 

 

 

 

子どもの貧困

我が国の子どもの貧困率は平成25年の調査で16,3%に達し、6人に1人が貧困状態にあるとの報告がなされております。国では平成26年に子どもの貧困対策に関する大綱が閣議決定され、それを受け、各自治体では対応を進めております。そこで重要なのは、貧困状態にある子どもの早期発見・早期対応であります。学校を始め、幼稚園、保育園それに乳幼児健診や妊婦健診などでの対応が求められます。

28年度から、以前から求めていたスクールソーシャルワーカーが、1名配置されました。スクールソーシャルワーカーは、学齢期の子どもを抱える保護者や教職員に寄り添いながら課題改善に向け、福祉施策に結びつけ支援をするものです。困難を抱える家庭を訪問し、相談を受けるなど、その有効性が確認されました。今後、各中学校区1名の配置に向け取り組みを強化・充実していかなければなりません。

また、教員OBなどによる学習支援や子ども食堂の開設など、子どもの学習習慣や生活習慣を身につけるとともに、居場所づくりが求められており検討が進められております。平成30年度までには子育て世代包括支援センターの設置も検討され、子育てを孤立させない取り組みが強化されます。今後も市民に寄り添い、切れ目のない対策を講じてまいります。

 

 

 

意見書提出

我々議会会派「政友公明クラブ」では、29年3月議会までの、この任期中、認知症対策、過疎対策、防災対策などの17件の意見書を国、関係機関に提出しました。市民生活における様々な課題を解決するには、市行政単独では困難なことが多くあり、国や県の力がどうしても必要となってきます。意見書の提出は地方議員の持っている権利であり、公益に関する事項について、議会の意思を示すことであります。他会派の協力も得ながら、鶴岡市の発展のために課題を調査研究し、提出してきました。

 

 

 

議会改革

会派代表として、議会改革委員として、議会改革に取り組んできました。この任期中、人口減少対策特別委員会、広報広聴委員会の設置を他会派の協力を得ながら実現することができました。市民の幸せの為、市政の発展の為、市民と共に考え、前進する開かれた議会実現の為、更なる努力をしてまいりたいと決意しております。また、議員定数などの議会費の適正化については、他会派の理解が得られるよう議論を深めてまいります。

富樫まさきだより№30を発行させていただきました。
時代は、人口減少、少子高齢化が進み、高齢社会に突入しました。この高齢社会の鶴岡を、誰もが幸せに感じることができる幸齢社会へと転換していかなければならないと決意しております。
※「富樫まさきだより」は後日掲載します。

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鶴岡市 富樫正毅
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