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IMG_1198 今村質問)

最近、こどもの孤食が問題になっている。先日、「心に闇を抱える子どもは、親がご飯を作らないなど食生活が乱れている場合が多い。」というような新聞記事があった。本市の場合も、このような課題があると考えているのか。お聞かせください。

答弁)

現在取り組みを進めております第2期豊中市食育推進計画の策定時に実施した「食生活と生活習慣に関するアンケート調査」では、「夕食のとき、家に6いる人全員で食事をしますか」という問いに対して、少年期の保護者の内、36.  2 %の方が「全員そろわないことがある」、2 8.0%の方が「全員そろわないことの方が多い」との回答がございました。

この調査結果だけでは、本市における「孤食」の状況は定かではありませんが、家庭での食を通じたコミュニケーションが希薄になりつつある可能性を示すデータであるとは認識しております。

質問)

「孤食」に関しては、本市の食育推進計画にも盛り込み、対応の方向性を示していくことが重要とだと考えるが、お考えをお聞かせください。

答弁)

食を通じたコミュニケーションは、食の楽しさを実感させ、精神的な豊かさをもたらすとともに、食事のマナーや伝統などについて伝える良い機会になるものと考えております。 また、今年度、国において策定された「第3次食育推進基本計画骨子」におきましては、単独世帯やひとり親世帯の増加、子供の相対的な貧困率の上昇などを受けて、「家庭生活の状況が多様化する中で、家庭や個人の努力のみでは、健全な食生活の実践につなげていくことが困難な状況も見受けられる。」との認識を示しており、新たな重点課題として、「多様な暮らしに対応した食育の推進」を位置付けているところでございます。

本市といたしましても、平成28年度に実施します食育に関する市民意識調査を進める中で、食を通じたコミュニケーションの現状等について検証・分析を行い、本市の実情を踏まえながら、豊かなコミュニケーションや食体験にもつながる食育の推進に取り組んでまいりたいと考えております。

意見要望)

孤食については、最近、子どもの貧困という課題で取り上げられることが多くなっている。課題の解決のために取り上げることはもちろんあることだが、まず食育にかかる基本的な考え方があって、その考え方に基づきながら、課題に応じて具体的な方向性を示していくことが大事だと思う。そういう意味で、豊中市の食育にかかる根本となる第3期食育推進計画をしっかりたてていただきたいと要望します。

平成28年3月 環境福祉常任委員会 質疑より

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今村正
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豊中市 今村正