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富谷町 安住稔幸
azumi-toshiyuki@mtb.biglobe.ne.jp

苛政猛於虎也 「礼記(檀弓下)」

苛政(かせい)は虎(とら)よりも猛(もう)なり

『むごい政治は、虎よりも恐ろしい』

原文

孔子過泰山側。有婦人哭於墓者而哀。夫子式而聴之、使子路問之曰、子之哭也、壹似重有憂者。而曰、然。昔者吾舅死於虎、吾夫又死焉、今吾子又死焉。夫子曰、何為不去也。曰、無苛政。夫子曰、小子識之、苛政猛於虎也。

訓読

孔子泰山の側(かたわら)を過ぐ。婦人墓に哭する者有りて哀(かな)し。夫子(ふうし)式(しょく)して之を聴き、 子路をして之に問はしめて曰く、「子の哭するや、壹(いつ)に重ねて憂有る者に似たり」と。而(すなわ)ち曰く「然(しか)り。昔者(むかし)、吾(わ) が舅 虎に死し、吾が夫 又死し、今吾子 又死せり」と。夫子曰く「何為(なん)ぞ去らざるや」と。曰く「苛政無ければなり」と。夫子曰く「小子(しょうし)、之を識(しる)せ。苛政は虎よりも猛 なり」と。

通釈

孔子が泰山(山東省泰安県の北)の麓を通り過ぎようとした時、一人の女が墓前で大声をあげて泣き叫んでいるのを見た。いかにも哀れであった。
孔子は、弟子の子路に命じて女に尋ねさせた。子路が「貴女の泣き声は、悲痛な叫びにも似て、きっと多くの悲しいことがあったように思われますが」と言うと、女は「その通りです。昔、虎に舅が殺され、次に夫が殺され、今度は子供が殺されました」と言った。
孔子が「なぜ、他の土地へ移らないのですか」と聞くと、女は「この辺にはむごい政治がないからです」と言った。
孔子は弟子たちに言った。「よく覚えておきなさい。『むごい政治は、虎よりも恐ろしものなのだ』ということを」
この話は、中国の古典『礼記』に書かれている話です。紀元前1世紀に書かれたものとされており、今から2,000年以上前のことです。
私が、この古典を知ったのは、平成13年に、宮城県仙台第一高等学校の通信制課程で古典の授業を受けてでした。議員在職中でありましたが、再び学校に通い、学び得た中で、議員としての心構えを教えてくれた教訓の一つです。
住民の想いが、痛みがわかる議員に、そして、行動できる議員にと、決意しました。

安住稔幸