バックナンバー 2012年 3月

昨年の台風12号大水害によって被災した地域の現在の状況を理解しておくために、本宮町奥番地区、請川地区大塔川、熊野本宮館、熊野川町日足地区、新宮市相筋地区、那智勝浦町井関地区、市野々地区、田辺市大塔村熊野地区等を訪問した。

集落そのものを閉じざるをえなくなった本宮奥番地区、那智勝浦町の那智川沿い井関地区、市野々地区、大塔熊野地区等々、復旧復興がそれなりに進んでいる所もあるものの、まだまだその災害の大きさを物語る爪痕が多く残っていた。

災害直後にこれらの地を訪れた時は、東北で見た津波被害現場と変わらない家屋の倒壊の様子や、至るところにある土石流に崩された山や護岸など、本当に言葉も無かった。

多くの住居家屋の改修等については相当進んできた印象だったが、しかし一方、土石流跡や破損した護岸など、手つかずの所も多くあった。知り合いの方も何件か訪ね、当時の苦労や今も不便に感じている事、又、地元小学校の再開にむけての話など貴重なお話も聞けた。

熊野地区では、災害直後はバンガローを越えた所の高台から見るしかなかった土石流跡の河川に降り、百間登山口のあったあたりまで歩いた。

大雨が降り始めた事もあり、土砂ダムの水を抜く為に作られた水路に相当な水量が激しく流れ、それを見るだけでも災害時の住民の方達の恐怖というのは大変なものだったのだろうと感じた。

当時、勝浦の方から、「下の川はあふれてくる、上の山は崩れるかもしれない、こうなると逃げるところがない」というお話を聞いたことがある。

今回も現場を見てあらためて思ったが、普通ではない雨の量だと思った時点、安全に行動の出来る時点で早く避難する、この事の意識が本当に大事だ。早く、すぐに行動をするというのは津波防災に対しての意識も含め、安全確保の基本だと痛感する。

3月議会の一般質問が終わり、産業建設委員会のH24年度の予算審議が15、16日と二日間行われた。

予め準備をしていた、上富田町からの受水費用についてや、古尾の浸水対策、中心市街地活性化施策、中山間地域の集落支援の事などについて質問をしたが、二日目の委員会、熊野本宮館の災害復旧改修について質疑が集中した。

熊野古道観光のシンボルとも言えるこの建物のある地域が、昨年の台風12号により浸水。気密性を重視した木造の建物であったため、浮力が生じ、基礎から浮き上がり傾いてしまったこの本宮館を復旧改修するという予算について、元々、設計に問題はなかったか、浸水被害の想定は甘くなかったか、この改修よりも先に本宮地域においてはする事があるのではないか、又、今回の工事内容、予算規模の是非等々、多くの意見が出た。

自身も当局と質疑のやり取りをしながら悩んだ所もあったが、最終、観光復興を一日も早くという思いからこの予算に賛成した。

予算、決算の審議は毎回、大きなエネルギーがいるものだが、この産業建設の委員会に所属して4回目の定例会を迎え、この分野の内容が概ね理解出来てきたと感じている。

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田辺市 小川浩樹
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