市議会の産業建設委員会で、台風12号によって被害を受けた田辺市内の現場視察をまる2日間かけて行った。初日は旧大塔村の深谷、熊野(いや)、愛賀合の土石流現場、中辺路の鍛冶屋川口の土石流現場、福定の道路陥没、本宮の熊野本宮館、曲川地区では野猿での物資の運搬状況、十津川の二津野ダム等々を廻り、二日目は龍神の三ツ又の崩落、丹生の川の河川護岸の崩落、台風6号での被害から通行止めになっている虎ヶ峰道路の崩落、旧田辺市内では上三栖、上芳養での大規模パイロット農地の崩落、下三栖の落橋現場などを見て廻った。

9月にこの大災害が起こってからひと月半ほどは各地を走り回り、ほとんどの現場の状況を知っているつもりだったが、はじめての場所、はじめて被害状況をきかされて驚く現場もいくつかあった。あらためてその被害の大きさ、又、まだまだ現場では苦労をされている住民の方がおられ、市職員をはじめ、多くの方々が復旧復興に大変な尽力をされている事を再認識した。

車中、土石流により家屋を失い、別の場所で自宅を再建される方より相談が入った。生活再建支援資金という国と県の補助金について、国の制度は被災した以外のまちでの再建も認められるのに、県の制度は同じ自治体内でないと認められないかもしれないとの事。急遽できた制度ながら、被災者の実情にあわせて融通のきくものになっていないと思い、その場で市当局や県当局とやり取りをするということがあった。

まだまだ現場ではいろいろな問題がたくさん発生している。それぞれの方の心を察し、丁寧に対応したいと思う。

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田辺市 小川浩樹
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