バックナンバー 2011年 7月

12日、午後の本会議において19の議案と2つの意見書を可決して6月議会が閉会した。

市から提案された議案には特に問題がなく、質疑や討論には至らなかったが、国に提出するか否かの、「原発から再生可能エネルギーへの政策転換を求める意見書」について議論が集中した。

自分自身は、これからのエネルギー政策については、国や自治体が自然エネルギー(火力はだめです)や、再生可能なもののエネルギーによる供給を増やしていく努力をする一方、便利で快適な生活を享受するに至った先進国の私達も、環境やエネルギーの将来を一度真剣に考え、少し不便になったとしても、電化製品の使用を抑えていかなければと思っている。そして、この努力によって必要のなくなる原発を一基ずつ閉じていき、最終的にはゼロを目指すというのが理想ではないだろうか。

自分達の生活をかえりみる事無く、明日にでも全ての原発を閉じるべきとの勢いで反原発運動をしている方達にも、かたや、福島第一原発の状況や、電力会社の体質を目の当たりにしても、産業経済発展を第一とし原発を推進しようとする方達、そのどちらにも違和感をもっているが、多くの方は、人間が、自分たちでは完全にコントロールできないものに手をつけるべきではないという思いをもっており、それを形にするべく、将来の脱原発は当然向かうべき方向だ。

議場での意見書に対する議論も様々な内容があったが、賛成多数で可決した。

6月議会は毎年、議会人事の改選があり、多くの議論、折衝があるが、今年は特にそれが激しかった事、又、東北の震災地に訪問した経験からの議会質問にかなり気負っていた事など、精神的にもタフな議会だった。

6月議会が6月20日に開会、今回は2年に一度、議長、副議長や委員会の構成を含めての議会人事が一新される議会だ。20日に議員の互選により議長、副議長を選出した後、委員会の所属希望を出し、29日にそれが決定した。今回は産業、建設委員会に参加することになったが、総務企画や文教厚生の分野と比べ、取り組んできた施策が少なく、知識もまだまだ浅い。一から理解しなければならない事も多いが頑張ろうと思う。

7月1日には一般質問があり、津波防災についてと、公共下水道、浄化槽推進などの水処理の施策についての2点について聞いた。

津波防災についは、被災地に行って感じた事、田辺市の沿岸部町内会の代表と市との意見交換会を聞いて感じた事、又、3月11日の地震当日の田辺の各避難所での様子を見て思った事などを踏まえ、「逃げる」ということの意識徹底を中心に質問をした。

もう一点、水処理施策については、公共下水の計画をいよいよ着手するのか、又、規模を縮小するのか、断念するのか、その決断の時期に来たのではないかを聞いた。

二点ともすぐに明快な答えが返ってくるとは思っていなかったが、とはいえ、大きなテーマだ。今後もいろんな形での働きかけをしようと思う。

あっという間に7月になってしまっている。つい、この間ストーブを片づけていたのに、GWを通り抜け、梅雨に入り、気づけばすぐ真夏だ。特に5月の末に東北被災地に行ってからは1カ月以上の時間が経っているはずだが、その感覚がなく、又、何をやっていても頭の中に落ち着きがない。

被災地の光景は以後の価値観が変わってしまったと自覚するほどものだった。その事で、シンプルで普遍的な思考をしていかなければとの思いに拍車がかかったが、そうはいかない現実とに頭が混乱しているのかも知れない。

夏に向けてミニ集会や語る会などの開催を予定している。いやいや、しっかりと伝えたい事とやるべき事の確信をもって臨まねばと思う。

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田辺市 小川浩樹
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