バックナンバー 2010年 7月

17、18日と日本自閉症協会の全国大会が和歌山市であり、同僚議員と参加した。

初日は茂木健一郎氏の記念講演等があり、二日目は各分科会別の勉強会だった。2日間を通して大変有意義で、自閉症支援についての現状を大きく理解する事ができたのと同時に、考えさせられることも多く、終了後も深く余韻の残るものとなった。

茂 木氏を含め多くの方々のお話を伺ったが、際立って、とくに二つの考え方についてなんだか心が揺れた。おおざっぱに言ってしまうとつまり、一つは、自分の意 に反する我慢などに大きなストレスを感じ、抵抗しようとする特性の自閉症の子供達に対し、なるべく小さい時から、叫んでも噛みついてきても淡々と、基礎動 作、学習の訓練を続ける、やがてそれに慣れ、ほめられる事を喜び、さらにステップアップ出来、究極の目的である就労に結びつけようというものだ。

自 閉症の子を持つ親の最大の不安は、自分たちがいなくなったときに我が子が生きていけのかという事だそうだが、ともかく、大人になったときに働く事が出来る という事を支援教育の目的とするという考え方だ。実際、会場でも、一人の子供が小さい時から支援学校で訓練を受け、少しづつ様子が変わり、何年か後、最後 は作業所でパン焼いているという映像があった。

も う一つは、そもそも日本という国の画一的な個性のない子ばかりをつくる、全てを標準化しようとする教育が大間違いだ。自閉症教育や支援についても、基本的 にはこの考えに基づき、健常な子供たちのカリキュラムに対してどこまで出来るかという考え方があり、文科省の役人が考えるこういう支援教育をまず、否定せ よといった内容のお話だった。(茂木氏ですが・・・)

茂木氏は「自閉症の子どもたちの持つ、例えば、景色を一瞬で記憶する事や、本を考えられない早さで読むなどの特性を、その事のみに集中させてやってでも伸ばすべきで、出来ない事を他と同じようにさせようとする必要はない。個を重んじる先進諸外国では特性を伸ばす事のみ(つまり、好きな事)を 家庭で行う事が出来、結果、分野でトップといわれる例えば、コンピューター技師や芸術家が生まれるなどの土壌がある。つまり、発達障害などをはじめから、 一つの特徴ある個性と認めているからだ。日本では何か上から目線で、この子たちを個性のない普通の子に標準化しようとする癖があるのではないか・・・(大意です) 」等々述べ、会場におられる役人や、現場教職員の方々には少し耳のいたい話でもあった。

二 つの話を聞いて自分の中にどう取り入れたらいいのか、まだ解らないのだが、前者の話を聞き、ビデオを見ている時、この話をされた方の言葉に「指示通りでき るようになった。支持をまもれるようになったのでよかった」という表現が多く、違和感があったのは間違いがなかった。一方、茂木氏の言うのは理想としては 間違いがないのだろうが、日本の中で、日々並大抵ではない苦労をされている自閉症の子供たちと向き合う親や支援者にとっては、単なる抽象論にしかならない だろう。

「政 治」をやっていて、方法論のみを追求する事は実は本末転倒で、根本解決にはつながらないと感じる事がよくあるが、今回は、二つの意見、後者に心は賛同し、 前者に違和感を覚えながらも、なんだか、自分の立ち位置が定まらない。大会参加が有意義だったのは間違いがないのだが・・・

長くなりました。投げかけのみで終わってしまいます・・・・

7月11日を目指して取り組んできました参院選挙がおわりました。おかげさまで、3選挙区の当選、比例区6人の当選をさせていただきました。担当支援をしていた浮島智子さんが公明比例の7番目、次点となった事は少し残念ですが、ともあれ、昨年の状況を思うと、よくここまで盛り返せたものだと思っています。お世話になった皆様にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

昨年の衆院選挙結果は公明党には本当に厳しいものでした。以来約1年、 今までにはない気持ちで議員活動や党活動に取り組んできました。与党民主党の評価が落ちたというような世間の環境以前に、党の議員という主体者として自分 たちが何を行い、何を創り上げるのかを真剣に考えてきました。今回の選挙結果如何に関わらず、自身にとっても大変意味のある経験をさせて頂いたと思ってい ます。

又今回は、本番が近づくにつれ、実感として肌で現場の様々な空気を感じ、又、手ごたえのあった選挙でもありました。いずれにせよ、昨年の結果を受け止めての経験と併せて、大きな財産となりました。ご支援頂いた皆様も、この1年は本当に様々な思いがあったかと思いますが、重ねて、今回の結果はその応援のお陰です。本当に有難うございました。お礼を申し上げます。

上程されていた全ての議案が可決され、6月議会が閉会しました。

今 議会では、和歌山国体に備えての三四六スポーツセンター周辺を含む、施設整備事業についてや、共産党議員が紹介となっている「国保に関する請願」、又、女 性議員が署名議員となっての女性差別撤廃に関する意見書等々についての議論などが行われたが、市当局と対峙しての議論というよりは、議員どうしがそれぞれ の考え方、思想信条などをもとに論戦をするといったことが多かった。

議員になってそろそろ(?)、あっという間に(?)、9年目を迎える事となる。2、3年 位前から、この種の思想信条を基とした論戦については、目の前にある「お題」としての議案や意見書の文言のみにとらわれず、もっと深く、もっと広い視野で 理解し、かつ自分の信じる立ち位置から確固たる思いで臨めるようになりたいと思ってきたが、今議会ようやく、それが少しずつだが出来るようになってきたか なと、はじめて自分で感じた。9年となると議員という仕事に妙な慣れが出来てくる頃だが、今回、少し感じたこの感覚を大事にしたいと思う。

参院選があと4日だ。大変な忙しさだが頑張ろうと思う。

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