バックナンバー 2009年 10月 23日

 

商店街いりますか!という過激なキャッチフレーズの第13回まちづくり商店街サミット田辺大会が紀南分化会館で開催された。地元商店街の知り合いの方に声を掛けられ、同僚市会議員3人とともに参加、基調対談、講演、各分科会に分かれての勉強会、夕刻よりの懇親会と中身の濃い一日でした。

商店街が地域に果たす役割等々、興味深いお話が多かった中、特に大阪の天神橋筋商店街の会長さんの話は引き込まれるような思いで聞いた。淡々とユーモアを交えながら話されていたが、それは、大変な努力とそれを長年、持続する決意があってこその物だとしみじみ感じさせるものだった。自分が通っていた夜学が、この商店街のとなりにあったので、懐かしさもあいまって余計に楽しかったし、又、当時も私の全く気付かないところで、この商店街、地域を盛り上げるためにこの会長さんは奮闘していたんだなーという事も何故か感慨深かった。

父親の病気によって急遽、大阪から田辺に帰って9年になる。世間や、社会といったたぐいは大阪に暮らすことで学んだ自分にとって、大阪在住当時、郷里は帰省して息を抜く場所でしかなかった。しかし、帰って来て時間が経ち、田辺市というまちの世間、社会というものをようやく、肌で理解できるようになれたかなと思っている。そして、地元で生まれ育った人間として、郷土への愛着は日々大きくなっている。

商店街をどう盛り上げるかといのがテーマなのだが、この会長さんも含めて、多くの講師の方は最後は、精神論を述べていた。誰かにやってもらうのではない、自分で責任を持ってやろうという「情熱」が全てだと。商店街の方々にとっては耳の痛い話もあったが、テクニックではなく精神論で締めくくった事には、なんだかホッとした。

「愛着」はその対象を守るために本気の「情熱」を生むものだと思う。実は愛着がないから環境や人のせいにしてしまう、実は、情熱がないから、自分の責任のもとに行動しようとしないというような事は多くの物事に共通なのかなー、などと考えた。

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田辺市 小川浩樹
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