バックナンバー 2008年 2月

 昨日、3月議会が開会した。この2日間は当局からのH20年度の予算の内容提案説明を聞いた。3月議会は毎回、市長の所信表明から始まるが予算審議もあり期間も長く、他の定例議会とは雰囲気が違う。

今議会に紀南病院の跡地の土地所得予算があがるが、そこに建設予定の図書館を含む建物について、加えて欲しい施設がある。どうしても、議会までにその意見に自分で確信をもちたくて、急遽、月曜日と火曜日に愛知県長久手町と滋賀県米原市に同種の施設を見学に行った。二週間前に見た前橋市の施設を含め、文化複合施設に多くの方に来て頂くのに今の時勢、どのようなものが住民のニーズなのか、だんだんと確信に近いものになって来た。当局と様々話をしてみようと思う。

旧本宮町の方から、市民相談を2件伺ったが、今週の平日は足を運べなかったので今日現場にうかがった。1件は水路の改修についてで、もう1件は道路の舗装についてだった。議員や職員さん等々、旧本宮町の方と多く知り合いになり、その方たちと旧田辺市内でよくお会いするたびに、なんとなく本宮が近いところのような感覚になるが、今回のように自宅から車で1時間半かけて現地に行くと、再び本当に広い市だということを実感する。

夕方からはハナヨで植芝盛平のゆかりの4市町村の友好都市提携の調印式に出た。遠くは北海道の遠軽町というところとの提携で、多くの方が交流にこられていた。縁を機としての偶然のように見える人と人との交わりについてその必要性を考える事があった。

 公明党の市議団3人で大阪市にある子どものための博物館、キッズプラザ大阪と群馬県前橋市にある前橋プラザ元気21という中心市街地活性化と子育て支援施策のための施設を視察した。

前橋プラザ元気21という施設は以前百貨店として営業していた旧市街地の7F建てのビルを市が買い取り、その中に公民館や市民広場、行政の商工担当課や子育て支援施設、子ども図書館などが入っており、春には地下に地元業者による食料品スーパーが入る予定というものだった。前橋市の中心市街地活性化計画の目玉という事業としてスタートしたそうだが、それよりも子育て支援の施策としての子ども図書館や子育て広場のにぎわいに驚いた。担当の職員の方も「正直、この様な支援施策がどれだけの効果があるのかと思っていたが、土日になると500組の親子が訪れ、申し訳ないが1時間で入れ替わって頂いている状態だ」と話していた。

田辺市においても旧紀南病院跡地に図書館を含む複合施設を検討しているが、中心市街地活性化にも役に立ち、子育て支援を含む文化施設としても効力のあるものが理想だと思っているので大変参考になった。又、自分の考えをまとめておこうと思う。

 頂いた相談の中から、弁護士に相談すべき問題や裁判所で調停中となっている件などがいくつかあるが、中でもこの何日か、県を越えて進めなければならないご相談が2件あり対応におわれた。特に一件は始めて経験する相談内容で、勉強になった。

しかし、このような様々な問題が、弁護士により法的に解決する事が本当にいい事かどうかはわからないと少なからず感じている。法律とは当てはまるか当てはまらないかという基準を決めたもので、そこには紙一重の差しかないと思う事も理由の一つだし、又、その場は法により解決したように見えても根本的なことが変わらなければ、同じような問題が又いつか起こるという事を何度か見てきたという事もある。

一つの山を自分で乗り越えたという実感、これが根本的にも解決に向かう大きな要素だと思っている。

 

 

 地球温暖化や環境についての講演を聴く機会があった。その現実や各国の取り組み等についてなど、ほとんどが初めて聞く話で、相当衝撃的な内容だった。「だからこうしよう」という事は述べず、淡々と事実を話し、あとは個人が何をするべきかを考えて欲しいという講師の方のスタンスが余計にインパクトを大きくさせた。

環境の問題だけではないが、無知でいようとする事や、自分達の立ち位置を理解しないまま、相手を否定する事などが多くの問題の根本にあるということを最近、痛切に感じている。様々な問題それぞれに目に見える原因や経緯があるのだろうが、突き詰めれば、相手はそれぞれの人生を持った一個人だ。その事を知ろうとすることや、その上で寛容である事は否定する事よりも、実は忍耐のいる作業だと思う。

私が一個人としてそれが出来ているかというと、まだまだ欲や見栄が邪魔をする。寛容であれと言い聞かせる毎日だ。地球温暖化からとりとめなく書きましたが、んー、最後は自分の反省で終わります。

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田辺市 小川浩樹
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