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岡山市 竹之内則夫
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バックナンバー 2016年 1月

温暖無風に恵まれた三が日です。谷あい正明岡山県本部代表・参議院議員を中心に街頭で新春のご挨拶を申し上げました。地方創生2年目、岡山のまちづくりにとって大事な年です。ネットワークを生かし、具体化に取り組んでまいります。

皆様におかれましては、新たな気持ちで新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。新年にあたり、今後のまちづくりへの決意を以下の所感に込めました。
年頭所感 ~ 理解と共感が協働を生む ~
昨年末の議会で岡山市の打ち出した方向性に対して多くの異論が噴出したのが、「路面電車の岡山駅乗り入れ」と「市立幼稚園・保育園の統廃合民営化」です。
岡山市ではこれまで、路面電車の整備推進は20年来、市立園の民営化は10年来、一向に進展しませんでした。そこには、交通・まちづくり政策や子育て政策上のれっきとした課題があり、利害関係者からの反対がありました。
と同時に、多くの他都市においても、同様の検討がなされ、これらは進展を果たしました。
結果、岡山市は、路面電車の路線延長が日本一短いまま、公共交通の整備が進まず、他都市に比べ自動車分担率(自家用車の利用割合)が高いまちとなり、また、市民にとって税負担の重い市立の幼稚園や保育園が、他都市に比べ際立って多く残るまちとなり、そのせいで他よりも3歳児が教育を受ける割合が著しく低いまちとなっています。
そして、時を経てこの度も、総論賛成、各論反対に直面しています。
一連の過程で、どこに問題があったのでしょうか。
まず前提としてOKAYAMAは、「豊か」で「まとまりにくい」まちであることを指摘しておかなくてはなりません。「排他的」と評されるOKAYAMAは、外からの進出や開発が難航することの多いまちとして知られています。歩み寄らなくても生きていける、OKAYAMAの豊かさが、協調や支えあう風土形成を阻害してきたと思われます。
次に、課題解決にあたって具体的な解決策が提示されれば、他人事でない人たちの間で賛否が巻き起こるのは当然です。そこには正当な利害があり、正当な抵抗があるものです。各論はそれ自体、非難されるべきものではありません。
したがって、合意へと至る、周到な準備と技術がなければ、頓挫の憂き目にあうことになります。
通常、必要な手順は、次の二つです。一つは解決策よりも、前提となる課題共有に時間を割くこと。そしてもう一つは、情報の出し方をコントロールすることです。
しかし、一方で、情報をコントロールする「密室」型の手法は、いわゆる根回し段階で「次善の策」への後退を余儀なくされるシーンもでてくることでしょう。
そこで今回、大森市長が行ったのは、先に情報をオープンにする「公開」型の手法でした。関係者や議会だけでなく、それらを含む「岡山市民」に、まずは(案)を提示し、議論や協議はそこからオープンでやります、というスタイルです。市長の考える「市民協働」が垣間見えるように思います。ただ、惜しむらくは、「前提となる課題共有」にもう少し時間を割いて(特に関係者に)いればなあと感じます。
いずれにせよ、路面電車は、単に路面電車の問題ではなく、20年来、ピクリとも動かなかった路面電車に象徴される「OKAYAMAのまちづくり」が、対立を乗り越えて共感や合意を形成できるのか、不調に終わって息絶えるのか、まさにその分水嶺に立つ試金石だと思います。
また、OKAYAMAは、「民」より「官」の城下町です。公立校の境目が学区という境界をつくり、小学校区単位で権限が定着してきていることから、関係者にとっては、市立園は学区を学区足らしめる欠くことのできない拠り所のひとつです。しかし、この出来上がったシステムを生かしつつも乗り越えなくては、官民が対等のパートナーとして地域課題を解決する「市民協働」は根付かないでしょう。
もちろん、利害関係者を押しのけて、コトを運ぶことはできません。ましてや、これらは、岡山市にとって「高齢化社会」や「女性が輝く社会」へと続く道程の、どうしても越えなければならない「一丈の堀」です。そもそも論、全体観に立って、どこまでも丁寧に協調の道を模索し、かつブレることなく不退転で前進しなくてはならないと、自らに言い聞かせ、この大事な1年を出発してまいります。
2016年元旦