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岡山市 竹之内則夫
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バックナンバー 2012年 11月

美しい街です。松江は何度か訪れていますが、環境施策について訪問していたからでしょうか、「水の都」たる豊かな水資源と多くの緑を再認識する視察となりました。
市役所では「世界に誇る環境主都まつえ ~リサイクル都市日本一~ 」について松江市環境保全課から取り組み状況について説明を受けました。
取り組みでユニークというか、「なるほどな」と感じたのは、市民の環境意識が日本一高いまちを目指したというくだりです。そして成果もそれに見合うものでした。
まず、レジ袋の有料化ですが、有料化前にすでに地域団体(婦人会等)の活動によりマイバッグ率が4割程度あったというからなかなかのものです。半年の周知期間を経て有料化して後は約9割まで進んでいます。すでにマックス状態です。実施にあたってはコンビニやドラッグストア業界の協力が得られていませんが、岡山県のようにここの調整に手間取らず、イオンをはじめとするスーパー、量販店等で合意したらさっさとスタートしたのは見事です。(見習いたいですね)
次にゴミ袋有料化とその値上げについてです。岡山市同様、周辺市町村との合併で統一化するスッテプを踏んだのち、45ℓ袋を18円から40円へと、倍以上の値上げへ舵を切られるのですが、当局は市民から反対の嵐に晒される覚悟を決めて800を超える自治会へと説明会に出掛けられます(実施は約9割だったそうです)。しかし、まさに「市民意識が高いまち」を目指した真骨頂でしょう、ほとんど反対らしい反対はなかったそうです。たいしたものです。
もう1点学んだのは、グリーンニューディール基金を使って防災拠点(公民館)に5kwの太陽光発電と7kwの蓄電池を整備されていることです。もちろん照明はLEDに替えて。岡山市は全部売電か、学校のように学校教育に使途を限定したりと、地域での「防災」という視点が欠けています。今後の課題としてまいりたいと思います。

11月13日は、うつ病デイケアと認知行動療法について沖縄県立総合精神保健福祉センターを訪れました。
センターの仲本晴男所長とは、以前岡山で一度お目にかかっており、公明党岡山市議団としても、全国の議員ネットワークを通じて集団認知行動療法の普及・推進を目指しておりましたので、今回の視察を楽しみにしておりました。

所長の講義は、まず、うつ病の特徴からでした。
・わが国の気分障害の8割は「うつ」で、WHOの将来予測では、うつ病は2020年に総疾病の第2位になると予測されていること。
・うつ病は病期に応じた援助が必要なこと。すなわち急性期は「ムリをさせないで心的エネルギーを蓄える」精神療法が必要だが、慢性期になっても「ムリをしない」ことを主眼にすると治療につながらず却って悪化すること。
・うつ病は気分と行動と思考の改善が相関している心の生活習慣病なので、薬だけでは治らないこと。

そして、集団認知行動療法(CBT)について次のような取り組みや成果を話してくださいました。
・ここでのうつ病デイケアは、働きたいのに働けない人に着目して30~55歳の慢性期のうつ(主治医がいる人)を対象として設定したこと。
・成果の出る治療であっても、待ち(受け身)では患者は来ない(知らない)ので企業を回って「営業」をしたこと。
・集団認知行動療法(CBT)はなかなか儲けにならないので民間では広まりにくいことから、「公」が引き受けないと「うつ」に悩み苦しむ方の援助ができないということ。
・うつ病デイケアの修了者の統計から、開始前に無職(会社を辞めた人を含む)の33人のうち10人が就労(33%)、4人が求職中(12%)。全体でも開始前には終了中の方は16%だったが54%に改善されたこと。

すごい成果を出していらっしゃいます。

視察終了後、入り口で

私は、障害者の就労支援に一貫して取り組んでまいりましたが、障害を持っていても働けるという支援とともに、障害を治して働くという、もうひとつの選択肢が可能になる取り組みです。
(※注、うつ病の方の多くは障害者の認定を受けていませんが、それは働くうえで精神障害者保健福祉手帳を取得するメリットがほとんど見当たらなく、デメリットが大きいためです。多くの方は、自立支援医療(精神通院医療)の支給認定を受けると受給者証が交付されますので、自己負担割合が1割になります。)
本市においても、こころの健康センター(精神保健福祉センター)において、集団認知行動療法に積極的に取り組むべきであると従前より申し上げてまいりましたが、開設に向け是非とも沖縄県へ研修に行く態勢がとれるよう後押ししてまいりたいと思います。

11月14日は、那覇市立病院の地方独立行政法人化の取り組みを視察いたしました。
岡山市においても市民病院の地方独立行政法人化に向けて準備が進んでいる最中であり、組合対策を含め開設直前までの奮闘の様子をつぶさにうかがうことが出来ました。
職員待遇の基本は民間より高く公務員より安いという設定で極めて妥当と感じました。結果として人材確保のみならず職員の労働環境の改善が進み、またそうした人的基盤により、収入構造も同時に改善し好循環が生まれています。大いに参考になった訪問でした。

11月15日は福岡県「子どもの村福岡」を訪れました。
今年2月の代表質問で私は、この福岡の取り組みを例に挙げて里親施策を前進させるよう求めましたが、現地ははじめてでした。
何よりも本気の一人がいてこそ事業が立ち上がる好例です。特に印象に残ったのは、「行政は市政だよりや民生委員のアナウンスをしているというが、それでは里親は増えない」と。これは里親が「里親体験」を語ることで、共感が広がった事例の説明の中で話された言葉です。行政がやらない運営の工夫を、市民のネットワークで成し遂げてこられています。また一方で、「行政ができないことを市民がしなければ」と。これは行政の課題から市民の課題にするとこの大切さ、主体性について触れられた言葉です。そしてもうひとつ。「小児科医は、多くの虐待を受けた子どもたちを汽車に乗せたが、その汽車がどこに行ったか、子どもは、どこで降りたかについては、関心がなかった」と。これは今、「この子どもの村福岡」を支援する小児科医の会会長の言葉です。
国連から3度勧告を受けている日本の子どもたちの現状を変える取り組みを岡山市においても前進させてまいります。

今年で2回目の開催となる「朝日パンプキンまつり」にはじめてうかがいました。当地区は古くからかぼちゃの産地ですが、岡山市の区づくり事業に「巨大カボチャの品評会」を切り口にした地域活性化イベントとして応募・開催されたものです。
当日はあいにくのお天気で、会場を急きょ体育館に移しての開催となりましたが、みなさん明るく意気軒昂でいらっしゃいました。
中身も手づくり感が強く個性が際立つ内容で、山南中学校区内の近隣小学校区からの参加もあり、今後の一層の広がりに期待をしたところです。重光会長(朝日学区コミュニティ協議会)をはじめ関係者のみなさまお疲れ様でした。

残暑厳しい9月から各所で開催されてきた東区の敬老会も、本日の芥子山学区が終わると翌週の太伯学区が最終となります。小学校の体育館で開催するところが多いので、気候的には10月がベストでしょうか。この日はやや肌寒いスタートとなりました(心配りの暖かい甘酒が用意してありました。さすがです)。
芥子山学区は75歳以上の対象者の方が1109人いらっしゃいます。ちょうど小学校の在校生と同じくらいの人数です。参加予定者は約4分の1のみなさまとうかがいました(写真の方々です)。今はどこの学区も敬老会といえば、実行委員会か連合町内会が主催して様々な趣向を凝らして人生の先輩をお迎えし、食事を含めもてなす会が相場です。運営は打ち合わせや準備を含めかなりのハードワーク。スタッフのみなさまに敬意を表するものですが、ふと思いついたのは、高齢者が単にお客様というのではなく、この日に向けて何か一つ作り上げていくような参加型のイベントにできないかというものです。例えば100人、200人の大合唱はできないでしょうか?お元気な高齢者が多いのは皆様ご承知のとおりですが、参加される方々が特技や病気克服の体験、健康の秘訣などを披露し、その模様を参加できなかった方々に後日お届けする企画なども可能性がありそうです。そんなことを考えていたら開会の式典は終了しました。
実は午後から妻と二人で何人かの友人宅へごあいさつにうかがったのですが、そのうち一軒で、お父さんが「今日は来てくれてありがとう。私も参加しておりまして」と声をかけてくださいました。どうぞいつまでもお元気で。