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岡山市 竹之内則夫
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バックナンバー 2012年 7月

7月26日、ホテルグランヴィア岡山で、岡山県三田会(会長武田修一先輩、30年経済学部卒)が開催されました。
今回も駆けつけてくださった清家篤塾長は、概要次のようなご講演をされました。

◆大震災と「徳心」
昨年の卒業式にあたって、127三田会の皆様からのお申し出で当初の寄付計画を被災学生の奨学金に振り向けて頂いたのをはじめ、慶應義塾と慶應連合三田会、そして全塾協議会の三者で行った義援金(2億円以上)など慶應義塾社中が一体となって取り組みました。
そうした活動のもとになっているのが、福澤先生が言われた「徳心」ということであります。福澤先生の時代にも、やはり三陸沖の地震による津波災害があり、先生は、主宰されていた「時事新報」などを通じて義援金の募集など積極的な救援キャンペーンを張られました。そうした精神は今の塾生の間に脈々と受け継がれておりまして、例えば、宮城県の南三陸町にはもともと慶應の森があり、志木高生が自然学習などでお世話になっていたご縁もあり、延べ300人以上の学生、教職員がボランティア活動に従事しました。その活動は現在も続いており、地域の復興に貢献しています。

◆ブータン国王(Gross National Happiness)
昨年はまた慶應義塾にとって喜ばしいこともいくつかありました。そのひとつは11月に、ブータン王国のワンチュク国王陛下を三田にお迎えしたことです。
ワンチュク国王陛下に対して慶應義塾は経済学部からの推薦で慶應義塾大学名誉博士の称号を授与することになり、その授与式と記念講演のためにお招きしました。経済学の名誉博士称号を差し上げることになった理由は,ブータン王国の提唱する国民総幸福量という新しい概念の発展普及に寄与されたということであります。
従来、国や社会の豊かさは、GNPといった経済指標で測られていました。しかし、社会の豊かさはそれだけでは測れないのではないか、というのが国民総幸福量の考え方です。
具体的には,経済的付加価値に加えて、健康、文化、教育、環境、コミュニティ、さらには幸せな感情、といったものを何らかの形で測定し、総合的な指標として社会の豊かさを測ろうというものです。こうした指標と共に,民主的な立憲王国を発展させようとしていることが、世界中から注目されているわけです。
われわれは教育、研究、医療を通じて社会に貢献することを目的としています。そのためにも、それらの質を常に高め、社会の進歩に貢献しなければなりません。ここまでは明快なわけですが、問題はそのときの社会の進歩とは何かということです。経済的な豊かさの増進だけが社会の進歩ではないことは間違いありません。

◆教育の経済価値
もちろん経済的な豊かさが、基本的には重要なものであることはいうまでもありません。例えば大学教育もその経済的豊かさをもたらすものであることをまず確認しておきましょう。大学教育の経済価値は大きく分ければ3つあります。
ひとつは投資ということです。具体的には大学教育を受けることによって、高校までの教育を受けただけの場合に比べてより多くの生涯所得を獲得できることです。投資ですから費用が掛かりますが、その費用は学費などの直接費用と、高校卒業後直ちに就職して大学卒業までの4年間働いたら得られたであろう収入という機会費用の合計です。一方大学教育の投資収益は大卒の生涯所得と高卒のそれとの差額です。
この投資収益が投資費用を上回れば,合理性のある投資ということになります。実はこれについての計算は経済学者によって山のようになされています。その結果は現在のところプラスであり、大学教育は投資として経済的意味があるということです。
次に、大学教育には消費という意味での経済価値もあります。スポーツや芸術、さらには先に述べたボランティア活動などの課外活動をエンジョイすることなどはその例です。
そして、大学教育には公共財という経済価値もあることはいうまでもありません。大学教育によって経済社会の生産力が高まり、「層の厚い中間層」を生み出し、また地域社会の文化拠点となるといったような社会全体に益するような活動です。
だからこそ、学生やその家族は授業料を払って下さり、社会は公的補助を与えて下さるわけです。われわれは、その機能をさらに充実させなければなりません。

◆教育の非経済的価値
しかし同時に、大学教育には、非経済的な価値もあることを忘れてはならないでしょう。それはお金では買えない価値があるということです。
慶應義塾の教育自体、お金で売ったり買ったりしているものではありません。確かに学生や生徒から授業料は頂いていますが、それは教育に必要な経費を頂いているわけで、その意味では教育の質を高めるためにもっと費用を要するので学費を上げさせて頂くということはあるかもしれません。しかし慶應への需要が多ければ、つまり受験生が多ければ授業料を上げるといった価格調整は行いませんし、むろん規定以上の高いお金を払えば入学を許可するということもありません。それは学校の品位に関わるからということもありますが、理由はそれだけではないのです。
良い学校、価値のある学校というのは、質の良い教育に加えて、良い友人、先輩,後輩に巡り会える学校であるからです。またよい学校というのはその学生や生徒が様々に活躍し、その卒業生が社会に大いに貢献する学校だからです。その点でよい学生、生徒を集めることが、学校の価値を維持し高めるために不可欠です。

◆学生は顧客ではない
一時、大学改革などを語る場合に、学生の「顧客満足」といった言葉が使われましたが、それにはかなり強い違和感を持ちました。もし学生が顧客ならば,授業料分の教育をしてどこかよいところに就職させればそれでよし、ということになるのでしょうが、教育というのはそういうものではありません。

われわれ教師は、自分の教えた学生が、よい人生を歩んでいるかどうか、卒業後も気になるわけです。その意味で、学生や生徒、慶應でいえば塾生はけして顧客などではなく、われわれにとって大切な人生の後輩です。
実は慶應義塾の歴史を紐解けば、もともと半学半教という伝統がありました。塾生は教師に学び、その塾生が教師役となって他の塾生を教える。こうしたやりかたは苦しかった義塾の財政を助けるためにも寄与したと言われていますが、学生はたんに教わるだけの存在ではなく、教育に貢献する存在でもあるという意味で、まさに慶應義塾の教育のあるべき姿でもあったのではないか、と思います。

尚、今回も東京から山本博司参議院議員(52年、政治学科卒)が出席されました。

海の日(7/16)なので、この話題もアップしておきます。

神事のアップはどうも・・・、清掃された砂浜です。

当初は議会改革等推進会議の開催が予定されていたので、欠席で返事をしていましたが、会議日程が変更となったため宝伝海水浴場の海開きに出席しました。
神事ののち、西大寺観光協会の岡崎会長からご挨拶がありました。レジャーの傾向が変わっており海水浴はダウントレンドになっているが、自然を体感するレジャーをしっかり啓発していただきたい、との主旨でした。周辺の環境整備も含め対策が必要です。
また来年の瀬戸内国際芸術祭にも言及がありました。本年度予算で、宝伝港にトイレの設置を計上しています(2月定例市議会、公明党代表質問でトイレ等の設置を求めました)が、こちらも、駐車場や食事処などを含め、更なる取り組みが欠かせません。
ともあれ、ボランティアで海岸の清掃をしてくださったみなさまありがとうございました。

7月7日の豪雨の続きです。
上道北方の町内会長から薬師前霊園の上を走っている用水路が土砂崩れで塞がっていると連絡をいただき現場に行きました。
耕作放棄畑地が幅20mにわたって崩れています。会長をはじめ水利土木員など地域の皆様は、深夜、雷鳴の中を見回り、また現場に入りやすいようにと草刈りもしてくださっていました。(感謝です。ちなみに行政も直ちに対応してくださっています)
周りを見渡すと多くは荒れています。以前は基盤整備事業が行われぶどう畑だったようですが、後継者がなく撤退された農家が多いとのこと。今はまだ歴史を語れる現役の方が頑張っておられますが、今後一世代回転すると、国土調査が行われていない畑地は境界も判らなくなってしまいます。
「民地」を行政の業務から外し続けてきたツケがそろそろ限界にきているのは明らかです。

さてもう1か所は吉井川の河川敷にある市のスポーツグラウンドです。ここは増水でゴミや泥が上がりました。ゴミは多くがフェンスや植栽にかかっていますが、テニスコートなど一部を残してグラウンドはいい状態です。
市民から「使えるようになるまで時間がかかるのではないか」と心配の声がありましたが、素早く対応していただき、ここも感謝です。

植栽に引っかかったゴミ

7月20日、今日は海の日です。6月議会終了後、しばらく更新の手が止まっておりましたので、遅ればせながら、何件かアップいたします。
まず、九州地方北部を中心に集中豪雨による土砂崩れや河川の氾濫が相次いでおりますが、ここのところ岡山でも週末ごとに警戒情報や注意情報が発令されています。

水位計付近の様子(7時頃)

7月7日の未明には、零時から3時間に赤磐市の各所で80~100mmの雨量が観測され、東区を流れる砂川が、零時には水位が2.77mだったのが、5時半には6.71mと4m近く上昇し、一部で越水しました。
6時20分には竹原と楢原の一部に避難指示が出され、角山小学校体育館へ37名が避難されました。
越水した竹原地区では、道路(土手)のアスファルトが中央でひび割れ、川側に傾斜しているところが多く、土手自体が浸食されていると思われます。浚渫を含む改修事業が遅々として進んでいない分、応急的な土手の補強が早急に求められます。

川側に向かって傾斜している土手