3月議会 福祉企業委員会 ⑷
8日(金) の本会議質疑より福祉企業委員会に付託された案件について12日(火) 福祉企業委員会が開会され議案の審議を行いました。私の方からは、次に…
「議案第43号 令和6年度高槻市自動車運送事業会計予算」について、交通部に質問致しました。
(1問目)
高槻市営バス事業について、はじめに先月、2月25日に開業70周年を迎えました。今までも、これからも市民の足として、動く市道として、府内唯一の公営バス事業に期待を寄せるところです。
この間、社会インフラとして事業を取り巻く環境の変化に対応しながら、特にコロナ禍での厳しい社会状況を乗り越えて取り組んでこられました。令和6年度の事業方針においては、「市営バス経営戦略」に基づき更なる経営基盤の確立と強化や「ドライバー異常時対応システム」等のバス車両の更新をしながらもバス事業の絶対的な使命として一層の安全強化と円滑な輸送を図るとされています。
先日の代表質問においては、これまでの事業の総括と、6年度からの事業展開に向けて、市長よりご答弁をいただきました。
公営バスとしての利点をいかし、福祉乗車制度や災害時の避難輸送など、他の分野の施策と連携し、市民生活を支えていること。
令和6年度からは、定期販売窓口でのキャッシュレス決済の導入など利便性の向上や、観光施策に関連した記念乗車券の製作など、引き続き行政施策との連携に努めていくとのことでした。
また今般、社会情勢の変化の中でも全国の路線バス利用者の減少等から、生活の一部となっている路線バスの廃止をするまちもあり、この度の2024年問題も相まって、旅客輸送の環境の厳しさは、本市のバス事業も例外ではありません。
これは、2024年4月から働き方改革関連法施行により時間外労働の上限規制等が適用されることによるもので、重要な事であります。
また、持続可能な公共交通として、今後の取り組みとともに、2024年問題の課題と対策など、市のお考えをお聞かせいただきました。
この問題を克服するため、厳しい経営環境の中でも、運転士の採用を継続しながらも一部の始発便の繰り下げや、最終便の繰り上げを行うなど、市民の皆さまへの影響が最小限になるよう工夫をしていただき路線維持をしていくとの内容でした。
2月下旬より、市営バスホームページで、ダイヤ改正についての考え方を市民の皆さまに周知をしていただき、3月中旬には、改正されたダイヤをお知らせされると、お聞きしています。
令和6年度の当初予算について、2024年問題からの、運転士の増員をされますが、人材確保や人材育成のあり方や、何名人ぐらい増員されるのか。
また、関連になりますが、始発・最終便の繰り下げ、繰り上げなどの減便が市営バスのホームページによりますと17路線、そして増便が1路線となっています。ダイヤ改正による減便・増便の基本的な考え方をお聞かせください。
(ご答弁)
1点目の人材確保の取り組みについてですが、採用試験の実施にあたり、予めホームページ年間の採用試験実施計画を公表し、受験の予定が立てやすいよう採用までの日程や試験内容などを周知しているほか、募集期間には、近隣の自動車教習所にポスターを掲示し、大型二種免許取得予定の方へPRするなど、市営バス運転士に興味を持っていただき、働いた方が受験しやすい環境を整えることで、人材の確保に努めております。
令和6年度は全部で3回の採用試験を実施する計画ですが、1回目の募集は既に3月4日に開始しており、5名程度を採用する予定です。
2024年問題の法改正施行後となる令和6年4月以降の運転士の状況を注視しつつ、今後も引き続き、事業全体の収支状況を勘案して、人材確保に努めてまいります。
また、人材育成につきましても、令和4年12月に策定した高槻市営バス人材育成基本方針に基づき、人事制度や研修制度の充実を図り、市民から愛される市営バスの実現に向けて引き続き取り組んでまいります。
2点目の増便、減便の考え方についてですが、これは、2024年問題の要因である、法改正に対応するためのものです。市営バスにおける需要のピークは通勤・通学時間帯の朝と、帰宅時間帯の夕方から夜にかけてとなっており、この時間帯に多くの運転士が勤務しております。
しかし、法改正により、これまで継続8時間であった1日の休息期間が最低9時間へと延長されるため、前日の夜に運転した運転士が、9時間の休息を取ることとすると、翌朝は以前と同じ時間帯には運転業務に就くことができない場合が発生します。
全国のバス事業者において、大幅な減便や路線廃止が発表されておりますが、本市営バスはでは路線網を維持するため、乗降データを分析の上、お客様への影響が最小限となるよう、最終便の繰り上げを中心に行いました。
最終便を繰り上げますと、全体的なバス運行ピッチが詰まることとなるため、全体を調整の上、減便を図ることで、稼働できる運転士の確保を行っております。
なお、始発便の繰り下げについては、通勤・通学のお客様への影響が非常に大きくなることから、平日においては1路線1便のみとしております。
また、増便については、通勤・通学のピークを過ぎた後の時間帯で2024年問題への対応に影響が少なく、かつ、乗車データにより比較的お客様が乗車されているものの従前から運行本数が少ない路線について実施しております。
(要望)
令和6年度の市営バス事業についての第一義は、「安全運行」です。ご答弁をいただきました、人材確保とともに人材育成は重要な視点です。働き方を改善することは重要なテーマです。今後ともよろしくお願いいたします。
大事なことは、2024年問題への対応は、影響が最小限となるように計画されているということでした。安全運行とともに今後の利用者増に向けた取り組み、公営事業としての取り組み、そして経営の健全化を目指す取り組みが大事なことだと感じます。
増便・減便の考え方については、現在、高槻市営バスでは、乗降データにより客観的な判断ができています。今後も健全経営や、ご答弁の通り適切に対応していただきたいと思います。
要望として、代表質問の繰り返しになりますが、この4月にダイヤ改正について、いつもご利用していただく方々への丁寧な説明と混乱をしないように速やかな周知が必要です。地域に応じた適切な対応を求めます。
また、富田駅など、乗り継ぎのために配慮されるバス停の位置変更など、困惑されないように一定の周知をお願いしておきます。
本会議質疑でもありましたが、市民の皆さまに、ダイヤ改正等の意義を説明する責任、知っていただくことが重要であると感じます。広報紙による特集を組むなど、様々な機会を通じて工夫もお願いしておきます。
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