高槻市議会議員 吉田あきひろのごきんじょニュース

明日の 希望は ひとりの人を 思う心から

追悼の言葉

□議長公務 式典・イベント / 2019年11月14日

67回 高槻市戦没者追悼へ

20191113_011122994_iOS追悼の言葉。本日ここに、「第67回高槻市戦没者追悼式」が、ご遺族並びにご来賓多数のご臨席のもと、おごそかに挙行されるにあたり、高槻市議会を代表いたしまして謹んで追悼の言葉を申し上げます。

先の大戦が終結してから74年の歳月が経過しました。数多くの方々が、ひたすら祖国の安泰と家族の幸せを願いつつ、国の内外で散陣に散り、戦禍に倒れ、その尊い命を捧げられましたことは、私たちにとりまして、永遠に忘れることのできない深い悲しみであり、改めまして、犠牲となられた全ての方々に、深い哀悼の意を捧げます。

今日、我々が享受することのできる平和と繁栄が、その尊い犠牲の上に築かれたものであることを、私たちは決して忘れるものではございません。犠牲となられた多くのご無念に思いを致しますと、痛惜の念に堪えないものがございます。

また、ご遺族の皆様におかれましては、かけがえのない大切な肉親や一家の柱を失い、深い悲しみの中で、困難を乗り越え、これまで力強く前を向いて歩んでこられたご努力に対し、心から敬意を表するものであります。

戦後、我が国は、先人たちの懸命の努力により、荒廃した国土を復興し、幾多の困難を乗り越え、平和国家としてたゆみない歩みを続け、経済大国として、飛躍的な発展を成し遂げました。本市におきましても昭和583月に「非核平和都市宣言」を採択し、平和を愛する文化都市としての歩みを進めてまいりました

私たちには、過去の歴史と真摯に向き合い、戦争の悲惨さや残酷さを後世へと語り継いでいくという、重要な責務がございます。戦争を体験した方から直接お聞きすることが難しくなる中、いかにして戦争の記憶を継承していくかが、再び同じ過ちを繰り返さないために最も大切なことではないかと存じます。

また、世界の国々に目を向けますと、平和への願いも空しく、世界各地で悲惨なテロが続発し、また、国家間の対立や地域紛争により移民や難民が増大するなど問題が山積しております。とりわけ、幼い子どもたちが命の危機に直面し、多くの尊い命が奪われるなど、悲しい出来事が耐えることなく起こっておりますことは、誠に残念でなりません。

世界から不幸な戦争や卑劣なテロの根絶をめざし、「対立から対話へ」と希望をつないでいくことが今を生きる私たちの務めでもあります。

私たちは、過去を謙虚に振り返り、一人ひとりの記憶の中で戦争を風化させず継承し、二度と戦争の惨禍が繰り返されることのないよう、生命の尊さ、そして、平和の大切さを、次の世代に語り継いでいくとともに、恒久平和の実現に、全力を尽くすことを改めてお誓い申し上げます。

結びにあたり、戦没者の方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族並びにご参列の皆様方のご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げまして、追悼の言葉といたします。

令和元年1113日 高槻市議会議長 吉田章浩