高槻市議会議員 吉田あきひろのごきんじょニュース

明日の 希望は ひとりの人を 思う心から

生老病死

あきひろ日記 / 2018年4月28日

あきひろ日記 潮4月号「天災と人災」-先人の知恵を語る(上part-4)を読んで

20180324_064036708_iOS東日本大震災から7年。日本人が本来の人間観、人生観、共生する知恵、震災の教訓を、歴史学者の磯田道史氏と国文学者の中西進氏が語る。

末期ガン患者との命の対話

(磯田氏)2016年京都に引っ越し。ある時、元気なおじさんに出会って、仏教の四苦「生老病死」の話を。

人は誰しも「老いる」「病気ななる」「死ぬ」という苦しみに直面する。生そのものにも苦がある。

玄奘三蔵(げんじょうさんぞう・中国の僧侶)はインドから持ち帰った万巻の仏教書を読んで翻訳し、「生老病死」を抱える人の心の安寧を保ち、経典によって教えようとした。

そんな話しをすると、おじさんは今にも泣きだしそうな顔を。末期ガンだった。そして文通を・・・

(中西氏)手紙でどんなことを・・・

(磯田氏)正岡子規の「病牀六尺(びょうしょうろくしゃく)」から「人間、死ぬと決まってもこんなに楽しく生きられるものなのか」「ひょっとして、この死生観こそ人間が生み出した最大の文明ではないか」と。それから半年後に・・・

「生老病死」の苦しみは僕にも必ず起こること。普通はそんなことをいちいち気にしながら暮らしていないけど・・・
実は宝くじが当たるよりも、宝くじを買いに行く途中で交通事故に遭遇して死亡する確率の方が高いとか。

要するに人は、自分にとって良いことばかりしか考えない。悪いことは誰にも必ず起こるのに、そのことは頭の中から取り払ってしまう。

養老孟司(ようろたけし)さん(解剖学者)から「人間の認識は不変だと思ったって、不変な認識なんてないんだよ」と。何故と訊ねると、「あなただって今末期ガンだと言われたら、一秒前に考えていたことと、このあと考えることはまったく違うことなるはず」と。

(中西氏)死は歓迎すべきものではありません。でも人生のプロセスの中で、死は必ず誰にも訪れます。今でも父親のことを思い出す。たとえ死んでからも、人が生きた価値ある人生の輝きは、いささかも古びることはありません。たとえいつ死んだとしても、その人が人類にとって有益な人間であることには変わりない。

「人の将(まさ)に死なんとする其(そ)の言(げん)や善(よ)し」(論語)という孔子の言葉。
 
(磯田氏)2006年に白川先生(「字統」「字訓」「字通」を編纂(へんさん)した大漢文学者)が亡くなった時、奥様によると「ようけ(たくさん)書いたなぁ」と。
 
(中西氏)スタンダール(フランスの小説家)のお墓には「生きた 愛した 書いた」(VISSE  AMO’ SCRISSE’)と墓碑銘が。「生老病死」という四苦を抱えながらも、願わくば死の瞬間を幸せと充実感で締めくくりたいものですね・・・
 
4月号はここまで、次号も続くそうなので期待したいと思います。
 
「天災と人災」-先人の知恵を語る(上)を読んで、四苦「生老病死」のお話しを通して、誰しもが通る道だけど、普段の生活ではあまり考えていないなぁと改めて。受けた命を大切に、生涯を精一杯生き抜くことが大切だと。悔いのない人生を。
苦悩は毎日続いて、ほとんど悩んでいますね(四苦八苦)。楽しいことは一瞬です。それでも、最後に「よく頑張った」と言える自分でありたいと感じる日々です。
天災は逃れようがありません。気を付けたり、避けたりすれば、その危険度を減らすことはできることを再認識できました。また、人災もお互いが気を付ければ避けることができるはずです。
愚かなことは、人が人の命を奪うこと。親の戦争体験を聴きながら育った、戦争を知らない世代の私ですが、これからできることは、平和のために、災害を減らすために、崇高な価値観を学び、常に研鑽を重ねながら、発言し続けたいと思います。
追伸、早い人で今日から大型連休、GWがはじまっているようですね。どうか、連休を満喫してくださいね。