Archive for 2015年 8月 30日

第2回宝塚市議会意見交換会を開催しました

昨晩からの雨模様の余波が残る日曜日の30日。

第2回となる宝塚市議会意見交換会を開催しました。IMG_1925

第1回めは、市議会の議場で行い、少しぎこちなさが

感じられましたが、今回は、会場を市立男女共同参画センターの

会議室にして、少しでも話しやすいシチュエーションで行いました。

 今回は申し込みをされた市民の方が14名だったため、

議員と市民の皆さんを2グループに分けて分科会方式で

行いました。

 市民の皆さんから事前に提出していただいた内容の中から

大まかに4つの議題に分けて、その2つを1つのグループで

意見の交換をするということで進めていきました。

 話が進むと、時間を忘れるくらいとなり、少々時間オーバーと

なったりしましたが、熱い意見の交換を終え、あっという間のIMG_1926

2時間が過ぎていきました。

 市民の方へのお答えのあり方もそれぞれで、それでよかったのか、

時間配分はよかったのか、等々課題もありますが、なんとか終了

しました。

 お足下の悪い中、お出で下さった市民の皆さん、傍聴に来て

下さった皆さん、ありがとうございました。

 今日のことを踏まえて、今後さらに市民の皆さんに開かれた議会を

めざして、取り組んでまいります。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

党兵庫県本部夏季議員研修会

29日は神戸で党兵庫県本部夏季議員研修会が開催されました。

下半期また明年に向かって、議員力アップを図るため、毎年この時期にIMG_1922

開催されます。

 研修会自体は午後からだったのですが、県幹事会が午前中に

開催されることとなったため、土曜日の朝からの移動で、神戸市垂水区の

海が見える会場へと向かいました。

 快晴とまではいきませんでしたが、青空と大海原を眺めると

スカッとした気持ちとなり、一瞬でしたが、リフレッシュ。

 今年の研修会は、3人の議員の活動報告、安全法制の話しのあとは

講義形式ではなく、県下の(国・県・市・町)議員がグループに

分かれてのディスカッションとなりました。

 テーマに即して、日頃の議員活動の中での課題や報告を行い

それぞれが忌憚のない意見を述べ合う場となり、

県下の議員同士と言えども、これまで話をしたこともない議員ともIMG_1924

意見交換をする機会となりました。

 自身の課題や目標を明確にして、下半期そして明年に向かって

スタートを切る会合となりました。

 9月議会も目前に迫ってきました。

気持ちも新たに頑張ります。

 

 

第5次宝塚市総合計画後期基本計画に関する調査特別委員会

26日の午後、第5次宝塚市総合計画後期基本計画に関する調査

特別委員会が開催されました。

 今回は、全議員が構成員となり、委員会を設置。

この日は、市当局から計画素案の説明を聞くところから。

一通り、聞いて今後の審査の方法を協議。

限られた期間での審査となるため、膨大な分量(全38施策)を

どのように審査するか。

 全体で6節あるうち、ほぼ常任委員会所管で分けて、2グループに

全議員が所属して審査することとなりました。

 今後の予定を見ると、9月議会が3日に開会。

その後、10月下旬には決算特別委員会。

それから11月中旬にはもう12月議会の開会が控えているという

超タイトなスケジュールとなります。

その中で、しっかり審査を行い、責任を果たしていかなくては

なりません。

一つ一つ自分がやらなくてはならないことに全力投球してまいります。

いざ鎌倉へ

台風が迫りくる中、25日の朝から日帰りで鎌倉市へ。IMG_1918

今回の視察は、鎌倉市における発達支援室の取り組み。

約2年ほど前にお電話で問い合わせをしていましたが、

今回直接伺って、勉強させていただくこととなりました。

 実は、その2年間に鎌倉市の発達支援室で取り組まれている中の

特に5歳児すこやか相談の取り組みを参考にして、一般質問で

取り上げさせていただいた経緯もあったので、その後の方向性も

学ばせていただきたいと思った次第です。

 本市も今年度からモデル地区で5歳児発達相談を実施し始めたところ

なので、今後全市での実施に向けてモデル事業の検証や今後の課題も

見ていかなくてはなりません。

 視察内容は以下の通りです。

発達支援室の取り組みについ

鎌倉市における支援体制整備の経過

昭和52年 就学前の障害児支援

「障害児福祉センターあおぞら園」開所IMG_1921

昭和58年 障害の早期発見、早期療育

 社会福祉課療育相談担当設置

平成4年 療育体制の充実

 福祉センター開所

平成18年 ライフステージに応じた一貫した支援

 発達支援システムネットワークの設置

平成20年 教育の連携強化

 指導主事の障害者福祉課への併任

平成21年 発達が「少し気になる」段階からの相談・支援

 こどもみらい部発達支援室設置

 

5歳児すこやか相談

 市内に住所のある年中年齢の児童を対象に実施

 平成20年度  モデル園3園で実施 ⇒順次追加実施

 平成25年度~ 全園で実施(平成25年度45園、平成26年度46園)

 在籍園を通じて、保護者に相談票を配布。

 →相談票で相談希望の有無を確認。①発達相談②育児相談

 →相談希望児の状況把握

 <行動観察スタッフ>言語聴覚士・作業療法士・理学療法士・

  心理士・児童指導員・保育士・保健師

 →個別相談の実施→個別支援実施

保護者へのフィードバック 相談票の回答から、

5歳児の生活や発達の様子、また保護者の子育てに

おける悩みなどを相談票の項目毎にデータとしてまとめ、

保護者に配布する。

 (すこやか子育て)

園へのフィードバック 行動観察後、行動観察の状況を伝える。

保護者からの相談はないが、園で気になっている子どもや、

相談票及び行動観察の結果から支援が必要と思われる

子どもについては、園に対しての支援を巡回相談を

通じて専門職が行う。

 

ライフステージを通じて情報共有を可能にする体制

 発達支援システムネットワークの設置(平成18年1月)

  障害児及び特別な支援を必要とする子どもの早期発見、

早期の発達支援、就労支援等ライフステージに応じた

生活全般にわたる適切で一貫した継続的な支援を実施するため、

医療・保健・福祉・教育・労働その他の関係機関相互の

緊密な連携体制を整備するもの。

 発達支援システムネットワークの組織

  「発達支援システム推進協議会」庁外の関係機関などで構成

  「発達支援システム連絡会議」庁内の関係課長等で構成

  「発達支援システム検討部会」連絡会議の下部組織として

   関係課の担当者で構成

  「支援活動チーム」対象となる子どもに直接かかわる庁外、

   庁内の組織に所属する者、その他の関係者で構成

 教育委員会との連携

  発達支援室に教育委員会の指導主事を併任配置

  就学相談へのつなぎ

  発達支援システムネットワークと学校との連携

  

地域における障害児者への理解の促進

 市民啓発講演会、講師派遣講演会、市民団体との協働

 

所感:

鎌倉市においては、障害児、特に発達障害等、

配慮を必要とする子どもたちの早期発見、早期療育支援に

取り組まれている。5歳児すこやか相談については、

モデル園から実施され、数年かけて計画通り

、全市での実施に至っている。本市も数年前から

検討委員会を設置し、本年度モデル地区での実施を

開始したところだが、この鎌倉市での事業を大いに

参考にして施策の充実に向けて推進を図っていきたい。

 

せっかく鎌倉まで来たので、ゆっくり近辺の散策でも

と思ったのですが、今回は日帰りだったので、

到着したあと昼食を少し味わっただけで残念でした。

 また次の機会にと思いを残して帰路に。

台風の影響で帰りの新幹線が、若干遅れが出ていましたが、

さほど大きな混乱もなく帰り着くことができました。

 鎌倉市の皆さま、大変お世話になりありがとうございました。

松江市・宝塚市議会議員交流研修会

20日21日の両日にかけて、姉妹都市である島根県松江市へ、IMG_1890

議会議員交流研修会に出席してまいりました。

今年で姉妹都市提携から48周年となります。

 議会間も2年ごとに行き来をして交流の絆を深めてきました。

20日の朝早くに宝塚市役所をバスで出発。

 昼食をはさんで、松江城の視察へ。

国宝松江城の雄姿を仰ぎ見て、天守の構造の説明を受けながら、

天守閣へ階段を上がっていきました。

 ひとしきり心地よい汗をかいた後、研修会場へ。

研修の内容は、「このまちの魅力」と題しての講演会。IMG_1896

講師は、一般社団法人松江観光協会観光文化プロデューサーで、

元文藝春秋各誌編集長を務められた高橋一清氏。

 穏やかな語り口と軽妙なウイットを交えた講演で、松江という

まちの魅力をお話ししてくださいました。

 その後は、市政懇談会で、両市の友好交流の場に。

翌日は、宿泊場所からほど近い宍道湖しじみ館そして

安来節演芸館の視察。

 その後は隣接地の足立美術館へ。

行程上、1時間という限られた時間が惜しいくらいでしたが、IMG_1900

手入れがここまでもというくらい行き届いた庭園と、

横山大観の絵画の数々に圧倒されるようでした。

 昼食後宝塚市へ一路帰着の途につきました。

 今回は両日とも曇り空と小雨がぱらつくお天気となり、

宍道湖の夕日には出会うことはできませんでしたが、

それにも勝る松江市議会の皆さんのおもてなしの真心に

触れた研修となりました。

 松江市議会の皆さま、大変お世話になりました。IMG_1905

本当にありがとうございました。

また、議会事務局の皆さん、準備から当日の

運営にいたるまで、大変お疲れ様でした。

お世話になりました。ありがとうございました。

 だんだん。(松江の方言でありがとうございますの意味)

 

 

吹田市、箕面市へ

お盆明けの17日の午後から、大阪府吹田市そして箕面市へ

行政視察に行ってまいりました。

 両市ともお隣の大阪府という至近距離にも関わらず、これまで

あまり身近ではありませんでしたが、施策的にぜひとも学ばせて

いただきたくこのたび伺った次第です。

 視察内容は以下の通りです。

吹田市

(仮称)吹田市まち・ひと・しごと創生総合戦略についてIMG_1914

平成27年度中に策定に向けてのスケジュール

平成27年12月中に素案策定

平成28年1月パブコメ実施⇒素案の修正

 

人口ビジョンについて

平成23年(2011年)以降転入者が転出者を上回っている。

平成26年(2014年)においては、マンションの開発等により、

約1900人の転入超過。

計画上は、上ブレ。その後、緩やかに減少。

 

吹田市の特徴

大学が多い。学生の人口は、その時期増加。

→卒業後は、出身地等就職のため吹田市を離れる傾向がうかがえる。

→学生にアンケートを実施。卒業後も吹田市に留まるよう、

ニーズに合わせた支援策を検討する計画。

 

総合戦略の方向性(吹田市の特色を出せるような案)

健康長寿に特化した内容を検討中

今年度中に策定という非常にタイトなスケジュールであるが、

交付金ありきではなく、たとえ、財源がなくても長い目で見て、

吹田市にとって必要な施策をしっかり策定していきたい、とのこと。

 

所感:本年の市長選で市長が交代。基本方針は変わらないものの、

ある程度は方向性が変わった施策もあるという中で、説明を受ける。

創生総合戦略については、吹田市議会への説明がまだ終わっていない

段階のため、大まかな方向性についての説明となったが、

丁寧に説明して下さった。どこの自治体もそうであろうが、

今年度中の策定のため、そのスケジュールのタイトな条件の元、

何が吹田市にとって必要なのかを念頭に施策を立案されようと

している努力が手に取るように感じ取られた。

 

箕面市

「住みよさランキング」4年連続大阪府内1位の取り組みIMG_1915

平成26年(2014年)の対平成20年(2008年)比

伸び率106.03%

東洋経済新報社「住みよさランキング2015」

全国791都市中31位 4年連続で大阪府内1位

 

移住定住促進の取り組み

箕面営業課の設立(平成21年)

昔から観光地、また住宅地としてバランスよく発展してきた

→今後も住宅地として継続して発展していくため、

市外に向けての「発信力」を高めた活動が必要である。

箕面の魅力をPRすることで、「知ってもらう」「来てもらう」

「好きになってもらう」→「住んでみたい」人」を増やす

箕面営業課(平成21年~平成27年3月31日)

箕面営業室(平成27年4月1日~)

民間企業経験者を配置し、民間企業のノウハウを活用

リーフレット「箕面に住む?」を作成し魅力をPR

リーフレットの設置、商品の委託販売など民間企業と連携

ターゲット層である子育て世代向けの情報を充実させる

歳出予算は消耗品、通信運搬費など最低限の予算措置とし、

活動資金はセールスプロモーション事業で自ら確保

箕面営業室予算は雑費以外は、ほぼ\0

 

「オレンジゆずるバス」の取り組み

箕面市の交通概況

東西の移動が困難

西部に偏った都心へのアクセス→近隣に比べ、IMG_1916

自動車への依存が高い

減少する公共交通の利用者数

高齢化社会の進展

→①市内移動のバスは不足している②鉄道駅に行くバスは

充実しているが、増便など更なる充実を求める要望もある

箕面市地域公共交通活性化協議会を設立

特に、公募市民の数を多めに(52名中24名)

→多数の市民が参画した協議会・分科会で、市民意向を踏まえて計画をつくる

評価、見直しを重ね、実証運行の見直しも。

平日と日祝日とに分けた時刻表を作成。

平成22年9月より、実証運行を開始。その都度、

評価・見直しを行い、平成24年度に本格運行に向けた運行計画の立案を行う。

平日に関しては、利用者は需要予測を上回り、

また収支率の改善が図られていることから、より効果的・効率的な

運行見直しを行い、月曜~土曜の平日については

平成25年5月20日より本格運行を開始している。

創意工夫した計画づくり

  • 福祉バスとの一体化②地形によるバス停勢圏③1回の
  • 乗り換えで市内全域④利用しやすい運賃体系
  • 大人210円(小児110円)70歳以上高齢者100円
  • 障害者割引対象者の拡大一日乗車券の導入⑤乗車証明書の発行
  • 商業者などの復路回数券の進呈等に活用⑥デザイン・愛称の公募

交通事業者との連携

  • 路線バスとの役割り分担②路線バスとの連携③運賃等の合意

各種団体との連携

  • 回数券、定期券の販売②拠点病院への乗り入れ③NPОによる
  • イベント開催④商業者による利用促進⑤自治会による
  • 利用促進⑥大学による利用促進 

行政、協議会の取り組み

  • マップ、乗り方の情報提供②イベントの開催③バスロケの導入④利用促進キャンペーン

⑤高齢者割引証の郵送⑥職員移動をバスに転換

 

所管:箕面営業室については、民間企業経験者を効果的に活用した

取り組みをされており、全国的にも知られているだけの

ことはあると感ずるものである。

特に、民間企業との人材交流という仕組みは大事な捉え方である。

また、「オレンジゆずるバス」の担当が営業室とともに、

地域創造部の所管であるというところから、市として公共交通を

含めた戦略的なまちづくりの視点で取り組まれていることが窺がえる。

都市経営という考え方がきちんと整理された上での行政組織体制を構築されている。

お盆明けの業務がご多忙中にもかかわらず、視察を快くお受け下さった

吹田市、箕面市のご担当部署の皆さま、大変お世話になりました。

誠にありがとうございました。

恩師を偲ぶ会

9日(日)お昼時間から、神戸で中学校時代の陸上部顧問をしてIMG_1877

下さった恩師の偲ぶ会が行われました。

 中学校の3年間は、陸上部で、汗を流したことが大きな

青春の思い出となっています。

 数年間の闘病生活を経て、今年3月20日に亡くなられました。

その一報を聞いて、本当に残念で仕方ありませんでした。

 その先生は、私たちの神戸市灘区の鷹匠中学校には6年間赴任され、

その後は垂水中学校へ。

 私たちの学年が丸々3年間見ていただいた最後の学年となり、いつも

毎年開催されるOB会では、一番後輩の学年となります。

 一番後輩なのに、会の運営は主に、2学年上の先輩たちが行って

下さり、申し訳ないやらありがたいやら、、、。

 この日もこれまでの記録をDVDにまとめて作成し、上映して下さり、

ありし日の恩師を偲びながら、貴重な時間を過ごすことができました。

 その先生は、いつも体当たりで私たちを叱ってくれ、指導して下さい

ました。

 またご自分のご家庭のことは後回しで、全力を尽くして関わって下さり

お世話になった私たちみんなの心に、また人生に強く強く刻まれて

います。

また、その頃は、ご多忙な中、手書きの文集「スパイクの跡」を

ガリ版刷りで発行して下さいました。

 そういう先生でしたので、その後教え子の中で教師になっている人が

多く、また陸上競技をその後も続けておられる先輩もおられます。

 中学校時代という大事な時期に、輝くばかりのかけがえのない時を

過ごさせていただいたことは、時が経つにつれて本当にすごいこと

だったんだなあとあらためて思います。

船江先生、本当にありがとうございました。

ご冥福を心からお祈りいたします。

私たち先生の教え子は、先生にお世話になったことを忘れずに

これからも励まし合って頑張っていきます!

 

 

 

社会保障フォーラムに行ってきました

文教生活常任委員会の視察(3日4日)から帰宅した翌日の 5日6日とまた東京へ。

第7回 地方から考える「社会保障フォーラム」セミナーへ。

IMG_1878 少々ハードな日程となりましたが、聞きたい内容でしたので、 決行。

翌日の7日の朝から宝塚南口にある病院での腸の内視鏡検査を控えて、

検査食をスーツケースにしのばせて参加しました。 講義内容は以下の通りです。

  1日目:8月5日(水)

講義1 「地域包括ケアと地方自治体」 講師:唐澤 剛氏(厚生労働省保険局長)

医療制度改革と地域包括ケア 人口構造の変化・・・・

現在1人の高齢者を2.6人で支えている →2060年には、1人の高齢者を

1.2人で支える社会構造になると想定。 大変な状況が顕著になるのは、

2035年くらいから。 今後、三大都市、特に東京近郊市の高齢化が顕著。

死亡者数の8割が病院で死亡。→医療関係者(医師、看護師)、

特に看護師の人材の養成が急務。 少子高齢社会に向けた医療介護の課題  

1 地域包括ケアシステムの構築  2 イノベーションの推進 医療介護制度改革―地域包括ケアシステムの構築―

  • 医療提供体制の改革(機能分化と連携)
  • 医療保険制度の改革(リスクの公平な分担)
  • 介護保険制度の改革(地域支援事業など)
  • 予防・健康づくりの推進・医療費適正化
  • ICTの活用(医療介護情報ネットワーク、NDB)
  • 医療介護人材の養成確保

日本の医療システムの特徴

  • 国民皆保険(無職でも低所得でも)→堅持していく
  • フリーアクセス→地域包括ケアシステムをつくる
  • 病院数8割病床数7割が民間(我が国は先進国で
  • 最も民間病院の割合が高い)→連携協力を進める      

2015国民健康保険改革の意義

1 国民健康保険の財政基盤の飛躍的な強化(年3400億円の追加公費支援)  

2 保険者の集約(財政単位の拡大:都道府県化)  

3 リスク構造調整(年齢補正後医療費と所得に応じた公平な保険料) 予防・健康づくりの推進 医療費適正化  

個人や保険者による予防・健康づくりの促進 医療提供体制・介護保険の改革(機能分化と連携・地域包括ケアシステム)  

地域医療構想を元に2025年の医療需要と病床の必要量と 目指すべき医療提供体制を実現するための施策の推進 

地域包括ケアシステム  地域包括ケアシステムとは 地域の実情に応じて、高齢者が、

可能な限り、住み慣れた地域でその有する能力に応じ、 自立した生活を送ることができるよう、

医療、介護、介護予防、 住まい及び自立した日常生活の支援が包括的に確保される体制。

地域包括ケアシステムを考える視点 1

□地域と各人の物語に根ざしたケアを提供する

□利用者の視点から医療・介護サービスが包括的に利用できる

地域包括ケアシステムを考える視点 2

□急性期医療は地域包括ケアの重要な一部である

□循環的な構造の医療介護サービス提供体制をつくる

地域包括ケアシステムを考える視点 3

□急性期病院とそれ以降のサービスの連携が重要

□急性期病院のスタッフの考え方が重要

□退院調整が重要。新しい方法論の開発も必要。

地域包括ケアシステムを考える視点 4

□我が国では入院がフリーアクセスのため地域包括ケアが不可欠である

地域包括ケアシステムを考える視点 5

□外来や入院の将来を見据える

地域包括ケアシステムを考える視点 6

□顔の見える関係を築く

□顔の見える関係には医師のリーダーシップと責任が重要

□信頼の基盤により安心して次のサービスステージに移行

地域包括ケアシステムを考える視点 7

□地域の実情に合った地域医療介護ビジョンをつくる

□各地域の個性的な方法で作っていく

□住宅とサービス機関が近いコンパクトシティをつくる

地域包括ケアシステムを考える視点 8

地域包括ケアシステムと人材の養成確保

□看護・介護従事者等をどのように確保するか

□一体改革シナリオでは必要数は急増する

□処遇の改善・介護報酬改定 □キャリアパス

□職場環境改善、ノーリフト運動

□入院医療の評価の方法

地域包括ケアシステムとは

□地域包括ケアシステムとは、サービスが連携して利用者の視点から 一体的に提供される

□連携とは、サービス提供者間の顔の見える関係(顔の見える関係が できれば地域包括ケアができたも同然)

□顔の見える関係とは、多職種協働による地域における総合的なチーム医療介護

□利用者が次のサービスステージの見通しがたつことにより安心と信頼の基盤ができる

  講義2 「高齢者の栄養指導と食事」在宅高齢者のその暮らしに向き合う食事

講師:奥村 圭子氏(管理栄養士/三重大学法医学系研究科地域医療学講座/在宅栄養支援の和世話人)

高齢者の食支援と栄養士の役割り

□食べる事に困っている人の支援

□地域で出来る予防的な食の自立支援

□食生活機能レベル別の栄養士のかかわり

□「かかりつけ栄養士」を創る方法 生活機能モデル支援=自立支援 加齢現象(虚弱)が絡む食生活機能レベルの低下

食べるのに困ったという人を地域で早期発見できれば予防の可能性は高くなる

健診未受診群は、70歳以降に医療費が急激に増加

食生活環境の問題を解決する 「かかりつけ栄養士」の使命 日常の食事で、家族が揃い、会話を楽しみながら、

楽しく過ごし続けることができる日常的活動への挑戦 保健師とのコラボで栄養指導の啓発を

  講義3 「地方創生」

講師:伊藤 明子氏(内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局次長/内閣府 地方創生推進室次長)

1 地方創生とは 現在起きていること

  • 人口減少(2)地域間格差(3)社会的要請   

→東京圏への人口流入が続き、地方は過疎化が進行 2050年には、

6割の地点で人口が現在の半分以下

国と地方のビジョン・総合戦略 総合戦略の基本的考え方 基本的視点

  • 若い世代の就労・結婚・子育ての希望の実現
  • 「東京一極集中」の歯止め
  • 地域の特性に即した地域課題の解決  

2 地域特性

約半数の都道府県で、2040年までに20~39歳女性が

半分以下になる自治体が50%を超える。

今後高齢化が急速に進展するのは大都市近郊地域

当該地域は、公的賃貸住宅団地の立地と重複する

(高度成長期での大都市への流入に対応した大規模団地の立地)

東京圏高齢化危機回避戦略~増田レポート~

○東京圏の高齢者問題の解決策の1つとして、

東京圏の高齢者の地方への移住を促進することが考えられる。

○東京圏の高齢者問題の解決に向けて、東京圏の高齢者の地方移住の 促進と併せて介護施設を増設することも重要。

3 政策各論   

「まち・ひと・しごと創生総合戦略」 <しごとの創生>

基本目標 ○地方のしごとをつくり、安心して働けるようにする

①地域産業の競争力強化(業種横断的取組)

②個別産業の強化 ③地方への人材還流システムの構築

<ひとの創生(1)>

基本目標 ○地方への新しいひとの流れをつくる

①地方移住の推進

②地方移転

  • 地方大学等創生5か年戦略

<ひとの創生(2)>

基本目標

○若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる

①若者雇用対策の推進、正社員実現加速プロジェクトの推進

②結婚・妊娠・出産・子育て支援 ③仕事と生活の調和(ワークライフバランス)の実現(「働き方」改革)

<まちの創生>

基本目標 ○時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する

①「小さな拠点」(多世代交流・多機能型)の形成支援)

②地方都市における経済・生活圏の形成(地域連携)

③大都市圏における安心な暮らしの確保

  • 既存ストックのマネジメント強化

4 国の支援策

情報支援⇒地域経済分析システム(RESAS)

人的支援⇒地方創生人材支援制度(地方公共団体向け)  

    地方創生コンシェルジュ制度(地方公共団体向け) 財成支援⇒交付金、補助金(地方公共団体向け)

地方財政措置(地方公共団体向け)

税制等 規制緩和⇒地方創生特区

5 参考事例  

 講義4 「いま何故ふるさと回帰なのか~田舎暮らしのすすめ~」

講師:高橋 公氏(ふるさと回帰支援センター代表理事 必要なこと

  • 情報提供
  • 移住者の活用
  • 段階を踏んだ対応 
  • こういう地域を作りたい、こういう人に来てもらいたい
  • 受入組織のコーディネート機能
  • 創造的人材

⇒特徴ある地域づくり 総合戦略⇒自前で作る(コンサルへの丸投げは×)

「よそ者」「若者」「変わり者」不可欠

地域の活性化には、いかに地域を守り、 住み続けることができるか考える段階。

移住者を受け入れ、住民合意の地域再生を検討し、 人口減少による地域の衰退に歯止めをかける。  

2日目:8月6日(木)

講義1 「国民健康保険制度改革について」

講師:中村 博治氏(厚生労働省 保険局国民健康保険課長)

社会保障制度改革国民会議以降の流れ

医療保険制度改革の背景と方向性

1 改革の背景 ○増大する医療費 約40兆円(毎年1兆円増加)

○少子高齢化の進展による現役世代の負担増

○国保の構造的課題(年齢が高く医療水準が高い等)

→ 2 改革の方向性  以下により、国民皆保険を将来にわたって堅持

  • 医療保険制度の安定化(国保、被用者保険)
  • 世代間、世代内の負担の公平化
  • 医療費の適正化

  市町村国保が抱える構造的な課題と社会保障制度改革プログラム法に おける対応の方向性

  • 年齢構成 ①年齢構成が高く、医療水準が高い
  • 財政基盤 ②所得水準が低い③保険料負担が重い④保険料(税)
  • の収納率低下⑤一般会計繰入・繰上充用
  • 財成の安定性・市町村格差⑥財政運営が不安定になるリスクの
  • 高い小規模保険者の存在⑦市町村間の格差

→国保に対する財政支援の拡充

  • 国保の運営について、財政支援の拡充により、国保の財政上の
  • 構造的な問題を解決するとした上で、

・財政運営を始めとして都道府県が担うことを基本としつつ、

・保険料の賦課徴収、保健事業の実施等に関する市町村の役割りが 積極的に果たされるよう、

都道府県と市町村との適切な役割分担について検討

  • 低所得者に対する保険料軽減措置の拡充

講義2 「地方議会議員の年金と厚生年金・共済年金の一元化」

講師:長沼 昭氏(浦和大学客員教授)

地方議会議員年金制度の経緯 地方議会議員年金制度の廃止について

事例紹介

  取材の現場から

  • 谷野 浩太郎氏((株)社会保険研究所取締役/「社会保険旬報」編集長)
  • 青山 淳一氏((株)社会保険研究所部長/「介護保険情報」編集長)
  • 飯島 紀男氏((株)社会保険研究所/「年金時代」編集部)

  所感: 第7回を数える「社会保障フォーラム」セミナーに今回で2度めの参加。

人口減少社会、少子高齢社会の進展に伴い、今回のセミナーで学んだ

国民健康保険制度などの医療保険改革、コンパクトシティの形成、

地方創生などの将来にわたって持続可能な社会の実現に向けての

あらゆる政策分野の柱に「地域包括ケアシステムの推進」を置くと いうことが、

肝要であるということが、全体像としてとらえると明確になった。

 地域社会のつながり、利用者(高齢者)に寄り添い、

その一人ひとりの 生活者の視点を持つこと。医療と介護の連携、

顔が見える関係を築くことなど。 今回学んだことを踏まえて、

本市の特色を生かした「地域包括ケアシステム」の 構築をさらに進めていかなくてはならない。

文教生活常任委員会視察

約半年ぶりの投稿となってしまいました。

8月に入ってから視察の連続で、その間に抜き差しならぬ所用が

重なり、あっという間に時が過ぎてしまったというのが、実感です。IMG_1867

8月3日4日の猛暑の中、文教生活常任委員会の視察に行って

参りました。

 視察先は、八王子市と長野県松本市。

視察内容は、

1日めの八王子市は「障害のある人もない人も共に安心して暮らせる八王

子づくり条例」について。

 平成18年に国際連合において、障害者の基本的人権を保障する

「障害者の権利に関する条約」が採択され、条約の批准に向けて

障害者に関わる法改正の動きが活発になってくる中、平成19年に

千葉県では、「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県

づくり条例」が制定され、その後、北海道、岩手県、熊本県、さいたま市

でも同様の条例が制定されました。

 市町村レベルでは、この八王子市が2012年、日本初の条例を

制定されたとのことで、学ばせていたこうと伺わせていただきました。

 八王子市では、市民参加型で条例制定の動きが活発で、意見交換なども

精力的に積み重ねてこられたこともお聞きでき、非常に実りある視察と

なりました。

 終了後、松本市に移動。

駅に降り立った途端に、猛暑から少し解放されたような爽やかな風が

心地よく感じられる信州の松本市。

 翌日の朝からの視察でしたが、少し早めに着いたので、市役所の

目の前の国宝松本城を見学。

 心も体も爽快な気持ちで視察会場へ。

視察内容は、「健康寿命延伸都市・松本」の取り組みについて

 市役所に入ったとたんから、「健康寿命延伸都市・松本」の

キャッチが書かれたのぼりやポスターがあちこちに。

 これは、外科医であられる現在3期目の現市長の公約だとのことでIMG_1873

納得。

市民、産・学、行政の協働で取り組まれています。

健康寿命延伸都市の創造は地域が基盤と銘打ち、経済の健康、環境の

健康、教育・文化の健康、地域の健康、生活の健康そして人の健康の

連携を重視されています。

 市あげて取り組まれていますが特に、特徴的な事業を説明して

下さいました。

特に子どもの生活習慣改善事業のうち血液検査を実施されているとの

説明にはびっくり。ここまで熱心に取り組まれている自治体は初めて。

 その他働き盛りの生活習慣病予防事業、食育推進事業、企業との連携で

ポイント制度などどれも市民の皆さんの中にずいぶん浸透しているよう

で非常に触発を受けました。

 真夏の暑い時期にも関わらず、視察の申し入れを快くお受け下さい

ました八王子市、松本市の担当課の皆さま、大変お世話になり、誠に

ありがとうございました。

 また、猛暑の中での強行軍でしたが、どなたも体調を崩すことなく、

無事に帰宝でき、ほっとしています。

 皆さん本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

 

 

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宝塚市 藤岡和枝
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