引き続き、一般質問の概要を掲載致します。
2. ユニバーサルデザインの推進について
【質問】
「差別解消、人権教育のためのユニバーサルデザインの学習」について、尋ねる。
疑似体験等による年齢や障がいの有無などによる違いを理解すること、ユニバーサルデザインを見つめ,生活に生かすことを通して、ユニバーサルデザインの意味や価値を考え、自ら積極的に社会に参画しようとする意識を持つための学習への取組みについて、尋ねる。
<答弁>
ユニバーサルデザインに関する理解を深めるための学習を、各校の実情に合わせて、全小中学校で行っている。
疑似体験を伴う学習は、昨年度は小学校30校中18校、中学校10校中5校で開催された。
体験内容は、アイマスクを装着してガイドの誘導で歩く体験、高齢者体験器具を装着して、歩行したり文字を読んだりする体験等がある。
児童生徒は、疑似体験をすることによって、障がいのある方や高齢者に対して、自分たちが出来ることは何かを考える機会となっている。
今後も、ユニバーサルデザインに関する学習はもちろんのこと、互いの違いを認め合い、全ての人が住みやすいまち、暮らしやすい社会をつくっていくために、教育活動全体において、人権教育を推進していく。
引き続き、一般質問の概要を掲載致します。
2. ユニバーサルデザインの推進について
【質問】
ユニバーサルデザインの視点を取り入れた、すべての子どもが「分かる」「できる」授業について尋ねる。
ユニバーサルデザインの視点を取り入れた授業とは、「全ての児童生徒にとって分かりやすい」授業ということであり、「配慮を要する子」には『ないと困る』ものであり、どの子にも『あると便利な』ものである。
視覚に訴えるなど、興味を持って、集中できる、思考を深めることができる、すべての子どもが「分かる」「できる」授業の取組みについて、尋ねる。
<答弁>
鳴門教育大学との連携事業が第3期を迎えた今年度は、市内公立全10中学校で、ユニバーサルデザインの視点を取り入れた授業改善を進めている。
鳴門教育大学の教員に複数教科の授業を参観頂き、資料の拡大や、絵や図を使用した情報伝達の工夫など、具体的な指導を頂いた。
小学校においても、授業の最初に目標となる「めあて」を提示し、授業の最後に何が分かったかを自ら「振り返る」活動を行うことを含めた授業スタイルの確立について、中学校と同様に取り組んでいる。
ICT機器を活用した授業では、児童が興味・関心を高め、理解を深め、集中して授業に参加する様子が見られる。
ICT機器の充実によって、更にユニバーサルデザインの授業づくりが進むと考えられる。
今後さらに、ユニバーサルデザインの視点を大切にし、全ての児童生徒が「分かった」「できた」と実感できるような授業づくりに取り組んでいく。
引き続き、一般質問の概要を掲載致します。
2. ユニバーサルデザインの推進について
【質問】
ユニバーサルデザインとは、「すべての人のためのデザイン」を意味し、文化・言語・国籍の違い、性別、年齢や障がいの有無などにかかわらず、すべての人にとって使いやすいように、はじめから意図してつくられた製品・情報・環境のデザインのことである。
文化、スポーツ施設など大型公共施設、インフラ整備におけるユニバーサルデザイン化の推進について、特に、現在改修中の市民会館、近々改修予定のAGF鈴鹿体育館について、現状と今後の取組みを尋ねる。
聴覚・視覚障がい者、高齢者、外国人などに対して分かり易い表示について、点字や案内用図記号(ピクトグラム)表示の充実や音声案内誘導システム、オストメイト対応などトイレのユニバーサルデザイン化について、また、非常時の緊急避難警報は、現在のシステムでは、聴覚障がい者には分かりにくいため、光による警報、視覚に訴える警報が必要だが、緊急避難警報や誘導について尋ねる。
<答弁>
市民会館は、現在行っている吊り天井耐震改修工事に合わせ、施設のユニバーサルデザイン化に対応する工事も実施している。
内容は、玄関入口を自動ドアにし、エレベーターを新設する。
玄関入口からロビー内の施設案内板まで点字ブロックにより誘導、事務所入口とステージに上がるホール南側通路にスロープを設置する。
トイレの案内用図記号(ピクトグラム)は、表示を大きくする。
授乳室を1箇所から2箇所に増設する。
男女別トイレ内に設置していた障がい者用トイレを、オストメイト対応の多目的トイレとして個別に2箇所設置する。
聴覚障がい者に対する緊急避難警報は、ホール内の電光掲示板を改修し、非常文字表示を行う。
視覚障がい者に対しては、非常放送で知らせる。
非常時の建物外への誘導については、非常口に光点滅機能が付いた誘導灯を設置する。
災害発生時には、主催者、施設職員がともに避難誘導を確実に行うことで安全確保に努める。
平成33年に開催予定の「三重とこわか国体」のハンドボール競技会場となる、AGF鈴鹿体育館の大規模改修を、平成30~31年度に予定している。
「三重ユニバーサルデザインのまちづくり推進条例」に準拠した改修に努める。
エレベーター設備の導入を予定しており、観客席に車いす利用者用スペースとスロープを設ける。
全てのトイレを乾式化し、多目的トイレと洋式トイレの数を増やす予定。
1階の多目的トイレには、男女別1基ずつオストメイト対応とする。
得点表示板を液晶ディスプレイで多目的表示システムに更新を予定しており、避難情報等を表示する。
AGF鈴鹿体育館以外のスポーツ施設については、今後、施設改修を行う際に、ユニバーサルデザインの視点を取り入れた改修を行ってまいりたい。
鈴鹿市議会・6月定例会で行った、一般質問の概要を掲載致します。
1. 公共施設アセットマネジメントについて
【質問】
公共施設アセットマネジメントについて、尋ねる。
「アセットマネジメント」とは、「資産を効率よく管理・運用すること」である。
「公共施設アセットマネジメント」とは、縦割りにより各部署で管理してきた公共施設について、その量、老朽化の程度や更新のコストを把握し、同時に、人口減少・高齢社会における今後の需要、将来の費用負担を推計し、計画的・効果的な維持管理・更新、処分・利活用、複合化、民営化等により、一定の行政サービスを維持しつつ、長期的な財政支出の削減を図る取り組みのことである。
公共施設アセットマネジメントについて、本市の取組み、今後の計画の進め方について尋ねる。
<答弁>
本市では、他の多くの自治体と同様に、少子高齢化の進展に伴う生産年齢人口の減少による市税収入の減少に反して、その多くが高度成長期に建設された公共施設等の老朽化に伴う更新等の財政需要の増加への対応が課題となっている。
平成27年3月に「公共施設マネジメント白書」を作成し、平成28年4月には政策経営部・行政経営課に公共施設マネジメントグループを設置した。
平成28年度に取り組んだ内容として、「施設カルテ」の整理、全ての施設について財産台帳との整合を図り、公会計制度における固定資産台帳との整合性も図りつつ、対象施設の情報整理を行った。
基本的な考え方として、「保有量の適正化」、「運営管理の適正化」、「長寿命化の推進」の3つの視点で取り組む。
「施設カルテ」を最新情報に更新し、施設ごとに、建物の構造や築年数などの基本情報や維持管理に係る経費などを分かりやすくまとめ、本市の財政状況等と併せ、市ホームページなどで公表し、現状と課題を市民の皆様と広く情報共有していきたい。
本市においても、現状をしっかり見極めて、本市にあった公共施設マネジメントのあり方、推進体制を、先進地も参考にしながら検討していく。
6/13(火)、鈴鹿市議会・6月定例会の本会議・一般質問初日、14時から一般質問を行います。
一般質問通告内容は、以下の通りです。
1. 公共施設アセットマネジメントについて
(1)本市の取組みについて
(2)今後の計画推進について
2. ユニバーサルデザインの推進について
(1) 文化、スポーツ施設など大型公共施設、インフラ整備におけるユニバーサルデザイン化の推進について
(2) 点字や案内用図記号(ピクトグラム)表示の充実や音声案内誘導システム、オストメイト対応トイレの整備などについて
(3) すべての子どもが「分かる」「できる」授業について
(4) 人権教育のためのユニバーサルデザインの学習について
本会議は、ケーブルテレビ(122ch)で生放送されます。