昨日(1/25)、公明党(第6次訪中団)の山口代表は、習近平総書記と4度目の会談を行いました。
その中で、山口代表は「日中国交回復に至った先人の苦労を忘れず、これからの世代にも継承していきたい。」「外交上の問題は対話を通じ冷静に対応していけば必ず解決できる。」「両国の難局打開には政治家、指導者同士の対話が大事だ」と述べ、早期の首脳会談実現を要望致しました。
これに対して、習総書記は「両国のハイレベルでの指導者の交流との提案を大変に重視し、真剣に検討していきたい。」と述べるなど、日中間の゛戦略的互恵関係゛を深めていくことで一致しました。
2006年第一次安倍内閣の時に、「政冷経熱」と呼ばれ、経済は熱くても、日中間の政治情勢が冷え切っていた際も、当時の安倍首相の訪中後に関係が改善された経緯があります。
今後の首脳間対話実現に向けての第一歩として意義ある会見であり、関係改善が進むことを期待致します。
米中国交回復に尽力し「外交の魔術師」と呼ばれたキッシンジャー元国務長官は、「私の信念は『交渉する相手の人物を理解することが極めて大切だ』ということです。」と述べられました。
中日友好協会の唐家璇会長は、人民日報海外版のインタビューで「私は、現実的に、両国の友好はいかなる力でも阻むことができない、途切れることのないものだと思っています。ただし、脆弱な一面もあります。これまでも、友好の道には起伏があり、何度も繰り返されてきました。 そこで、何が大切か。私たちは双方が共同して二つの事をやり遂げる必要があるのです。一つには、双方の政治の相互信頼関係を増進させること。もう一つは、常に両国国民の間の友好感情を改善させ、もう一歩距離を縮めることです。」と、述べています。
政治レベルでの対話とともに、民間外交が進展することを望みます。
* 『飲水思源・・・水を飲むとき、井戸を掘った人を忘れてはならない』とは、国交正常化に際して、周恩来総理が先人の努力を称えて述べた言葉です。