昨日(11/7)、鈴鹿市議会として桑名市の「くわなメディアライブ」を、視察させて頂きました。
平成12年度策定の「新・桑名市行政改革大綱」の中で、図書館など老朽化した施設の施設整備・機能充実・効率的な財政運営を図る目的で企画し、PFIの手法を全国で始めて図書館運営に導入致しました。
* PFI(Private Finance Initiative)= 公共施設などの設計・建設・維持管理・運営などを民間の資金、経営能力、技術的能力を活用し、効率的で効果的な公共サービスを行う新しい事業手法です。
「くわなメディアライブ」は、「図書館」・「保健センター」・「勤労青少年ホーム」・「多目的ホール」・「託児所」などの施設からなる公共複合施設です。
施設の設計・建設・所有権を持っての維持管理・運営業務は、複数の構成会社からなる「桑名メディアライブ株式会社」が行ない、30年経過後に市へ所有権を譲渡致します。
総事業費は、約116億4千万円で、内訳は建物本体に36億円(30年間の利子を含む)、維持管理運営に46億円、システムの保全に14億円、長期修理改修費として10億円などとのことでした。
市からは、30年間平準化(均等割り)した額に物価指数を反映させて、年2回(4・10月)支払うとのことです。
図書館の運営費としては、年間3億5千万円掛かっているそうです。
PFIのメリットとしては、サーヒスの向上(開館時間の延長など)や、一度に多額の予算が発生しないことです。
新図書館 | 旧図書館 | |
蔵書目標 | 30万冊(現在約29万冊) | 約13万冊 |
開館時間 | 午前 9時~午後 9時 | 午前 9時~午後 5時 |
休館日 | 毎週水曜日 | 毎週月曜日 |
祝日 | ||
月末整理日(土日を除く) | ||
特別整理期間(5日以内) | 特別整理期間(10日) | |
年末年始 | 年末年始 | |
開館日数 | 年間300日以上 | 年間約275日 |
本の貸出 | 1人10冊まで | 1人5冊まで |
デメリットとしては、支払い期間が長く、トータルの支払額が多くなること、市の職員と民間雇用が混在することなどが挙げられます。
鈴鹿市の図書館も老朽化が進み、所蔵冊数も限界に来ていることから、今後どうするのかが課題となっております。
PFIも一つの方法として、参考にさせて頂きます。