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  『第73回 全国都市問題会議』の2日目には、「都市の魅力と交流戦略~地域資源×公共交通=地域活性化」をテーマにした、パネルディスカッションが行なわれました。

  愛知県の佐原光一豊橋市長からは、路面電車を活用した「まちづくり」について発表がありました。

  岡山県の伊東香織倉敷市長からは、大原美術館や白壁の町並みが有名な美観地区をはじめ、水島コンビナート、瀬戸大橋の基点となる地区や、国産ジーンズや学生服の繊維のまち、白桃や名探偵金田一耕助の誕生の地といった、それぞれの地区の特性を生かした観光・地域活性化への取り組みについての発表がありました。

 (株)ぐるなびの溝上宏取締役執行役員からは、出身地(ふるさと)を軸にした料理人のデータベース化により、出身地が同じ料理人のいるお店の情報を提供するネットワークなどの事例が紹介されました。

 また、大阪市立大学大学院・創造都市研究科の松永佳子准教授からは、女性を中心とした中山間地域の食を活かした産業振興についての発表があり、シンクタンクバードウィング(九州経済社会研究所)の鳥丸聡代表からは、東アジア(韓国・台湾・中国)で高速鉄道がブームであり、九州も新幹線全線開通を契機にアジアの中心拠点の一つとして変貌を遂げるチャンス、との話がありました。

 いずれも、元からある観光資源(町並み・食・自然など)を活かして、新しく出来た公共交通や元々の公共交通と連携した観光振興策・地域振興策が中心の話でした。

 我が鈴鹿市はネームバリュー・ブランド力がありながら、それを活かしきれていない実情があります。

 公共交通アクセスの問題もありますが、資源の組み合わせや活かし方、「ホスピタリティ(おもてなしの心)」、そして情報発信力が、これからの課題だと思います。

 コーディネーターのNPO法人地域力創造研究所・佐藤喜子光理事長からは、「どこも市のホームページは、つまらない。みんながインターネットで調べるのに、市のホームページには欲しい情報が載っていない。」とのコメントがありました。

 やはり、多様化の時代にあっては、作り手にとっての「いいもの」が、受け手にとっても「いいもの」かどうかを、よく考えていかなければなりません。

 昔は、作り手が考える「いいもの」が売れた時代でしたが、今は、受け手(ユーザー)が考える「いいもの」とは何かをキャッチして、それに応えていく時代です。

 これからは、自治体からの情報も、自分たちが発信したい(知らせたい)情報だけではなく、他の地域の人々も含めて要求される(知りたい)情報を、見やすく・分かりやすい形で提供していかなければならないと、特に感じました。

(初日、会場から桜島が、きれいに見えました。)

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鈴鹿市 藤浪清司
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