公明党・民友・整風会で大飯原子力発電所を視察しました。
原発再稼働の必要条件である安全対策分野で、4月1日に発足するはずの「原子力規制庁」の設立が大幅に遅れそうだ。根拠となる「原子力安全改革法案」の国会審議入りのめどが立っていない。
関西電力大飯原発3・4号機の「ストレステスト(耐性検査)」1次評価について、内閣府原子力安全委員会(班目春樹委員長)は、去る23日に経済産業省原子力安全・保安院が「妥当」とした報告書を了承している。
各原発で実施されているストレステストの結果について、安全委が「妥当」判断を示すのは初めてのケースで、大飯原発3、4号機の再稼働に向けた技術的な評価は終了したことになる。
3・4号機の今後は野田首相と関係3閣僚の政治判断にゆだねられ、近く開く閣僚会議で安全性を確認した上で、福井県に出向いて再稼働に向けて説明する方針だ。
今回の視察は、福島以降の安全対策の取り組み、ストレステストの概要、地元住民への説明などを調査目的として行ってきた。
大飯原発副所長、エル・パークおおい館長より、大飯原発の概要と安全対策について以下のテーマで説明を受けた。
1、電源強化対策
2、原子炉冷却対策
3、使用済み燃料ピット冷却対策
4、浸水対策
5、シビアアクシデント対策
6、ソフト面対策 等
7、大飯原発3・4号機ストレステストの概要
大飯原発(PWR)と柏崎刈羽原発(BWR)のいい気な違いは、BWRは原子炉圧力容器で発生した蒸気で直接発電タービンを回して発電をするが、PWRは原子炉圧力容器で発生した熱水で、蒸気発生器の2次系の水を加熱して蒸気を発生させ、その蒸気で発電タービンを回す。
2次系以降の蒸気の動きは火力発電と同じになる。
基本的な安全強化対策は東電と同じであるが、地域との関係では地元の小学校・保育園の児童園児の絵画展を毎年行っており、エル・パルクおおい内で展示会を行い、優秀作品をエル・パルクの外壁に大きく描いている。 私たちの写真の後ろの絵が優秀作品の絵であります。
地元住民の大きな反対は無いとの発言もこういった積み重ねが地域住民との信頼につながっていると感じた。
大飯原発の稼働には、京都府や滋賀県が難色を示している。
国の判断対応、福井県・地元の判断その上に周辺自治体の意向がどのような形で収束するのか難解な連立方程式を解くような感があるが、まずは、国が安全基準を明確にし、国が責任を持った対応が稼働への第一歩になるのではないか。