24年度予算要望に当たり、日本や柏崎市を取り巻く環境について以下のように述べた。

 いま世界経済は、欧州の経済危機、金融危機により暗雲が漂っており、新興国経済の変調も伝えられるなど、世界同時不況の様相を呈しています。
  一方、日本経済においては、タイの洪水被害の状況が懸念されるなか、電力供給の制約や原子力災害の影響に加え、海外景気が下振れした場合や、為替レート・株価の変動等によっては景気悪化が大きく進む恐れがあります。
 また、わが国の財政は、歳出が税収等を大きく上回る状況が恒常的に続き、いわゆる国の借金は平成22 年度末で約924 兆円にまで膨れ上がっており、地方財政の借入金残高も、平成22 年度末で約201 兆円に上ることを見込まれるなど、極めて深刻な状況にあります。
  こうした中、地方自治体を取り巻く環境は、地方分権が加速的に推進され、市町村が行う事務が増大する一方で、人口減少社会の到来により、税収が年々減少するという状況となっています。
  また、現在、国で進められている社会保障と税の一体改革や補助金の一括交付金化なども、その動向によっては、地方自治体の行財政運営に大きな影響が出る可能性があり、不透明感はますます強くなってきております。
  このような環境のなか本市の財政状況は、歳入の根幹である市税収入が、漸減を続け、義務的経費や扶助費の増大や災害復旧債の償還などで財政が硬直し厳しい財政運営を余儀なくされているのが現状でありますが、24年度はダ4次総合計画のスタートの年であります。そしてまた復興計画の最終年度であります。5年10年先の柏崎市の将来を見据えた予算要望を行いました。

  緊急重点要望として、1緊急景気経済・雇用・地域産業振興対策。2地震や津波、原子力災害など複合災害の対策。3東日本大震災被災者支援。少子高齢人口減少社会への対応の4点を掲げ。重点要望として日本一安全な原子力防災都市、旧日石工場跡地等駅周辺再開発の推進。子供や高齢者にやさしい地域福祉の推進。2014年北陸新幹線開通問題への対応。震災復興の着実な推進などを要望のほか、90項目からなる個別政策・事業要望を行いました。

 会田市長は、「日本や柏崎市を取り巻く環境については同じ認識だ。」「緊急重点要望から重点要望まで大変多くの要望ありがとうございます。」「24年度予算も厳しい財源の中での編成になる。期待に応えるよう頑張ります。」と話した。

24年度予算要望の要望書は以下のとおりです。

 24 年 度 予 算 要 望

 緊急重点要望
 Ⅰ、緊急景気経済対策、雇用促進対策、地域産業の振興対策
Ⅱ、自然災害・原子力災害など複合災害への防災・減災対策
 Ⅲ、東日本大震災被災者支援
ⅳ、少子高齢人口減少社会に対応した対策
 
★最重点要望
1、原子力防災都市づくり
 世界一安全な原子力防災対策による安全安心な街づくり
2、駅周辺再整備とまちなかの賑わい創出
 駅周辺及び旧日石跡地の再開発、
旧日石跡地に物産館機能を持つ観光施設整備
駅前駐車場、バスターミナル整備
3、地域経済の活性化・雇用の確保
 地場産業の活性化、企業誘致の推進
 学生など地元採用企業への助成
 ソーシャルビジネスへの支援
4、子供や高齢者にやさしい地域福祉推進
 買い物弱者対策
 地域公共交通のさらなる充実
5、震災復興計画の着実なる推進
6、2014年問題への対応
 柏崎駅から上越・北陸新幹線への接続確保
 在来線の利便性の向上
県内縦断快速列車の運行
 日本海縦貫新幹線構想の保持

★重点要望  
市民に信頼される自治体経営を目指して
内部統制による組織マネジメントとの確立
コンプライアンス教育の強化
公文書管理条例の制定
自治機能の向上を目指した人材育成の強化
高柳・西山両地区事務所の廃止に向けての地域理解
 クラウドシステムの早期導入

持続可能な健全財政再建を目指して
 コスト意識を持ち、持続可能な健全財政運営を目指した財政計画の策定
 住民福祉の向上に向けた次期行政改革大綱の目的と目標の明確化
 アセットマネジメントによる資産活用
 「事業仕分け」による事業の見直し点検
 行政評価・予算連動システムの再構築
 新たな財源の確保・受益者負担の適正化
 高効率で、住民サービス向上を目指した組織編成
 保育園の民営化事業の推進 
 廃校を含む未使用財産の処分

原子力発電所の安全対策
原子力安全体制の強化
 安全文化の更なる構築推進と市民理解の推進 
 地域の防災対策、減災対策の推進

ゲリラ的集中豪雨や地震、津波など災害に強いまちづくりの推進
 熱中症対策
 行政防災無線のデジタル化・消防救急無線のデジタル化

低炭素社会の構築を目指して
 バイオマス、自然エネルギーの活用・支援 
柏崎版スマートグリッド構想 
 
持続可能な地域産業の発展を目指して
 観光による地域の活性化を進めるための観光振興基本計画の策定
 広域圏観光施策の推進
 柏崎基幹産業の復興
 担い手支援を含め、持続可能な農業を目指した支援策の推進
 遅れている圃場整備の推進

子どもの幸せのための教育を目指して 
通学路の安全確保のための対策を強化すること
  9-67号線の歩道設置
特別支援教育の充実を図り、介助員を配置すること
 小中のキャリア教育の充実を図ること
 学校図書の蔵書充実、専任司書を配置すること
 平和教育を推進すること
 相談事業の人的強化を図ること
 男女がともに個性と能力を発揮できる男女共同参画社会を目指す施策を図ること
 スクールニューディール構想の推進(校庭の芝生化)
 障害のあるこどものためのデジタル教科書の普及推進
 食農教育を始めとする自然体験活動の推進
安心して生活できる環境を目指して
 ユニバーサルデザインのまちづくりを推進すること
空き家バンクの創設ならびに空き家対策
 公共施設に思いやり駐車スペースを設置すること
 交通事故の多発場所に信号機を設置すること
・ 藤元町地内
 子どもの事故防止対策、交通安全教育の強化を図ること
 8号バイパス事業の推進
 狭隘道路整備の促進
 ・市道4-32号線、4-47号線の早期整備

豊かな人生をおくるため、健康のまちづくりを目指して
 介護支援ボランティア制度に取り組むこと
 単身高齢者や高齢者家庭の地域見守りネットワーク、地域で支える体制構築
 認知症高齢者対策の推進を図ること
 高齢者虐待防止の施策を図ること
 健康増進、介護予防の施策を図ること
 介護職員不足に対する対応を図ること
 24時間365日の訪問看護、訪問介護サービスの充実を図ること
 福祉総合相談窓口を設置すること
 母子家庭の自立を目指し、施策を図ること
 障害者の就労支援を図ること
 福祉作業所の通所施設の充実を図ること
 がん検診の受診率の向上を図ること
 女性特有のがん検診受診向上のための無料クーポン券の配布を継続すること
 自殺防止計画、うつ病対策を図ること(認知行動療法の普及に向けた体制整備、アウトリーチ体制の確立)
 生活習慣病予防対策の強化

チャイルドファースト社会の構築を目指して
 子宮頸がんワクチン、ヒプワクチン、肺炎球菌ワクチン接種のための公費助成
 小児医療費の助成拡充ならびに小児救急医療電話相談事業の早期開設
 インフルエンザ予防接種の助成
 児童虐待防止連絡会議の連携強化
 発達障害などの早期発見、早期対応のため、5歳児検診を実施すること、また総合支援体制の確立
 青少年健全育成

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