Archive for 2014年 9月

品川区議会厚生委員会は9月2日~4日まで北海道旭川市、札幌市、千歳市を訪問し、障がい者施策、健康づくり事業、地域包括ケア等について調査・研究を実施しました。

 9月2日

<旭川市>

障害者福祉センター「おぴった」

「おぴった」の名称は、市民公募で決定し、アイヌ語で「みんな」の意味を指し、各障害者団体の強い要望により、平成14年6月に開館した。平成17年からは市内17の障害者団体で構成するNPO法人旭川障害者連絡協議会が指定管理者として管理・運営を行い、北海道の障害者関連事業も同センター内で実施されている。

「おぴった」の名称の由来通り、障がい者オンリーでなく障がい者ファーストで、健常者を含めた誰もが利用できる施設として体育館やプールなどの利用が多いとのこと。指定管理費としての委託料が民間よりも高いことが課題だが、障害者福祉の中心拠点として、今後も団体と連携して取り組んでいくとの話がありました。

健康男子プロジェクト

健康への関心が低い20代~40代の男性をターゲットにパーフェクトでなくても目指せ+1(プラスワン)をスローガンに企業等も巻き込んでの取り組みを実施している。年1回の「健康男子コンテスト」や「健康男子応援サポーター」など、若者が取り組みやすい工夫や、Webやマスメディアを活用した情報発信などを積極的に実施しているとのこと。

保健師4人で予算ゼロからスタートし、現在3年経過し、予算は30万円と低予算ながら魅力的な取り組みと感じ、品川区でも大いに参考になった事業でした。

 

 

3日

<札幌市>

あつべつ箱ものプロジェクトについて

札幌市厚別区で地域包括ケアシステム構築に向けて先進的に実施している取り組みについて伺いました。

厚別区では退院後にリハビリが継続できず、身体機能が低下する患者に対して、シームレスケア(つなぎ目のない介護)を提供するため、社会福祉士などの有志による地域リハビリチームを結成し、ケアマネージャーなどとの合同研修会を開催し、入院時・退院時の情報提供書の作成などを実施してきた。

 2011年からは、あつべつ箱ものプロジェクト(厚別区をひとつの大きな「箱もの」に見立て、そこに暮らす人が入院して自宅に帰ってきても、不安なく住み慣れた土地で生活できるような地域を作るコンセプト)の名称で北海道医療連携推進事業の補助金を活用して地域住民や医師会を巻き込んだ認知症対策も実施しているとのこと。

今後は、厚別区内の各地域における高齢化率の違い(21%~40%)を踏まえた取り組みと同区の取り組みを札幌市全体にどのように浸透していくかが課題とのことでした。医療と介護の連携は品川区でも現在ようやく取り掛かったところですので、今後の取り組みの参考としてまいります。

障がい者の芸術支援について ~ともにアート・ギャラリー~

札幌市内の社会福祉法人「ともに福祉会」が平成25年にオープンした「ともにアート・ギャラリー」を訪問しました。

平成17年に開所した同法人では、おもに知的障がい者の就労支援を実施していますが、前身の「小規模作業所ともに」時代の平成14年から創作活動を取り入れ、翌年にはダウン症のお子さんを持つ芸術家の指導を月に1度程度受けながら、現在では約4000展におよぶ絵画が創作され、ポスターカードやカレンダーにも活用されているとのこと。

 一人一人個性の際立つ作品を拝見しながら、「人まねは全くない」との職員の話を伺い、改めて障がい者の持つ感性の素晴らしさを感じました。品川区でも、今後の障がい者施策に芸術の視点を取り入れていくことの重要性を強く感じました。

 

 

4日

<千歳市>

こども通園センターについて

千歳市は北海道で一番、平均年齢が若いまちで、「子育てするなら千歳市」を掲げて、子育て支援に取り組んでいるとのこと。

子ども通園センターは、総合福祉センターの2Fにあり、こどもの発達相談や療育等を実施しています。千歳市の療育は一人の元福祉事務所長の「障害児のためには早期療育を単費でもやるべき」との強い信念のもと、昭和50年から取り組んできており、現在は150名が通園しているとのことでした。就学前後の切れ目のない支援のために「こどもの成長と支援の記録」~こどもの成長応援ノート(~通称イエローファイル)を活用し情報共有を図っているとのことでした。

 品川区でも同様の課題を抱えていることから、千歳市の取り組みを参考に情報共有と連携の仕組みづくりを構築していきたいと感じました。

 

 

このたび都道26号線沿いに昨年12月に4か所設置されたエスコートゾーンに併せて音響装置付信号機が設置されました。
 

 私は、5月11日に行われた社会福祉法人 福栄会の「福栄会まつり」に出席した際、参加していた区内の視覚障がい者団体の役員の方から、「エスコートゾーンは設置されたが、音響式信号機が設置されておらず、会員の方がエスコートゾーンに沿って赤信号でもわたってしまうことがあるため、かえって危険である。警察等の関係部署に要望しているが、ハッキリした答えが返ってこない」旨のお話を伺いました。
 

そこで現場を調査した結果、会の方の指摘通り、エスコートゾーンが設置された①社会福祉協議会前②旧JR社宅入口③大井町東口あわや前④同ペデスティアンデッキ側の4か所のうち、特に②の旧JR社宅入口は歩道と歩道の間に設置され、赤信号を無視する健常者も多いため、同ゾーンに沿って利用者がそのまま渡ってしまう危険を強く感じました。また、大井町駅東口の2か所は押しボタン式の音響装置付信号機が設置されていましたが、音が小さく聞き取りづらいとの指摘も確認できました。
 

早速、品川区の担当課長に対応を確認したところ、都道のため、区では直接の対応ができないが、大井警察に確認したところ社会福祉協議会前は警視庁に上申中で旧JR社宅については、危険が少ないとの判断で、そのままになっているとのことでした。
 

そこで伊藤こういち都議に状況を伝え、早急に都の関係部署に対応していただくよう連携をとる中で、大井町駅東口は8月29日に音量が大きくなり、9月1日には社会福祉協議会前には押しボタン式が旧JR社宅入口には常時音の出る音響装置付信号機が新設され、視覚障がい者の安全対策が一歩前進しました。

       

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品川区 武内忍
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