バックナンバー 2013年 10月

いじめや虐待から子どもの命を守る。
子どもに寄り添い、子どもの立場に立った問題の解決を目指す、公正・中立で独立性と専門性のある第三者からなる子どもの人権機関。
相談を受け、助言や支援を行い、個別救済のための申し立てにより、調査・調整を行い問題可決を図る。
24年6月議会での質問提案で実現した、いじめ等からの救済のしくみ。今年7月からの実績や状況をお聞きし、3か月で72件、延べ人数261件の悩みに対応。
議会として、今後の取り組むべき課題などをじっくり意見交換しました。

10月8日、世田谷区議会へ西オーストラリア、バンバリー市の小学生親善訪問団が表敬訪問に。小学生18名と引率3名の21名が来訪。バンバリー市小学生親善訪問団は10月2日に来日し、東京タワーや江戸東京博物館、ジブリ美術館など見学し、世田谷区のホストファミリー宅でホームステイを3泊。明日からは、世田谷の小学校訪問や世界遺産の富士の見学やディズニーランド、お台場などの行事。10月12日に帰国するそうです。バンバリー市までは、シドニー経由パースなので、18時間程度かかります。日本での思い出をいっぱい作っていってほしい。バンバリー市とは、昨年友好都市20周年式典を行い、20年間、世田谷区の小学生がバンバリー市へ、また、今回のように、バンバリー市が世田谷へと交流を続けています。

台風が大きく反れていき、天候に恵まれた27回目のコンサートになりました。地域の皆さんのおかげで、今年も700名を超し、立ち見が多くでる大入り満員になりました。27年間、赤堤では定番となった六所の森コンサートです。今年は、弦楽四重奏、八丈太鼓、ピアノと弦楽器によるミニコンサートと豪華な演目に。なかでも、八丈太鼓とのコラボで、民謡「会津磐梯山」の演奏には鳥肌が立ちました。素晴らしかった。最後まで、満席で大きな拍手と歓声でした。世田谷区からも世田谷芸術百華、地域の絆推進事業など応援をいただきました。さて、来年の28回に向け、企画会議開始です。

質問提案を行いました。
1、まちづくりセンターの所長について
きょうは、初めて議会にまちづくりセンターの所長が4名出席していただいている。わが党が、地区の第1線の所長に管理職をつけるように提案し、今年、27地区のうち、4地区にて管理職が所長の職についた。6か月間が過ぎたが、出来たことや取り組んでいることなど、ぜひ、お聞きしたい。
2、文化振興について
・文化の世田谷として、これまでも全国に発信しその名を馳せてきたと思う。世田谷のブランドアップや観光の視点からも、文化を発信していくことが世田谷の活性化にもつながると私はこれまでも様々提案して取り組んできた。さて、秋の風物詩として世田谷芸術百華を実施しているが、これまでの成果をまず、お聞きしたい。
・世田谷芸術百華は今年7年目。年を追うごとに充実している感がある。さて、この芸術百華、私は、芸術文化で世田谷のブランドアップと活性化のため、8年前、十日町市が中心に行っている越後妻有トリエンナーレ、大地の芸術祭をモデルとして、世田谷型の芸術月間として開催すべきと提案した。昨年、十日町市に芸術祭期間に伺いました。多くの人が訪れ、食事をする店やお土産のショップなどは大行列。大変なにぎわいで、毎回来場者が増え続けていると。この芸術祭は、公式ガイドブックも1200円で販売されており、ガイドブックを見ながらイベント会場を移動し、店もガイドブックから案内される。昨年は45万人がその魅力を堪能したと。
さて、世田谷芸術百華も円熟味を増していかなければと思います。文化だけの領域にとどまらず、世田谷の産業活性化につながるように工夫が必要です。情報発信のあり方で、世田谷のブランド力につながります。
考えを伺います。
3、音楽ホールについて
文化について2点目は、本格的な音楽ホールについてです。
この事については、私自身も、また、わが党としても長年にわたり、訴えているところであります。88万区民を抱える自治体で、音楽ホールが一つもないというのも寂しい。本庁舎の整備にあわせて、本腰を入れる時と考えます。考えを伺う。
4、世田谷版ヘブンアーチスト制度について
・ ストリートパフォーマンス。昨年は、一般質問でオーストラリアでの街中でのパフォーマンスについて触れました。商店街や食事をしている店のテラスの前などで行い、パース市発行のバスキングパスを掲げ若者がパフォーマンスを行い、にぎわいに花を添えています。 区は現在、基本構想の策定に合わせまして、平成二十六年度を初年度とする世田谷区第二期文化芸術振興計画の策定を予定、その中で東京都などの事例の調査の状況は?
・ 東京都の制度は、大道芸が主体ですが、以前から世田谷版は、音楽文化でいけるのではないか。アートフリマで行っている登録料を払って、場所を提供してもらう。これの街なか版。若手のアーチストも世田谷にはたくさんいます。若手にとっては、常にコンサートをホールで開催はできず、人に聞いてもらえる場はいつも求めています。駅前や商店街での演奏などは、街のにぎわいを高めるのではないでしょうか。
音楽の風景あふれる街世田谷。そろそろ本腰を入れてほしいと思います。考えを伺う。
5、ものづくり学校について
・区内での創業がどれだけあったのか。厳しく見ていかなければいけないと忠告もしてまいりました。産業政策部としての総括をしなければ次に続かない。既存の区内産業への影響はどうだったのか
区内産業との連携とか、共同事業などできたことは。お聞きしたい。
・世田谷の旧池尻中学校跡地が全く新しいデザイン・コミュニティとして生まれ変わりました。デザインからビジネスを生み出す。多くの人と知恵や技術を共有し、働く、学ぶ、遊ぶの境界を越えて循環させていきますと。ものづくり学校がそのハブ拠点ですと。廃校利用の新たな仕組みとして、一世風靡したものづくり学校ではあります。私たちも大いに期待をしたところでありました。
全国からその仕組みが珍しいとして、視察も多く訪れ。池尻や三宿が新たな分野のデザイン・クリエーターで街が活性化し、世田谷ブランドとして育つのではないかと。
新たな仕組みとして目立った取り組みはどうだったのか。
・子どもたちへの影響についてもお聞きしたいと思います。
今年も8月に「子どもの体験教室」キッズ・ワークショップが開かれ、ものづくり学校ならではのワークショップのメニューと思いました。
ものづくり体験は子どもたちの未来にいい影響を及ぼせると思います。
アート、デザイン、クラフト、メディアなど様々な体験コーナーは魅力的であったと思います。
しかし、私が感じたのは、キッズと言いながら、親子でとは言いながら、小学生ではできないなと思える大人向けのものも多かったと思います。
工夫が必要です。考えを伺う。
6、地域の住環境配慮について
貸店舗 1階に改装工事が始まり、何ができるのかなと、よくよく調べてみると、大手企業の24時間都市型ミニスーパーができることがわかったと。ここは、住宅地の中、静かな環境の中に突然24時間スーパーは心配なんですと近隣の方々から話がありました。オープンは2週間後、商店街の中であれば新しい店ができたで、済むのですが、ここは、閑静な住宅地。駐車場も、駐輪場もない。搬入のトラックも毎日来るだろうし、自転車が周りに止められ、たむろした人の声や、周辺へのごみなど。近隣にとっては大変な困りごとになってしまうと懸念している。建物が新築の場合は、届け出など事前の説明や周辺の住環境への配慮を行うが、建物内のテナントの改修であれば、何もなく進んでしまう。
建設や開発に限らず、周辺に影響を及ぼす場合は、事前に協議をするなど配慮が必要ではないだろうか。
世田谷の将来を見据えた場合、身近な地域の環境を保全することが、将来の世代に豊かな環境を引き継いでいけると考えるが。対策を伺う。

決算特別委員会で党を代表し、総括質疑に。
内容は以下の通りです。

1、基本構想について
新たな基本構想が先日可決されました。
基本構想審議会の委員として、約1年半の長きにわたり議論に参加し、感慨深いものがあり、また、文案の作成にたずさわった立場でもあり、ようやくここまで来たなとホッとしている。
多くの議論をしてきただけに、基本構想には表現できなかったものも少なくない。
長い時間をかけて、交わしてきた議論や考えを、基本計画の中でこそ、きちんと、表現していくべきと思っています。
例えば、基本構想答申の冊子の後ろには、部会の議論の整理が載せてありますが、部会での活発な状況がわかります。
どれも重要な視点であるが、例えば、地域のつながりの強化・担い手を育てる
小学校を拠点とした防災コミュニティー
都市の更新
など、大切なキーワードがある。

また、全会派一致の賛成ということにならなかったのは残念だが、行政としては可決されたことを議会の意思として受け止め、新たな基本構想のもと、基本計画や新実施計画、各分野別の計画の策定を着実に進める責任があります。

そこで、まず、 新たな基本構想のもとで、基本計画では表現できなかったものも含め、どのように新たな基本計画の策定を進め、区政運営を行っていくのか

 2、基本計画を推進していくうえで、ポイントは自治権の拡充であると考えています。
10年間の計画を立てる中で、計画をたてても、何の権限もないというままでは、世田谷区の本当の意味での実施したいことが何もできない。
自治権の拡充をもっと打ち出し、政策をどう組み立てるのか。
県や政令指定都市よりも大きな世田谷区が意思を明確に宣言すべきである。
自治権に関して、今回も基本構想でも基本計画素案の扱いでも、これまでと違わない
基本計画では、具体的に自治権拡充に取り組む方向を明確にすべきであります。
そこで、 新たな基本計画の中では、自治権拡充に向けた具体的な取り組みを明らかにすべきと考えるが、決意を伺う。

 3、地域行政制度、三層構造について
  世田谷区は、平成3年より、地域行政制度を創設
当時は、全国に先駆けて地方分権を始めたことに画期的なことであったと今更ながら、実感する。
地域行政制度を実施したということは、世田谷区は地域住民に密着した行政であるという宣言であり、より住民に近くで行政サービスをしますということであります。
そして、20年が経過した今も、この地域行政制度は堅持するとの意思であります。

20年前とは比べものもない、本格的な高齢社会、特に高齢者のみ世帯が多くなってきている状況
また、加えて2年前の東日本大震災を経験した今、求められているものは、地域のコミュニティの再構築である。そこで、私たちは、地区を強くすることの重要性を訴えたわけであります。
地区を強くするための一つとして、提案したのが出張所・まちづくりセンター所長に管理職を置くことであります。そこで、今年度導入した、総合支所の副参事、出張所・まちづくりセンターの所長に管理職を据える。
6か月が経過したが、まず、区として、どのように評価しているのか、伺う。

4、 再任用管理職がその役に付いたわけですが、いまの答弁、大きな意義があったということで理解してます。出張所・まちづくりセンター所長が、地区のコーディネート役として、スピード感を持って、所長の責任で決断をする。現在、4地区での展開であるが、今後、どのように進めていくのか。まず、来年度は管理職所長を何地区増やすのか、お聞きします。

5、地域行政制度の検討状況の報告では、地域や地区の役割 いわゆる総合支所や出張所・まちづくりセンターの役割を整理すると。
今後の地域行政の検討にあたっては、基本構想・基本計画を進めていく中で、地域や地区に求められる具体的な役割について検討するとあるが、さて、具体的な役割とは。どのように考えているのか。

6、地域行政制度の趣旨からいえば、地区・地域に力を入れることにつながります。名ばかりの地域行政制度になってはいけない。
地域・地区を重視して、手厚くしていくならば、おのずと、本庁をスリム化しなければなりません。改めて、地域・地区の規模について、区はどう考えているのか。

7、見守りについて。今年の夏の暑さは耐え難いものがありました。
今年の夏、熱中症で5月1日から9月16日までの間、救急車により搬送された患者数。
23区では、男性2016名女性1164名 合計3180名
世田谷区 男性142名女性67名 合計209名
区長も過日、記者会見で触れられたと聞きましたが、
区内で熱中症で自宅で亡くなられた方の人数が9名。90代が2名、80代が3名、70代が2名、77%の方が高齢者。9名のうち、エアコンが無い方が4名、エアコンがあっても未使用が4名、エアコンが故障中だった方1名。都の調査でも、部屋の中で熱中症になることが多いようです。
区では、熱中症予防のチラシやお休みどころなど行っていますが、体温調節機能が低下している高齢者が、猛暑の中、部屋で亡くなられています。
記者会見で区長は、対応策を検討していくと述べられていますが、考えをお聞きします。

 8、高齢者見守りネットワークについて。そこで、何より重要なのが見守りであります。高齢者の孤立死、孤独死を防ぐ
私どもが提案してきた、一人も孤立させない、地区高齢者見守りネットワークの仕組みづくりであります。
地区高齢者ネットワークは現在8地区で実施に。
今年度中に11地区までが目標ですが、現在の取り組み状況と、今後の予定、さらには  課題について

9、 今年の1月にまとめられたモデル事業の検証には、意見や課題として何点かあげられています。私どもがこれまで議会で指摘したことと同じ意見ですが、
1、高齢者の見守りは、民生委員だけに任せるのではなく、地域全体で取り組むべき課題である。高齢者の孤立などの困りごとに関して地域全体の意識を高めていく必要がある。
2、あんしんすこやかセンターを知らない高齢者もたくさんいる。あんしんすこやかセンターを周知し、相談につなげるようにすることが大切。
3、一人暮らし高齢者に「いざとなったらお願いね」と頼まれるが、その人の情報がない。事前に緊急連絡先等がわかるようにしておく必要がある。
4、向こう3軒両隣が見守りの意識を持つことである。近所同士で日頃の声かけを大切にし、困りごとがあれば、あんしんすこやかセンターなどを紹介して、早期に適切な支援につなげることが孤立を防ぐ。

結局、地域や近所のコミュニティの強化が重要であり、そこを受けているのは、町会・自治会であります。町会・自治会を中心とする地区力の強化のために、出張所・まちづくりセンターの所長の力が必要。
区の認識を。

9、 地区高齢者見守りネットワーク構築は、地区での福祉展開の仕組みづくりであり、今後の包括ケアシステムにつながります。あんしんすこやかセンターと地区社協の力を十分に生かし、発揮させ、地区の人の力を強くしていく。その中心軸であり、コーディネートを出張所・まちづくりセンターが担う。地区の福祉の連携体制を早急につくりあげる必要があると思う。区の考えを。

 10、若者支援について
思春期世代の取り組みは、ひとつにまとめられるものではない。
大人への転換期におけるつまづき。その予防と治療。それができる拠点が必要であります。
中高生の活動の場の創出について、これまで、様々取り上げてきた。
調布市のCAPSの取り組み。このことは、わが党で以前より提案していることですが。
わが党の代表質問での答弁では、
「若者の主体的な活動を活発化するためには、音楽やダンスを含めた創作活動が可能な活動室や、スポーツができる体育室、グループでも一人でも自由に利用できる学習室など、中高生・若者世代が持つダイナミックな発想や活動を支援する場の確保が必要と考えています。」と
学校跡地の活動も視野に入れ、若者拠点施設の整備を検討してまいります。と
学校跡地を考えると希望ヶ丘中学校が適地であると考えています。
希望中跡地での実践を区はどのように進めるつもりか、考えを伺う。

11、希望中跡地について申し上げておきます。
希望ヶ丘中学校跡地についての住民説明会がこれまで4回程度行われたと。
学校跡地は、時代に合った、また、不足している施設など、区の政策実現のためにも重要な場所であります。
その計画が、今一つ動かない状況にあると聞きます。
それは、なぜか。そこには、何があるのか。
希望ヶ丘中学校と船橋中学校は、今後、生徒が増える要素がない。これからも、生徒は減り続けると説明し、統合しました。
しかし、人口推計の違っていたことにある。
統合後の船橋希望中学校は、世田谷区最大の大規模校に。少なくなるとの判断は間違っていたことになります。
今、船橋は新たなマンション建設がめじろ押し、区内で希少な準工業地域がマンション地域に変わっています。また、大きな屋敷の多い地域が相続で集合住宅に変わっています。この傾向は、まだまだ、続くと考えなければいけません。転入世代も、大規模マンションから小規模まで、若い世代が大変多くなってきています。
小規模校といわれてきた希望が丘小も児童が増えてきてます。また、隣の船橋小学校は改築したばかりの学校であるにも関わらず、児童の増加で教室の増築をしなければ対応できない状況になっています。就学前も目立ち、保育園も同様。
希望ヶ丘小学校の増加する児童対応の環境整備が必要なのは明らか。私も毎年宿泊訓練をしている希望ヶ丘小学校の体育館は、それは、避難所にはそぐわない状況があります。
このことは、地域の皆さんの心配材料になっています。
また、まちづくりセンターも老朽化しており、あんしんすこやかセンターとの合築もできない状況もあります。
さらに、地区会館機能も少なく、地域の切実な要望が続いています。
船橋における地域問題に区は真剣に取り組まなければ、問題の解決にはならない。
船橋の地域全体の問題解決を同時に行うことによって、地域住民に安心を提供することによってのみ、希望ヶ丘中学校跡地の解決を図ることができると考えます。考えをお聞きします。

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