バックナンバー 2011年 12月
八女市の空き家対策を視察。世田谷区でも課題になりつつある空き家について、安全な街の構築には打たなくてはいけない課題として対策を研究に伺いました。世田谷区でも現在約3万5千棟の空き家が存在し、防災面、防犯面でも心配な状況です。いかに、うまく活用できるか方法を探っています。八女市では、八女福島遺産活用プロジェクトとして、少子高齢化・市街地空洞化による空き町家の増加と需要減少による町家を支える伝統工法の後継者の減少の2つの課題をプロジェクトの目標として展開。NPOを立ち上げ、市で手を付けられないところも推進している。八女市は伝統的建造物を保存する制度がうまく活用され空き家対策に活かされています。世田谷区の空き家活用方法を今後見いだして行きたいと思います。
24年度の世田谷区の予算編成に関して、昨今の社会情勢・経済状況を鑑み特に重要な事項を私ども公明党区議団として保坂区長へ申し入れをしました。
内容は、私どもの示す5つの世田谷ビジョンに沿って要望。
1、 福祉先進都市せたがやをめざして
① 地区高齢者見守りネットワークの全区展開
人間関係の希薄な都市においては孤立化する高齢者が多くなってきています。世田谷区では、今年度2地区においてモデル事業の地区高齢者見守りネットワークは、地域全体で高齢者を見守り、地域の人と人を結びつける事業になります。来年度は、本格的な全区展開を求めます。
2、 自立都市せたがやをめざして
① 新たな区内雇用の創出のための支援
区内事業者への世田谷区発注は、重要な区内産業育成・支援でもあります。就業率が低迷する中、新たな区内雇用につながる契約のあり方が重要になります。今後の公契約制度の導入を視野に入れ、新たな雇用創出の支援を求めます。
3、 環境都市せたがやをめざして
① 環境配慮リノベーション・ファンドの創設
温暖化対策における省エネは、世田谷区にとっては民間施設や一般住宅での展開がカギを握ります。環境配慮リノベーションの考え方に沿って、施設・住宅の省エネ化を進めるために投資型助成制度の確立を求めます。
4、 街づくり先進都市せたがやをめざして
① 自転車走行環境の整備
区内の自転車事故は急増しており対策は急務の課題です。歩行者と自転車、自転車と自動車との分離した走行環境の整備が求められます。また、自転車利用のルール遵守の周知や事故における自転車保険の普及も求めます。
5、 教育都市せたがやをめざして
① 青少年・若者の支援
不登校やひきこもりから始まる社会に馴染めない若者を支援し勉学や就労に結びつける施策が必要です。第3のホットスクールの設置や青少年支援の専門所管の設置を求めます。
ユネスコ無形文化遺産に登録された結城紬の結城市を訪問。2千年の歴史を持つ、我が国最古の絹織物結城紬。今も受け継がれる高度な手作りの技術。全行程を人間の手による高い職人技を知りました。世界遺産として今後も受け継いでほしい。このことを、紹介している本場結城紬製造卸問屋奥順さんのつむぎ館を案内していただき、大変に勉強になりました。
また、結城市役所を訪問。北畠副市長と面談しました。それは、私の住む同じ赤堤2丁目で親しくさせていただいている杉浦家。今年の3月に世田谷美術館で漫画家杉浦幸雄氏の生誕100年を記念して「ゆきお展」を開催した際、原画を結城市に寄贈。きょうは、故杉浦幸雄氏のご子息夫妻の窪田さんと、寄贈した原画が結城市の観光に役立てて頂くよう懇談しました。