バックナンバー 2011年 9月
9月20日より世田谷区議会第3回定例会が開会しました。初日の本会議で代表質問に立ちました。
世田谷区議会のホームページで記録動画も見ることができます。http://www.discussvision.net/setagayaku/index.html
質問の冒頭部分を記載します。
3・11東日本大震災より半年が経過しました。私は、被災地南相馬市へ5月にうかがい、さらに、震災よりちょうど5ヶ月、先月の8月11日に2度目の訪問をしてきました。被災地は何が変わったのか。処分できない瓦礫の山、移動できない内陸に上がってしまった漁船の群れ、作付けができない田園。さらに、南相馬市民の先行きの見えない不安な生活は何も進展していないのが現状でした。放射性物質を土壌から吸収するといわれている「ひまわり」、その「ひまわり」に可能性をかけ、作付けできない田園がひまわり畑となって一面を覆っている黄色い花の風景は、庶民のもどかしさや苦しみ、悲しみを訴えているように感じました。目を転じると、菅下ろしに明け暮れた国政。国家観も歴史観も欠いていた政権の後に誕生した野田内閣は、前政権との対比だけで安心感を与えているように見えていますが、期待と失望を日々繰り返している政権の責任は重大であります。さて、地方政治を担う区長も、私どもも、未曾有の震災直後の選挙で88万人の世田谷区政を担う責任を与えられた存在であります。震災から立ち上がる日本を支える責任もあります。先ほどの区長の挨拶にもありましたが、災害に強い街づくりと復興支援への区長の強い決意をまず、お聞きいたします。
さて、区政の根幹は財政にあります。景気が低迷し、社会保障関連経費が膨らみ続けている中で、地方自治体の運営は大変な厳しさに直面しています。基金の取り崩しや起債の発行で乗りきるのも限界があります。財政の健全化が無ければ、新たな将来ビジョンも無いと思います。まず、今後の財政見通しの区長の認識をお聞きします。
区長はこのたび、26年度からの新基本構想・新基本計画の策定に着手し、それまでの24年度から2ヵ年の区政運営方針を提示されました。財政健全化のためには、行政事務の中でさらに点検をし、無駄の削減を図ることが第1であることは言うまでもありません。区長は招集挨拶の中で「経常的な経費にかかる歳出構造の抜本的な見直し」を進めると言われますが、区長の歳出構造の見直しを具体的にお示しください。
そのうえで、それでもなお不足する財源を生み出すことが必要な事態であると私どもは感じています。区長は、就任以来、情報公開と区民参加とよく言われます。正確な情報が安心を作ることも確かです。また、区政は区民の参加なくして成り立たないことも確かと私どもも考えています。新たな発想で区民参加が必要な時であると考えます。財政健全化のためには、避けて通れない対応策を進めなければなりません。その意味で、我が党としては、適正な受益者負担の議論を深める中で、区民が区政を支える仕組みづくりを進めるべきと考えます。
第35代合衆国ケネディ大統領の就任演説で最も有名な部分で、「あなたの国があなたのために何ができるかを問うのではなく、あなたがあなたの国のために何ができるのかを問うてほしい」とあります。世田谷区民が世田谷区を創るとの観点に立ち、区民が区の事業に参加し、区を支えているとの誇りの持てる仕組みづくり。受益者負担と言う金銭面だけでなく、見守りや子育てなどにも参加する地域づくりが必要であると考えます。
区財政の厳しさを区民へしっかり伝わるよう情報公開し、区民が支える区政への区民参加を進めていく時代の大きな転換点と決めるべきと考えます。区長の考えを伺います。
経済成長が見込めない中で、地方の力を強くする国の方針が薄らいできているように感じます。国から地方への社会保障費などの財政負担が毎年増えていく状況で、地方分権や地域主権とは、言葉だけのものになってしまうのではと危惧しています。保坂区長は、国会議員出身の区長です。地方への権限と財源の移譲を進める国への発信力を発揮していただきたいと思っております。ご決意を伺います。
さて、以下具体的に、わが党の示す5つの世田谷ビジョンに沿って、具体的な質問をしてまいります。
以下は、自立都市へ向けて、財政の見える化や公契約、入札制度、児童相談所の区移管、文化振興などを提案。
福祉先進都市へ向けて、梅丘跡地の福祉の拠点としての整備、高齢者の活躍の場、保育サービス待機児対策など。
街づくり都市へ向けて、防災街づくり、下l北沢再開発など。
環境都市へ向けて、自然エネルギー対策、環境配慮リノベーションについてなど。
教育都市へ向けて、世田谷9年教育、地域運営学校、若者の引きこもりなどの自立支援、思春期・青年期の健全育成など
今後の世田谷区における課題を議論・提案しました。
いつもお世話になり私自身会員である船橋増味会(水曜会)の皆さん、また、民謡貞山会の皆さんと合同で世田谷区と縁組協定を結んでいる川場村へ。毎年秋の恒例の旅行ですが、社会問題を勉強できるところへ行こうとの考えから、一年間検討し場所を決定している。今回は、富弘美術館の見学。手足が不自由になる事故から立ちあがった生涯に感動。その後、日光を通り川場村へ。世田谷区民でよかったと皆が感想。料理もうまいし、米もうまい。温泉もあってまた来たいねと。翌日は、道の駅田園プラザへ。開店前から行列。大変にぎわいの田園プラザ。川場の良さは、そのまま世田谷区の良さに繋がる。次に、富岡製糸場へ向かい、説明を聞きながら、我が国の繁栄の原点を感じる。活力ある国づくりを今こそ目指さなければならない。
中高生世代の居場所として平成15年に開設した全国でも珍しい施設CAPSを視察に行きました。現代社会において思春期・青年期の子どもたちが、夢に挑戦し、悩みを克服し、社会に旅立てることがあたりまえにできる社会を作らなければいけないとの思いから、4年前より区議会で青年対策を議論・提案してまいりました。今回は、中高生世代の来場が毎年増え続けている施設を訪問し、その魅力を調べてきました。本格的なことができること。施設が大きく充実しているわけでもありませんが、施設を運営しているNPO法人のスタッフに魅力を感じました。中高生世代が仲良くなり、気軽に話ができ、そして相談に繋がる。ひとりで問題を抱えてしまうようなことがない青年を育成する社会を作っていくことが重要であると思っています。