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新年度予算否決の謎

未分類 / 2017年3月18日

皆さん今晩は。本日も昨日一昨日に引き続いて、新年度予算否決についてご報告致します。(*‘∀‘)

りんくう海 昨日のブログで、新年度予算の議決権は、議会にとって大きな権限の一つであることをご報告致しました。

通常、否決するまでもなく、修正或いは、付帯決議をつけながら、市民生活に影響を及ぼさない措置をすることが一般で、その行為抜きですべてを否決することは尋常なことではなく、実質、市長への不信任であることを意味すると申し上げました。

よって、本当に竹中市長に対して、不信任を突きつけるほどの理由があるのかが問題となります。

つまり、第一に竹中市政が取り返しのつかない失政があった。第二に竹中市長自身が、収賄等など法律に抵触するような事件があった。第三に竹中市長が法律に抵触しなくとも、一人の人間として社会的に受け入れられない言動や行動があった。などなどが考えられるのですが、今のところ、これらに当てはまるよなものはなく、勿論、本定例会でも議員からそのような指摘があった事実はありません。

では具体的に、幾つかの事例を確認したいと思います。

1、平成29年度予算審査特別委員会は例年になく早い質疑で終了。

まず、肝心の予算審査特別委員会での質疑ですが、実は、今特別委員会の委員長は我が会派の澁谷議員が委員長をしていましたので、あらためて、3日間の模様を確認しました。

今回の特別委員会は全20件ある案件をわずか、2日間ですべての質疑を終え、3日目の午前中と午後から少しの時間で終了するという、非常に短時間でスムーズの運営であったと聞きました。

ただ、自民党の議員が、清掃に関する一般廃棄物収集補助業務(積込)役務提供業務委託について、時間を割いて質問をしたようですが、その他は特に時間を割いて徹底した議論はなかったようです。

昔は、泉南市の予算委員会と言えば、4日ないし5日間行い、夜中まで質疑をしていました。(当然、現在は委員数も減少していますが。)

とにかく、全否決するなら、本来は、もっと全体的に時間を割いて徹底した議論を尽くされるはずなのですが、この点が不可解です。

2、家庭系一般廃棄物収集補助業務の選定方法に疑義があるなら、修正または付帯決議という手法を取って対応できたのでは?

次に、確かに、一般質問でも何人かの議員から、この家庭系一般廃棄物収集補助業務役務提供業務委託の選定を巡っての質疑がありました。

これは、2つの特定非営利活動法人をプロポーザル方式により、第三者による選定を行い、これまで同様にNPO法人エコ・ワークスが、優先交渉権者に決定したものです。

この選定方法について、一般競争入札にしなかった点や、特定非営利活動法人ではなく民間委託にするべきなど、昨年の100条調査特別委員会でも質疑があったものと同じ意見がだされていました。

ただ、その時も説明があったのですが、当分の間は、現行の方法で行っていく旨の説明はなされていました。

プロポーザル方式を実施するにあたっても、ガイドラインを守り、選定委員会の委員も、学識者や税理士など行政関係者は副市長ただ一人という、厳正なる選定の中で業者選定がなされています。

それでも、問題があり、予算執行を認めないなら、この部分だけの修正ができたはずです。全てを否決する選択肢は理解できないものがあります。

因みに、本来なら、エコ・ワークスさんと契約をしなければならないのですが、予算が定まらないことから、未だその行為に至らずで、最悪は、4月1日からごみ収集業務ができない可能性があります。

3、自民党が反対する理由は?

今回、2人の自民党・創生会の議員も反対しています。

竹中市長は、自民党の党籍です。

その自民党の議員が反対しています。勿論、同じ党であっても、議会の議決には是々非々であると常々言っていました。

しかし、それにしても、何度も繰り返しますが、普通の案件と予算の否決は意味合いが全く異なります。

同じ自民党でありながら、竹中市長への不信任を突きつける理由は何なのか?予算委員会での討論でもその点についての理由は明言なされていませんでした。

本来なら、最大会派であり、同じ自民党の市長ならば、予算の否決を選択する前に、市民生活への影響も考慮し必要最小限に留める役割を果たされるのではないのかと思うのですが、私の思い過ごしでしょうか?

4、最早、論理矛盾を果たしている共産党。

平成29年度予算審査特別委員会での採決で共産党は勿論反対しました。

その討論で、「エアコン設置、中学校1・2年生(新年度事業)、今度設置されるということで、また、小学校にウオータークーラーを設置(新規事業)されることについては、生徒や保護者の皆さんは喜ばれています。また、今後小学校への全教室にエアコン設置、これはこれから要望としておきます。」と言っているのです。

皆さん、どう見てもおかしくないですか?中学校のエアコン設置や、小学校へのウオータークーラーの設置が入った予算を何故、反対するのでしょうか?生徒や保護者が喜ばれていると言っているのです。驚くのはこの当初予算を反対否決しながら、まだ、小学校のエアコンを設置してくれと、ぬけぬけと要望するのですが、最早論理矛盾そのことにも気が付かないのでしょうか?

以上、大変長くなりましたが、今気が付く点についてまとめてみました。

今日も、市民の方からお電話を頂きました。

新年度予算の否決が、確実に市民の皆様へご心配をおかけする結果となっています。

何度も申し上げますが、市民生活に直結する大変重要な問題です。

我々議会は、この点を最大に考慮し、知恵を振り絞り、市民の皆様にご心配をかけないように努力をしなくてはなりません!!