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仙北市 熊谷一夫
kumagai-8677@htk.ne.jp

10月26日(金)田沢湖クニマス会議の第1回勉強会が開かれ出席。吉田裕幸会長の挨拶のあと、1時間目の講師は、元仙北市建設部長の田口陽一氏。田沢疏水開墾の歴史や玉川の除毒と毒水流入の歴史を語ってくれた。その中で「昭和9年の東北大冷害によるコメの不作が原因で、人身売買が東北地方で行われた。毒水流入は、東北を救う為、農業と産業振興の観点から玉川温泉の水を希釈する目的があった。それにより田沢湖の水がpH6.7から下流域でpH4.0まで下がった。田沢疏水により戦後1万5千haの開墾がなされたのである」と語った。2時間目の講師は”田沢湖を育む会”の三浦久氏。スライドを見せながら”田沢湖の今”と題して、絶滅前のクニマス漁の貴重な写真や文献、西湖や本栖湖へクニマスの卵を送った”送り状”等を示し、いかに田沢湖が玉川毒水流入前には漁師にとって”豊饒の湖”であったかを裏付けた。そして、西湖での「クニマスの発見」、”天皇陛下のお言葉”「クニマスの稚魚の展示」へと進んでいった。田沢湖岸の崩壊(侵食)のスライドを見せながら、昔と今を対比させ、現状と早急な対策の必要性を訴えた。最後に質問や提案もあり、田沢湖の歴史から「自然保護」と「クニマスと田沢湖の再生」を考えさせられ、参加者の関心の高さと意義深い勉強会でした。

講師の田口陽一氏

スライドで説明する三浦久氏

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