指定管理者制度による公立図書館
指定管理者制度による図書館について話を聞く機会があった。
特に滋賀県では、なぜか「公立図書館は直営でなければならない」との説が強い。
しかし、すでに指定管理者制度を導入している自治体は数多くあるのだ。
立命館大学の湯浅俊彦教授は、「これからの図書館サービスの中身に関する議論がされず、『指定管理者制度から図書館を守る』と言った言説が無批判に展開されることに危惧を感じる」と述べている。
氏は実際に、図書館学科協議会で「指定管理者制度が障害者サービスの足かせになる」との項目があったことに驚いたという。
というのも、三田市立図書館の「指定管理者」が新たな障害者サービスの開発に真摯に取り組み、音声読み上げ機能を活用した電子書籍貸出しサービスを実現し利用者から評価されているからだ。
指定管理者制度が切り拓く次世代型公共図書館の可能性_湯浅俊彦(出版ニュース)