大田区議会議員  玉川 ひでとし (公明党)

いつも 明るく! たくましく!

メタボ解消、まずは自ら実践~「衛生費」質疑

お知らせ 健康 政策 衛生 / 2016年3月14日

 2/19(金)から大田区議会平成28年第1回定例会が始まっており、3/9(水)より平成28年予算特別委員会が始まりました。

審査第4日の3/14(月)、款別質疑「衛生費」におきまして、メタボリックシンドロームの対策、具体的な改善方法、啓発活動および啓発によるメリットなど、私のダイエット実践の内容を交えて質問・提案を行ないましたので、以下のとおり質疑の内容を掲載いたします。


※写真クリックで、Youtube動画が見れます!(前編 9分15秒)

大田区議会公明党の玉川英俊でございます。
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昨年度、平成26年第2回定例会の一般質問におきまして、「健康寿命の短縮」、「寝たきりや要介護」の三大要因のひとつである運動器症候群「ロコモティブシンドローム」「ロコモ」について取り上げさせていただきました。

この「寝たきりや要介護」の三大要因というのは「ロコモ」の他に、「認知症」、「メタボ」といったものでございますが、今回はそのひとつの「メタボ」「メタボリックシンドローム」について質問させていただきます。

まず、太っている、お腹が出ている中高年男性に対して、「メタボ」と。太っている人の代名詞やちょっとしたレッテルのように使われてしまいがちな「メタボ」でございますが、

(質問①)
そもそも、このただの「肥満」ではない「メタボ」、この「メタボリックシンドローム」とはどのようなものでしょうか。確認させてください。 


<回答①:健康づくり課長>
 メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に高血圧、高血糖、脂質代謝異常が組み合わさり、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患や2型糖尿病などの生活習慣病を招きやすい病態のことを言います。
 内臓脂肪の脂肪細胞からは動脈硬化のリスクを高める多くの物質が分泌されるため、高血圧や高血糖などの複数の要因が重なることで全身の動脈硬化を急速に進行させてしまいます。
メタボリックシンドロームは、すぐにも対策を取らなければならない状態であり、単に太っているという見た目やお腹まわりのサイズ、腹囲か大きいという問題ではありません。



(質問②)

メタボリックシンドローム、これを放置していることによるデメリットはどういうものがありますでしょうか。 お伺いいたします。


<回答②:健康づくり課長>
 メタボリックシンドロームは、自覚症状がほとんどないため、健診でメタボを指摘されても放置してしまう方が多く、知らず知らずのうちに動脈硬化が進行して、心筋梗塞や脳梗塞を発症する人も少なくありません。
最悪の場合、死に至ることもあります。また、高血糖状態が改善されず糖尿病を発症すると、網膜症、腎臓障害、神経障害などの合併症を招く確率も高まります。

 そのため、できるだけ早い段階でメタボリックシンドロームを改善して、生活習慣病を予防することが重要です。



(質問③)

こうしたメタボリックシンドロームの対策が必要とされた方は、具体的にどうやって改善できるものなのでしょうか。お伺いいたします。


<回答③:健康づくり課長>
 日常生活の中で積極的に体を動かす、有酸素運動を続ける、栄養バランスの取れた食事を心がけるなど生活習慣の改善により、内臓脂肪を減少させ適正体重に近づけることで、メタボリックシンドロームの予防や改善が可能となります。
 また、メタボを早期に発見するため、血圧や血糖、LDLコレステロールを含む血清脂質などの検査を受けることも大切です。
 40歳以上の方は、医療保険者が実施する特定健診を年に一回必ず受け、メタボあるいはメタボ予備群と診断された場合には、特定保健指導を受けることで、メタボを改善し、生活習慣病の発症を未然に防ぐことができます。



(質問④)

そのメタボリックシンドロームの改善ために、本区としてどのような啓発活動をしていますでしょうか。お伺いいたします。


<回答④-1:健康づくり課長>
 健康づくりの取組みに向け、広く区民に活用していただくための「おおた健康プラン(第二次)実践編パンフレット 運動編・栄養編・口腔編」や「ウォーキングマップ」を作成し配布をしています。また、区報やホームページ、公式ツイッターなどにも関連情報を掲載し、生活習慣病予防の普及啓発に努めています。
 具体的には、地域で活動を続けている健康づくりグループをホームページ等で紹介するとともに、保健所主催の情報交換の場を設け、活動に参加する人が地域で仲間をつくって、継続した取組みになるよう側面から支援をしています。
また、健康増進・疾病予防・食生活に関連した健康教室を開催するほか、おおたスポーツ健康フェスタ等のイベントにも参加して、運動の大切さや体力づくりの必要性について啓発を続けています。


<回答④-2:国保年金課長>
 国保の保険者としては、平成20年度から実施してきました40歳~74歳までの被保険者全体を対象とする「特定健診、特定保健指導」が、生活習慣病対策の基盤であると考えています。
 特定健診を受けた方への健診活用ガイドの配布のほか、特定保健指導の対象になった方には、腹囲を測るメジャー、6ケ月間体重記録表、目標のきめ方と記録の取り方、食事、間食、アルコール、外食、運動、喫煙などについて取組みを説明したスターターキットを配布して、具体的な方法をお示しして指導啓発を行っています。
 国保の通知、配布物には、健康づくりの必要性と健診受診勧奨を繰り返し掲載していますが、今後も、被保険者の方に生活習慣を変えていただく方法、被保険者自身で行う疾病予防についてさらに啓発してまいります。
 また、被保険者の方の健康づくり活動を、保険者として支援する仕組みづくりについても、今後示される厚労省のガイドラインや他の自治体での取組み事例を参考にしながら進めて行きたいと考えております。


生活習慣病予防の普及啓発および 健康づくりの取組みに向け、区民が活用できるパンフレットを作成して配布を行ったり、保健所主催の情報交換の場を設けたり、健康増進・疾病予防・食生活に関連した健康教室を開催したりと、さまざまな取り組みをされていますが、

(質問⑤)
実際に、メタボリックシンドローム改善に向けた啓発により、本区としてどのような効果があったのでしょうか。
また、改善者の把握についてどのようにしているのでしょうか。
お伺いいたします。


<回答⑤:国保年金課長>
 「特定健診、特定保健指導」の効果については、平成26年度に国の研究チームによる中間報告が出されています。
中間報告では、費用対効果の分析は時期尚早と指摘した上で、特定保健指導を受けた方と一度も保健指導を受けたことがない方を比較すると、一人当たりの医療費は保健指導を受けた方の方が低く、有意な差があり、一定の費用対効果が示唆されたとまとめています。

 このことから、区の国保においても、生活習慣病を予防し、進行した段階への移行を軽い段階で未然に防ぐことにより、メタボリックシンドロームに関連した疾患、生活習慣病に関連した医療費を抑える効果が得られていると考えております。
 メタボリックシンドロームの該当者、予備群となった方については、食事の量 と体重減少、間食頻度、運動習慣、飲酒、喫煙習慣など、生活習慣の変化、行動 変容のレベルを確認しながら、保険者として改善状況を把握しています。


※写真クリックで、Youtube動画が見れます!(後編 10分05秒)
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 今回、この「メタボリックシンドロームの対策」について質問するにあたり、他人事ではいけないと思いまして、昨年のクリスマスでワインを飲んだ日を最後にお酒を飲むのを控えて、本日までの約80日間、私自身メタボ解消に向けた自主的な取り組みとして、ダイエットを実践してまいりました。

参考までに、その実体験の内容を少々お話させていただきます。

TVやメディアなどで、「こんなに痩せました!」といった肥満解消や美容のダイエットプログラム、腹筋を鍛える器具などの宣伝が盛んに行われているのを目にいたしますが、そのような高額なものには手を出さず、いたってシンプルなものから取り組みました。
それは、あるTV番組で見た、「毎日の体重と毎回の食事を記録する」というレコーディングダイエットです。

このレコーディングを続けて、毎日の体重の変化をグラフ化することにより、さまざまな「気づき」が起きます。
実は、このレコーディングでは、体重と食事以外に一緒に記録するポイントがあります。それは「いいわけ」です。

自分で心あたりのある「食べ過ぎたもの」「食べ方、食べた時間などが良くなかったもの」など、これも一緒に記録しておきます。これを続けていくことにより、日頃、いかに余分な食事をしているか、自分の太る食事の傾向、原因などがわかってきます。その余分な食事、無駄な食事を控えると、翌日の体重に変化が起きてきます。これがとても楽しいものに変わってきます。

 夜遅くにラーメンを食べたいという欲求よりも、ここで余計なラーメンを食べなければ明日の朝の体重はもう少し下がるに違いないと、価値観が変わってきます。わたしはそのように変化してきました。

そして、自然と「夕食を早めにとり、深夜に食べない」「炭水化物や糖質を控える」「たんぱく質を多くとる」といった食生活に改善されていきました。
また、調子に乗って無理に食事を我慢して体重を下げようとするとリバウンドして、また体重が戻ってしまうことも数字として表れてきます。

そして、このレコーディングと一緒に実践したのが筋力トレーニング、筋トレです。
筋トレと言いましても、大きなバーベルやダンベルを持ち上げるようなトレーニングではなく、私が行ってきたのは腕立て伏せです。
シンプルな腕立て伏せでありますが、30回を1セットで気分転換などのタイミングで毎日数セット行ってくる中で、日が経つにつれてお腹回りの余分な肉が少しずつスッキリしてくるのを実感しました。

また、それまで洗足池公園の朝のラジオ体操程度だった運動量も、体操の後に公園遊具の腹筋ベンチなどで負荷のかかる運動をしたいという欲求も出てくるようになり、運動強度も上がりました。

さらに昨年11月から今年の2月にかけて、大田区と川崎市の浴場連携事業として、銭湯のスタンプラリーが実施されており、一度も行ったことのない銭湯にいくつか足を運びました。その中で、ある銭湯に掲示されていたポスターが目にとまりました。
それは、「HSP(ヒートショックプロテイン)入浴法のススメ」といったものでした。
HSP このヒートショックプロテイン入浴法とは、お風呂の温熱効果によって、ストレスや疲労で傷ついたたんぱく質を修復し、細胞を元気にする入浴法とのことです。これも面白いことに銭湯に行った後にはまたレコーディングの数字に成果が表れることにも気づきました。

結果的に実践してきたことを整理すると

・毎朝、体重を測り記録する。
・毎回の食事を記録する。
・食事のいいわけも記録する。
・毎日、腕立て伏せをする。
・お酒を控える。
・夕食を早めにとり、深夜に食事しない。
・炭水化物、糖質を控える。
・たんぱく質を多くとる。
・入浴して汗を流す。
・全身を鏡で見る。

といった10項目の特徴があげられます。
そして、この約80日間のダイエットの実践による成果として、体重は約8kg減り、ウエストサイズは約10cm細くなりました。
(拍手)
最初の4項目の記録と筋トレは意識して実践したものですが、後半の6項目の食事改善などは後から自然と取り組んだものでした。

ちょっとしたきっかけで生活習慣は改善できるものではないかと、身をもって証明させていただいたところで、提案させていただきますが、
(質問⑥)
メタボリックシンドローム対策をさらに進めるために、メタボに該当した方に対して、レコーディングダイエットができる記録用のメタボ手帳、またはグラフなどの提供を行ってはいかがでしょうか。
このような提案についてどのようにお考えか、お伺いいたします。


<回答⑥:健康づくり課長>
 メタボリックシンドロームを改善するための取り組みを続けることは、一人ではなかなか難しいものです。そこで現在、地域で活動を続けている健康づくりグループをホームページ等で紹介するとともに、情報交換の場を設け、活動に参加する人が地域で仲間を作って長く続けられるよう、側面から支援しています。
 また、おおたスポーツ健康フェスタ等のイベントでは、体組成や足指力の測定、インターバル速歩などを実際に取り組んでいただき、運動をすることの大切さや体力づくりの必要性について啓発をしています。今後も、このような取組を推進していきたいと考えています。
 体重の記録を毎日グラフ化するなど、ご提案いただきました具体的な取り組みについては、現在、特定保健指導において実施している内容等と併せて、広く区民の皆様にわかりやすくお知らせする方法について、検討してまいります。



(質問⑦)

メタボリックシンドロームの改善に努めた人は、その結果、健康寿命を延ばすことができ、寝たきりや要介護になりにくいといったメリットを手に入れることができると思いますが、多くの区民が、このメタボ改善に努めることで、本区としてはどのようなメリットがありますでしょうか。


<回答⑦-1:健康づくり課長>
 生涯を健やかに送ることは、すべての区民の願いであると考えます。
 「おおた健康プラン(第二次)」では、その理念を「区民一人ひとりが生涯を通して、健康で生きがいを持ち、安心して充実した生活を送ります」としています。
 多くの区民がメタボ改善に努めることの区にとってのメリットは、区民と同じく、健康プランの理念の実現に近づくことであります。
 メタボリックシンドロームの改善に向け、区民一人ひとりが自ら主体的に行動し、自分や家族の健康づくりに取組むだけではなく、仲間やグループなど地域において取組むことにより、区全体の健康づくり活動が活性化されていくと考えます。
 今後も様々な施策を展開し、区民の健康づくりに寄与してまいります。


<回答⑦-2:国保年金課長>
 国保の保険者としては、生活習慣病対策について、いろいろな角度から取組みを進めることにより、被保険者の方が健康意識を変えることが、何より大きなメリットだと考えております。
 自覚症状がなければ健康であると思い込むこと、時間ができたときにじっくり検査すればよいと考えることなどの意識が変わり、定期的に健診を受け、自身の健康状態をしっかり把握し、早期に受診し治療していただくことで、国民健康保険事業にとっては、中長期的に、医療費の伸びの抑制に繋げていくことができます。
 国保では、平成28年度から、データへルス計画に基づく保健事業として、特定健診、特定保健指導の受診勧奨の強化とともに、35歳の方を対象とした忙しい方に負担とならない簡易な方式の検診の導入や、高額医療費の要因となっている糖尿病の重症化の予防、生活習慣病の治療を中断している方や健診で異常値であるのに受診をしていない方への受診勧奨を予定しています。
 各保健事業の効果を高めるためにも、被保険者の方の健康意識を高めていくことが大切であり、医療費の伸びの抑制に繋げていくことができると考えております。
 被保険者の方への生活習慣病に対する周知啓発を充実しながら、健康意識を変えていただく取組みを進めて参ります。


一人一人の生活習慣病の改善が、医療費の伸びの抑制につながり、やがては、その他の社会保障の取り組み拡大へとつながるのではないかと思います。

個人の健康だけでなく、そのような社会貢献につながるとの意識で、より多くの人が改善に取り組まれ、「スポーツ健康都市」の名にふさわしい健康で豊かに暮らしていける元気な大田区になっていくことを願いまして、大田区議会公明党、玉川英俊の質問を終了させていただきます。
ありがとうございました。