大田区議会議員  玉川 ひでとし (公明党)

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決算特別委員会 審査第4日

お知らせ ボイス 政策 現場調査 議会 / 2012年10月5日

審査第4日の10/5(金)、款別質疑「土木費」におきまして、
調布地域の呑川周辺で大量発生するユスリカの対策についての質問とともに、
「ユスリカの見える化」の提案を行ないました。
以下のとおり質疑の内容を掲載いたします。


※写真クリックで、Youtube動画が見れます!

大田区議会公明党の玉川英俊でございます。
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9月8日から劇場公開中の映画、夢売るふたり
西川美和監督作品、松たか子さん、阿部サダヲさん主演で、現在大ヒット上映中ですが、地元地域、東雪谷の希望ヶ丘自治会館が警察の交番に見立てて、ロケで使用され、映画の中で登場しております。
また、テレビドラマでは、向井理さん主演のハングリー!や香里奈さん主演の私が恋愛できない理由の中でも、同じくこの希望ヶ丘自治会館が交番として登場しております。
この地域は、山田洋次監督作品の映画おとうとのロケ地になったことでも有名で、他にもさまざまなドラマや映画のロケ地として使用されています。
これからも、よき文化の発祥の地となっていくことを地域の皆様と共に願っております。
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それでは、この地域を中心として、長年の課題となっている、呑川のユスリカについての質問に移らせていただきます。
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大田区内の呑川の上流部となる調布地域、仲池上、久が原、東雪谷、南雪谷、石川町の周辺では、長年にわたって呑川のユスリカの発生に悩まされております。
伝染病や寄生虫症の媒介をする「衛生害虫」に対して、ユスリカは、大発生などで人に不快感を与える「不快害虫」になります。
この「不快害虫」のユスリカは、多くの自治体でもその対応に苦慮されており、さまざま調べてみても、これといった決め手が無いものであります。
昨年の第4回定例会でも質問させていただきました、「呑川のユスリカ対策」について、今度は発想を変えて、ユスリカを理解して、ユスリカとうまくつきあっていく方法として、
ユスリカがどういうときに多く発生するのか、その発生に対して、どう気をつけていけばいいか、地域の住民の方々がわかるような 「ユスリカの見える化」 について、考えていきたいと思います。
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まず、ユスリカについて、確認をしておきたいのですが、
(質問①)
ユスリカの多く発生する時期、天候、気温、時間帯など何か特徴はありますでしょうか。
例えば雨が降った後はあまり発生しないなど、ユスリカの発生に関する生態の特徴が何かありましたら教えてください。
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(回答①:調布まちなみ維持課長)

一般的にでございますが、ユスリカは1年の中でも春から秋にかけて多く発生をいたします。蚊柱でございますが、これは一種の繁殖行動でございまして、1日の中でも朝と晩につくられることが多いと知られているところでございます。
また、蚊柱の形成は、気温と風の影響が強く認められておりまして、暑くも寒くもない過ごしやすい気温、そういう状態で大量発生し、風速が強まると蚊柱は減少する傾向にございます。
なお、生態としてでございますが、成虫には、いわゆる口がございません。消化器も退化をして、餌を取ることができませんので、羽化を、羽が生えますと1、2日で死滅すると、こういう状況でございます。

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ユスリカの大量発生を抑えるため、ユスリカの産卵場所となる、呑川の川底の藻を取り除く清掃作業を実施しており、平成21年度から区の職員の提案により抜本的見直しを行い、それまでの手作業から河川清掃車の使用へと切り替え、同じ予算内で年4回から年40回以上の清掃が可能となりました。これは大変すばらしいものであると思います。

そこで、この河川清掃車の使用状況につきましてお伺いいたします。
(質問②)
この「河川清掃車」による呑川の清掃作業は、1年間のどれくらいの期間、どれくらいの間隔で実施されていますでしょうか、年間スケジュールなど決まっているのでしょうか。
お聞かせください。
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(回答②:調布まちなみ維持課長)

今、ご指摘いただきましたように、区ではユスリカの大量発生を抑えるために、平成21年度より呑川の清掃作業を抜本的に見直しまして、河床を走る河川清掃車を導入いたしました。これにより、走行可能であります千束地域、それから雪谷地域でございますけれども、今までとほぼ同等の費用で清掃回数を年4回から43回に増やして、ユスリカ対策の強化に努めているところでございます。
この清掃作業は、ユスリカが多く発生する4月から10月までの期間は、ほぼ毎週実施をしてございます。また、作業計画書を提出してもらっておりますので、この中で年間スケジュールを確定してございます。さらに、雨天の場合は、その都度、協議の上、日程等を変更している、こういった状況でございます。
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(質問③)

この清掃作業によって、ユスリカの発生は何日ぐらい抑制できるものなのでしょうか。
いままでの実績や調査研究結果等から、何かつかんでいるものがありましたらお聞かせください。
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(回答③:調布まちなみ維持課長)

この清掃でございますが、川底に繁茂する藻にユスリカの卵が付着して、幼虫の成育の場となることがございますので、その発生を抑えるために機械や人力によって、藻を除去しているという状況でございます。
しかしながら、ユスリカの発生の傾向は把握してございますが、気温、風速等、他の要因もありますので、清掃による正確な効果を客観的に把握できる調査研究は現時点で把握してございません。今後、ユスリカの生態がさらに解明されることを期待しているところでございます。
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呑川と中原街道が交差する場所には、「清流の復活―呑川―」との看板が設置されています。

これは東京都環境局自然環境部によって設置されたもののようですが、落合水再生センターにて高度処理された再生水が呑川に流れてきていることが、簡単な地図とともに説明されており、心のやすらぐ水辺環境づくりをめざしている東京都の思いがつづられております。
このような説明を発信して、理解を深めてもらうことは大事なことであると思いますが、
(質問④)
大田区におきましても呑川のユスリカについて、そして、そのユスリカの大量発生に対する区の取り組みについて掲示するなど、工夫されてみてはいかがでしょうか。
大田区の考えをお聞かせください。
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(回答④:調布まちなみ維持課長)

先ほど申し上げましたように、ユスリカの生態は、まだまだ不明な点が大変多くございます。
しかしながら、現時点でわかっていること及びその対策についてでございますが、具体的には川で生息する卵から幼虫へふ化する時期。それから、羽化した後は繁殖のため蚊柱をつくってわずかな生命期間しかございませんで、そういうユスリカのライフサイクル、あるいは気温や風速等の要因によって大量発生の仕組みがあると、こういったこと。そして、その対策として河川清掃車を独自に開発しました。
そして、卵や幼虫の駆除に努めていること、こういった事柄はパネル掲示や広報などいろいろな啓発書を使って、今後、検討してまいりたいと思っております。
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さまざまな自治体での取り組みを調べていく中で、神奈川県座間市ではホームページでユスリカ対策について、わかりやすく掲載されているのを見つけました。

農林水産省から、できるだけ住宅地周辺で農薬を使わないように指導されたことや、ユスリカによる健康被害はあるのか、なぜ大量発生するのか、対策はどうしているか、といった、市民が安心して暮らせる情報を提供して、市としての対応を説明して、市民に理解をしていただき、協力をお願いするといったものでした。
ぜひ、大田区でもこのような取り組みをしていただきますことを強く要望いたします。
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先月、石川町1丁目の石川台中学校の前と、東雪谷5丁目の新幹線鉄橋付近
「ソーラー補虫機αスイトル君」というソーラーパネル付の補虫機が設置されました。
ユスリカ対策のために大きな一歩を踏み出したということで大変にうれしいことですが、
(質問⑤)
この補虫機の特徴はどういったものなのでしょうか。
また、まだ設置されたばかりですが、その稼働状況と成果についてお聞かせください。
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(回答⑤:調布まちなみ維持課長)

この捕虫器でございますが、成虫の光に集まる性質を利用して、近紫外線のランプに集まった成虫をファンにより吸引捕獲する仕組みでございます。
現在、試験的に9月18日からでございますが、これを設置し稼働しておりますが、まだ設置されて間もないということ、それから、このところの厳しい残暑、台風等の影響でユスリカの発生が比較的まだ少のうございます。
成果について、まだ十分な検証ができておりません。これからは、装置の改善を図るとともに、ユスリカの発生、捕虫器の捕獲状況の関係を分析し、より効果的な運用を図りたい、このように考えているところでございます。
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お隣、目黒区の目黒川沿いには、中目黒駅から池尻大橋駅付近にかけて電撃殺虫機が設置されておりました。

1機、2機ではなく、数えてみたところ40機もありました。
残念ながら3.11の大震災以降は、節電のため稼動させていないとのことで、その殺虫効果を見ることはできませんでしたが、この電撃殺虫機には、1番から40番まで番号が振られており、全ての場所に
「この電撃殺虫機は、ユスリカを駆除するためのものです。」
「高電圧のため大変危険です。絶対に手をふれないで下さい。」
「電撃殺虫機およびユスリカに対する問合せ先は、目黒区健康福祉部生活衛生課」と
いった掲示がされておりました。
先ほどの大田区に設置された補虫機ですが、設置場所前の石川台中学校は、ちょうど私の子供が通学しており、「これはいったい何だろう?」と話題になったとのことです。
(質問⑥)
目黒区の電撃殺虫機のように、大田区の補虫機の付近にも、その目的や注意事項、問合せ先などの掲示をすべきではないかと思いますがいかがでしょうか。
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(回答⑥:調布まちなみ維持課長)

先ほど、ご指摘をいただきましたとおり、ユスリカの大量発生等に関する区の取り組みについて、こういったことをパネル展示をしていくということを申し上げましたが、それとあわせてこの捕虫器の目的や注意事項、問い合わせ先などの掲示を今後、検討させていただきたいと思います。
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(質問⑦)

大田区の補虫機の太陽光発電、ソーラーシステムについても記載をすれば、子供たちは自然エネルギーなどにも関心を持つのではないかと思います。
そういったことも他の関係部局などと連携して考えてみてはいかがでしょうか。
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(回答⑦:調布まちなみ維持課長)

東日本大震災を契機に、電力不足の対応や自然エネルギーの関心が高いということ、さらにこの捕虫器につきましては、試験稼働ということもあって、ソーラーシステムを今回、採用させていただきました。関係部署との連携の中で、環境学習や地球温暖化対策における省エネの啓発の一助になればという思いでいるところでございます。
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冒頭で「ユスリカの見える化」を考えていきたいと述べましたが、区民の理解を得るには

「大田区の取り組みの見える化」が大事なのではないかと思います。
長年の区の取り組み、努力の成果をもっと区民に知ってもらい、ユスリカのことももっと知ってもらうことにより、現場地域から知恵も生まれ、一緒に考えながら最良の対策が生み出されていくのではないかと思います。
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呑川の周辺地域が、その清流と共に、よき文化の発祥の地となっていくことを願い
公明党、玉川英俊の質問を終了させていただきます。
ありがとうございました。