放射線を理解しよう!
6月17日(金)、「放射線を理解しよう 震災による原発事故に関連して」と題した
緊急講習会が東京工業大学の協力のもと大田文化の森で開催されました。
これは、大田区が区民のみなさまに学術データなどをもとに、放射線を理解し、
健康不安などの解消に役立てていただくための情報提供として行われました。
講習会でのポイントを以下のとおり整理しましたのでご参考ください。
第1部「放射能とはなんだろうか」
講師:東京工業大学 原子炉工学研究所 小原徹准教授
◆そもそも放射線とはどういうものか?
・放射線は2種類ある
①原子や原子核をつくっている微粒子が飛び出してきたもの
②電磁波(電波と同じもの)
・光が物質から出ているイメージで考えてもらえればよい
◆放射線はもともと自然界に存在する
・福島原発事故以前に都内の各地で計測された線量は以下のとおり・放射線は石や鉱物などに多く含まれるので、湖の上などでは低い数値
石づくりの橋やラジウム温泉では高い数値になっている
・6月15日(水)東糀谷防災公園での空間放射線量は以下のとおり◆生命は環境の中で進化してきて自分を守る能力を持っている
◆放射線量は、場所や建物、時間、天候などによっても変わってくる
◆東工大での測定値は、現在平常値を推移しており健康上問題はない
第2部「原発事故があっても人は生きていく!!」
講師:東京工業大学 総合安全管理センター 長谷川紀子准教授
◆大田区内での線量で健康被害を起こす確率は極めて低い
◆放射線そのものより、不安へのストレスや風評被害のほうが問題である
◆子どもは親の言動をよく見ているので、「放射線はうつる」などの風評被害は
子どもの健全な育成を妨害するものである
◆普通に生きているだけで、私たちは自然放射線で被ばくしているわけなので
放射線の被ばくが「ある」「ない」などといった論議は意味がない。
以上が緊急講習会でのポイントになりますが、
詳しいことは下記リンクの大田区のホームページに掲載されています。
http://www.city.ota.tokyo.jp/shinsai/kunai/houshasen/houkoku/index.html
正しい情報で、正しく理解することが大事ですので、よろしくお願いいたします。
次回、第2回講習会のお知らせです!
日時:7月1日(金) 14:00~16:00 (入場開始13:30)
会場:アプリコ展示室
定員:280名(先着順)
※定員を超過した場合は入場をお断りすることがあります
※内容は、第1回と同じです。
お問合せ先:大田区 環境保全課
電話:03-5744-1366
FAX :03-5744-1532