バックナンバー 2011年 3月

本会議で初めての討論を終え、ほっと一安心した時に、突然会場が揺れ始め、議長が休憩を告げるも、その場からすぐに動くことができませんでした。10階の控え室ではロッカーが倒れ、引き出しが飛び出し、副議長室に飾ってあった額が落ちたりと大変な状況でした。

電車が止まったので蒲田から大森まで歩いて戻り、地域を回りました。8時の約束の池上まで何とか辿り着き、9時過ぎにバスで帰宅途中、大森駅のシャッターがしまって、沢山の人達がタクシーやバスを待って溢れている様子を見ました。これは帰宅困難者が出ると思い、その足で山王小学校の体育館に駆けつけると、既に20~30人がいました。

体育館は暖房がなく、アルミシートに薄いマットを敷いた上に毛布1枚では、ダウンコートを着ていても大変寒く、何とか寒さ対策をしなければと自宅に戻りました。山王小学校について詳しい山王町会の増田副会長に体育館に来て頂くようお願いし、日頃から我が家がお世話になっている近所の大橋さんにはポットにお茶をお願いしました。私は自宅にあった使い捨てカイロ(朝の駅頭用)約60個を持って体育館に戻ると、わずかの間に避難者は50人以上に増えていました。区も防災課ではなく土木課の職員で、初めての事に無線で指示を受けながら慣れない対応をしていました。

私が紙コップとティーパックを買いにいっている間に、増田副会長が体育館の緞帳やカーテンを閉めてくださり、人が増えたこともあって、最初よりは寒さが和らぎました。

こんな時に、学校近くの「大興苑」さんという中華屋さんが、何とやきそばとチャーハンを50人前も差し入れしてくださいました。二人の息子さんと一緒に届けてくださいました。後から伺ったところ、大森駅で「帰宅困難者は山王小学校へ行ってください。」と言われて、場所がわからない人達が次々とお店に聞きに来て、受け入れを知ったそうです。大橋さんもお嬢さんと一緒におにぎりを沢山作ってくださいました。夕方にはコンビニからおにぎりやお弁当がなくなっていましたので、空腹のまま非難されてきた方々は本当に喜んでいました。

11時過ぎて、車椅子の方が来られました。4時間以上もタクシーを待って、諦めてとのことでしたので、夫の車で港区のご自宅まで送ることにしました。通常であれば、30分もかからない距離ですが、道路は渋滞で全く動かず学校に戻ったら、夜中の2時を過ぎていました。2時半には受け入れを終了し、120名の方が体育館で一晩過ごされました。

東京が被災を受けたわけでもないのに、携帯電話は全く通じない、電車が止まって駅前は人でごったがえし、道路は抜け道も含め全てが大渋滞、避難所の学校も機能しない。本当に大田区が被災したら… 地域の防災、減災への取り組みも仕切り直しです。この教訓を生かし、災害に強い大田区を、皆様の安心と安全を守っていける大田区を必ず築いてまいります。

2月から開設したグループ保育室を視察させて頂きました。

場所は東雪谷5丁目、池雪小学校のすぐ下です。4年前まで、この近くに住んでいましたので、とても懐かしい思いで訪問いたしました。1階が児童館の分室、2階がグループ保育室となっています。

大田区としては初めての試みで、複数の保育ママが区が提供する場所で0歳から2歳未満のお子さんを保育して頂くものです。ここには、5人の保育ママがいます。お話を伺うと、皆さん保育士や保育ママの経験豊富な方々でした。

現場を見て、建物の外階段に屋根がない、床がコンクリートの上に薄いカーペットだけで硬くて冷たい、不要な男性用トイレがあるためにキッチンが狭い、子ども達の荷物を入れるロッカーが作り付けでないため、スペースを取る上に危ない等々の問題があることがわかりました。

小さな子どもを抱え、バギーや荷物を持って2階まで昇り下りするのも大変だし、雨の日は傘をさして外階段を使うのかと考えると、一日も早く1階の児童館入口からの出入りができるようにしなければならないと感じて帰ってきました。

ここが成功して、第2第3のグループ保育室を実現させるためにも、早速担当部署に申し入れを行います。

尾崎士郎を偲び、開催される瓢々祭も今年で3回目となりました。今年は午前中は、ガイドの会の皆様の案内で文士村コースを散策し、午後1時からは文化の森4階の会議室で、記念の講演会が開催されました。

挨拶に立たれた、ご子息の尾崎俵士さんが、これまで2月19日の尾崎氏の命日近くの日程が3月6日になったことについて、実はこの日が俵士さんのお母様、つまり尾崎士郎氏の奥様の誕生日であることを紹介されました。主催者が知ってか知らずか、いずれにしても縁深き日の開催となりました。

記念講演は、役者の松尾智昭氏による朗読でした。朗読とはいっても、40分近い「蜜柑の皮」の文章を原稿を見ることなく、語り続ける様は一人芝居を見るようでした。明治天皇を暗殺しようとしたとして、幸徳秋水ら社会主義者24名を死刑に処した大逆事件で、処刑に向かう人達の心を鎮めるために立ち会った僧侶の回顧録?でした。タイトルの「蜜柑の皮」から想像もつかない思い内容でしたが、松尾さんの語り口を聞いていると次第に引き込まれ、あっという間に時間が過ぎていました。

交流会には野田副区長も駆けつけてくださり、にぎやかな集いとなりました。

1階ロビーでは写真展も開催され、多くの方々が熱心に御覧になっておられました。

井上理事長はじめ継承会の皆様、ガイドの会の皆様、お疲れ様でした。

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