バックナンバー 2017年 3月

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 本日、墨田区と千葉大学は包括連携協定に関する署名締結・記者会見が開かれました。墨田キャンパスで実施される事業は中小企業センターを拠点に千葉大学・大学院の工学部工学研究科6年間のコースを実施し、
①日本初の「デザイン・建築スクール」 を設置(H33~)
②スーパーグローバル大学創生支援事業として位置付けられ、3000人の留学生を受け入れ計画のうち、600人が墨田キャンパスで学ぶ「ライジング・グローバル・プログラム構想」
を推進するとのことです。
 
 思い返せば、平成16年第3回区議会定例会(9月)における本会議質問で、墨田区で初めて廃校を活用した大学誘致を提案(下記参照)し、約13年かかりましたがやっと念願の大学誘致が決定し、大変嬉しく思っています。
 
 これからは

①中小企業センター以外の大学誘致種地である旧曳舟中学と旧西吾嬬小学校跡地の活用をどうするのか

②大学と自治体・地域の連携事業として、何を展開していくのか(足立区は大学と200を超す事業で連携しています)

③大学誘致によりどう地域を活性化させていくのか

が大きな課題となってきます。これからも皆様の声をいただきながらしっかり推進してまいります。


 

 

(参考:平成16年9月9日 区議会本会議 公明党代表質問から抜粋)

【公明党の質問】

廃校活用の一つのアイデアを提案させていただきます。
平成十四年第三回定例会で我が党の槐議員が墨田区に大学を誘致すべきだと提案いたしましたが、墨田区は二十三区で唯一、大学がない区と言われております。大学ができれば若い人たちが集まり、街に活気が出て新たな産業が芽吹くなど、さまざまな効果が期待できます。仄聞するところによると、墨田区は産業創生特区を申請し、その中で大学施設の設置基準の緩和について要望したところ、承認されたと伺っております。また、学校施設は学校以外の目的に転用する場合、消防法が厳しくなり、現在の廃校の消防設備では不十分で改修しなければなりません。しかし学校として使用する場合、そうした改修も必要なくなるわけであります。また、墨田区は人情のまち、ものづくりのまちであり、文人墨客ゆかりの文化の地であります。都心への交通の便もよく、他の区から比べ比較的に地代も安いことから地方にある大学から見れば、東京の中央に位置した環境は大変魅力的に映ると思います。大学の学部や学年など一部が廃校を利用するなど受け入れることは可能だと思います。墨田区ゆかりの新たな人材を輩出するためにも、ぜひ大学を誘致すべきと考えますが、区長のご所見を伺います。

【山崎(当時)区長の答弁】

最後に、廃校への大学誘致についてお尋ねがありました。ご指摘のとおり構造改革特区構想の一次提案で、本区が提案いたしました産業活力創生特区の中で、大学の設置基準の緩和について要望いたしました。その結果、地方公共団体の地域の集積度が高いなどの特別の理由があり、大学の教育研究に支障が生じないといった場合に限って、特区の認定を受けることによって校地面積基準の引下げによって大学の設置が可能というふうになりました。区内の大学の誘致につきまして、私といたしましても大変望ましいことであると考えておりますので、特区構想を活用し校地面積基準の緩和が可能であったことから誘致についてもいろいろと考えてきたわけでございますが、どうしても、やはり大学となりますとそれなりの面積が必要でございます。また、相手方もあることでございまして、具体的な場所等も決めて大学側に働きかけなければならないわけでございます。余談になりますが、過日、私立大学の協会に対しまして、墨田区内における大学誘致について、手を上げていただく大学がないかということで、水面下でちょっと動いた経緯があるわけですが、最近の大学生は交通利便性というものを非常に求めるということで、駅の近くというのが私立大学の一つの適地を選ぶ条件になっているということもございまして、なかなか区内での大学の誘致については難しいといった面もございました。しかし、あきらめずに引き続き大学の誘致については検討させていただきたい、そのように思いますので、よろしくどうぞお願いをいたします。

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墨田区 大越勝広
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