バックナンバー 2015年 7月

dc072493dc0724100核家族化が進む現代にあって、産前産後の女性をどうサポートしていくのか、今大きな課題になっています。

特に産後は体力・体調が元に戻らないうちに、夜間の授乳や乳児への関わりの中で、強いストレスを抱えることになります。

また、心身にわたる様々なストレスから子どもへの虐待につながるケースが多いといわれています。

今回はこうした課題を解決するために、入院時から産後の女性を心身ともにサポートする郡山市の産後ケア事業を視察調査してきました。

郡山市が同事業をスタートしたきっかけは、市民へのアンケート調査により、子育て世代のお母さん達から強いニーズがあったからとのこと。

対象となるのは出産後6か月以内の初産婦で、心身にわたる不安を抱えている方などが、

出産後、最大14日間、継続入院できるものでした(実際には3日間ぐらいで退院される方が多いらしいです)。

現在は内閣府の地域少子化対策強化交付金を活用し、全額国庫補助を財源としているとのことでしたが、

今後、この補助金が使えなくなった場合は、厚労省の別の交付金の活用を考えているそうですが、

補助金が半額となってしまうため、利用者にも負担をお願いすることも検討しなければならないとのことでした。

驚いたのは郡山市の産後ケアの事業予算!

郡山市では協力いただける病院に毎月約53,000円を定額で支払い、それ以外は病院や利用者へは一切補助を行っていないとのこと。

利用者の負担金も病院によって異なりますが、1泊2日で3,700~9,000円とそれほど大きな負担になっていません。

東京世田谷で実施している産後ケアは、1泊2日で利用料約66,000円

このうち約9割を世田谷区で補助し、利用者負担は6,400円となっており、自治体側に大きな財政負担が伴います。

しかし、核家族・少子化が進む中で、どのように安全・安心の産前・産後のケア体制を整えていくのかは大きな課題です。

協力いただける病院や助産院の状況もありますが、郡山市の事業運営を参考に東京都の中である程度の整備は必要だと感じました。

今後は都議会公明党とも連携し、安全・安心の産後ケア体制について

しっかり取り組んでまいります。

 7月22日、会派の議員5人(千野、じんの、高橋、とも、はねだ)と共に宇都宮市で実施している「誇れる・選ばれるまちづくり事業」について視察・調査してまいりました。
 この事業は市民のシビックプライドの醸成や、人口減少化社会を見通した都市戦略の上から平成25年から実施している事業で、市が実施している全事業の中から、①オリジナル、②先駆的、③トップクラスの視点から81事業を選定し、事業改善や市内外にわたる見える化に取り組んでいる事業です。
 お話を伺ったオリジナル事業としてのブランド戦略は、墨田区でも現在、「すみだ地域ブランド戦略」を実施していることから、大変興味深く伺わせていただきました。
 墨田区は有形の物を対象にブランド認証していますが、宇都宮市では無形のイベント等についてもブランド認証しており、餃子は全国的に有名ですが、jazzやカクテルでも有名で、現在それを全国的に認知してもらうために取り組みも実施しているとのことでした。
 今後墨田区の観光振興を考える上で、定着しつつある無形のイベント等も貴重な観光資源としてブランド化することも検討する必要性を感じました。
 また「行政のブランド戦略=地域の魅力を発信する」と思っていましたが、市民が「誇りに思い、選ばれるまち・宇都宮」を目指す視点の上で、市民への行政サービスを事業を選定は職員のモチベーションの向上、更には事業改善につながるとの視点は行政によるブランド事業の考え方で新たな視点だと感じました。
 実は今回、個人的に注目したのはオリジナル事業としての「自転車のまち宇都宮」でしたが、大変残念なことに今回は市側担当部局のご都合がつかなかったので、その点の取り組みについて詳細に聞くことはできませんでした。宇都宮はアジア最高位のサイクルロードレース「ジャパンカップサイクルロードレース」が開催される街であり、地形が平たんなところから自転車利用の市民も大変多く、コミュニティサイクルも実施しており、市民の交通手段として、更には観光の足として好評とのこと。街には商店街などの協力をいただき「自転車の駅」や短時間無料駐輪機も4時間まで無料(墨田区は2時間まで無料)となっており、利用者が安心して駐輪できる環境が整備されています。墨田区が「サイクルシティ・墨田」を目指すうえで、大変参考になる事業なので機会があれば是非ともお話を伺いたいと思っています。
 
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 IMG_5792 IMG_5795 IMG_5799私の地元・八広小学校で現在取り組んでいる子供たちの学習意欲を高める研究授業について、同じ区民文教委員の佐藤篤議員、西村孝幸議員と一緒に見学してまいりました。

これは以前、八広小学校の須藤校長先生からお聞きし、ぜひとも見学させていただきたいとお願いし、同じ委員会の議員にも声をかけ、実現したものです。

この研究事業は、すみだ教育研究所がコーディネーターとなり、東京未来大学のモチベーション行動科学科と八広小学校が連携し、子供たちの学習意欲の向上などをテーマに今年1年かけて実施するとのこと。

本日はその最初の授業で4年生の理科、水鉄砲と空気鉄砲を使った圧力の授業を行っていました。

子供たちが自分なりに考えをまとめ、発表していくその姿はどの子供たちも生き生きしていました。

 授業終了後の意見交換会で「今日の授業は子供たちだけでなく、間違いなく教員のモチベーションも上がりました」と須藤校長。

一方的な知識の注入や伝達だけでなく、教員と児童・生徒の相互の意思疎通により、学力を高めていくアクティブラーニングによる学習はこれからも注目です。

八広小学校の教職員の皆様、東京未来大学の小林先生、本日はありがとうございました。

 

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