バックナンバー 2011年 8月 2日

 

災害対策本部消防局防災安全課長の話を聞く公明党区議団

 7月28日、東日本大震災後、2度目となる被災地・仙台市を訪問。

 前回6月の訪問は、消防団員としての活動であり、①所属する向島消防団の一員として、消防団有志で集めた消防団活動支援金を仙台市若林区消防団に届けること、②仙台市の中で最も被害が大きかった地域の一つである若林区の消防団活動について意見交換、③被災現場の視察が主な目的でした。

 今回の訪問目的は、自治体防災ネットワークを締結している墨田区と仙台市で、現在も職員派遣などを継続派遣している状況の中、①今後の支援の在り方や要望、②長期化する避難所や防災備蓄における課題、③瓦礫の撤去が他の被災地より早いことへの調査、④震災発生から、まもなく半年が経過する中で、3ヶ月前と瓦礫の撤去や復興に向けた街の取り組み、更には前回訪問できなかった青葉区などの被災状況の現地視察等でした。

 お忙しい中、説明していただいた災害対策本部消防局防災安全課の齊藤課長には心より感謝申し上げます。

 調査事項について事前に整理・FAXしていたこともあり、ポイントを整理した資料を提供いただき、大変助かりました。

 やはり現場に行かないとわからないことが沢山ある事を今回も痛感しました。

【調査内容と所見

 1.今後の支援の在り方や要望

 齊藤課長からは、「墨田区からの派遣職員には、未だ大勢の人が待機待ち状態の罹災証明の発行業務を休日返上で実施してもらっており、大変助かっており、感謝しています。是非、今後ともしばらく継続をお願いしたい。」との話が。

 防災協定には期間については明記していないが、仙台市が望む限り、出来る限りの支援をしていく必要性を痛感しました。

 また、阪神大震災、中越地震を経験された自治体の支援は、仙台市の想像をはるかに超えるスピードと発災時に適格性のある物資等の供給があり、大変助かり、勉強になったとのことでした。新潟市からは未だ支援の要請もしていないのに3.11の夜には救援物資が届き、その搬入ルートが他の都道府県からの搬入ルートとなり、物資が届けられたとのこと。

 激甚災害を経験した自治体の防災計画やマニュアルを、墨田区の防災計画見直し時に是非とも参考にすべきと思いました。

 2.長期化する避難所や防災備蓄における課題

①避難所については、発災後に仙台市の人口の約1割、最大10万6千人が避難所に押し寄せたが、1週間後には約2万人と減少し、現在では被害の大きかった若林区と宮城野区で39人とのこと。発災当時は想定を超える避難者だったこともあり、食糧、毛布が不足。仙台市は都市部で企業集積も多いことから帰宅困難者も大勢出たことも起因しているとのこと。

②ガソリンや灯油の不足も困ったが、重油が不足したことにより、非常用電源などが動かず、大変困った。

③停電時に防災無線のバッテリーは20時間。大規模災害による長期停電時の防災無線の在り方が課題。

 墨田区も防災無線や非常用発電機の配備など類似している防災対策が多々あり、来年度の防災計画改定に向けて教訓にする必要があると痛感。

 また避難所から移り住む仮設住宅対策については、仙台市では既存の空いている住宅ストック(空き民間賃貸住宅)を市が借り上げて仮設住宅として提供。申込が8254戸あり、そのうち7194戸が入居しており、大変好評とのことでした。

 既存の住宅ストックを使えば、即入居できるし、住宅設置や撤去といった費用もかかりません。また、住んでいた地域の住宅に住めれば地域コミュニティも維持することができ、子どもにとっては学校も変わらないで済むかもしれません。墨田区でも空いている民間住宅ストックが1万戸近くあることから、災害時は仙台市同様、既存の住宅ストックを区が借上げて仮設住宅として提供すべきと考えました。

 3.瓦礫の撤去について

 前回訪れた時も感じましたが、被災した東北3県の中で、仙台市が瓦礫の撤去が極めて早いのは何故か疑問に思っていました。その件について伺うと「他市は1か所等に集積しているが、仙台市では瓦礫を分別して集めており、それにより撤去がスムーズに進んでいる」とのこと。

 午後から仙台市・若林区と隣接市の名取市を視察したところ、若林区では分別された瓦礫集積所がいくつもあるのに対して、名取市ではまるで山のように全ての瓦礫が分別することなく湾岸地域に集められており、瓦礫の集積方法一つで復興に大きく影響がでることを学びました。

 4.震災発生後半年経過しての復旧具合と仙台市中心部である青葉区の被災状況について

 中心市街地である仙台市駅周辺や市役所周辺の街中は、本当に震災があったのかと思われるほど、いつもと変わらない状況でした。震災時はガラスが割れたり、電柱が傾いたりの被害はあったと思いますが、半年経った現在は完全に復旧していました。ただ、道路等には一部亀裂や段差が生じているところもあるとのこと。

 海側の若林区は甚大な津波被害により、壊滅的な打撃を受けていることはよく報道されていますが、仙台市の山側・太白区でも大きな地割れが発生して危険な状態とのこと。

 3ヶ月前、若林区は自衛隊や消防・警察の臨時の作業拠点などがあちこちにありましたが、今回の訪問では全く見かけませんでした。ブログのトップに写真掲載しましたが、避難所となった荒浜小学校からも全世界からの支援に対する垂れ幕が掲げられており、少しづつではありますが、大きく復興に向けて町全体が動き始めている事を感じました。

若林区の配車するバイクや車の集積場を視察

 

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