すみだ公明ニュース(号外)最終版2 1月7日、加藤雅之都議会議員と共に、京成押上線高架化に伴い改修される新京成曳舟駅へのエスカレーター等の設置や明治通り横断歩道の存続について、東京都建設局に申し入れに都庁へ行ってきました。
京成押上線の高架工事は、予定通りならば2011年度中には工事が終了する予定でしたが、工事の進捗が遅れており、今後は国の事業認可が2011年度までなので、事業計画の延長を申請し、工事を進めていく事になります。
さて、京成押上線の高架化によって新京成曳舟駅は現在の位置より、約150メートル程、押上駅側に移動することになります。
新しい京成曳舟駅は2階が改札口、3階がホームとなり、メインの改札口は現在のたから通り側となり、エレベーター、エスカレーターが設置されます。また、曳舟文化センター側にも改札口に通じる出入り口が設置され、エスカレーターが設置されます。
しかし当初(2年前)の計画案では明治通り側出入り口については、改札口に通じるコンコースは設置するが、エスカレーターやエレベーターについては設置せず、コンコースに通じる高架橋を明治通りに架け、そこには階段のみを設置というものでした。
更には線路をまたいで設置されている明治通りの横断歩道は、明治通りの交通遮断を少しでも解消するため、2つとも撤去する方向で考えているというものでした。
京成曳舟駅の乗降客数は1日約18,000人。私も週1回、朝の挨拶に駅頭に立っていますが、乗降客の多数が明治通り側改札口を利用しているのです。また横断歩道は駅利用者だけでなく、周辺住民にとっては京島地域と八広地域を結節する極めて重要な役割を果たしています。
このままの事業計画で進むと、利用者の多い明治通り側にはエスカレーターもエレベーターも設置されず、しかも横断歩道さえなくなってしまう事を問題視した私たち公明党は下記のような内容で署名運動を展開。9264人もの皆様に署名にご賛同いただき、2008年9月4日に石井よしのぶ(当時)都議会副議長、加藤まさゆき都議会議員とともに石原都知事宛に提出。
対応にあたった菅原副知事は「皆様の声を受け止めしっかり検討する」と約束してくれました。
【署名内容】
- 改札口に通じる明治通り側コンコースについて
- 駅利便性向上の観点から、エスカレーターを設置すること
- バリアフリーの観点からエレベーターを設置すること
- 駅周辺の利便性向上の観点から、明治通りの線路脇横断歩道は存続させること
- 明治通りには高架橋を設置し、明治通りをはさんで京島側、八広側にそれぞれエレベーターの設置を検討
- エスカレーターについては、設置スペース等の問題で困難な見通し
- (高架橋を設置したのに)横断歩道を残しては交通遮断の原因の除去にならないので撤去を前提に検討
という状況が明らかになりました。
こうした内容は本来、地域住民の皆様の要望とは全く異なることから、加藤まさゆき都議会議員と共に再度、東京都建設局に伺い、上記東京都等が計画している事業計画に具体的根拠をつけて強く反論。改めて下記事項を強く要望しました。
- 高架橋を設置しても横断歩道をなくせば、明治通り側駅利用者や周辺住民の利便性が著しく後退する。駅や駅周辺の利便性向上の観点から横断歩道は残すべきである。 鉄道の立体化に伴い交通の円滑化は現在から大幅に高まる。しかし、横断歩道まで無くしてしまうことは、鉄道で分断されていた市街地一体化が今度は道路で分断される結果を招いてしまう。まちづくりの観点から再検討すべきである。
- 利便性やバリアフリーの上から、高架橋もしくはコンコースにつながるエスカレーター、エレベーターはセットで必要である。また、現在、利用客が最も多いのは明治通り側改札口である。京成曳舟駅の利用実態調査を早急に行い、その結果も踏まえて地元の意向を踏まえた最適な計画を再検討すべきである。
- 利用実態調査や各駅の高架下横断歩道設置状況を調査し、総合的な観点から現在の検討状況等について住民に報告し、理解を求めるべきである。
対応にあたった建設局道路建設部の吉原一彦部長からは、「地元の要望は理解した。今年早々に実態調査は行う。高架化事業が延長される事で、要望のあった明治通り側の駅出入口におけるエスカレーター等の設置や、横断歩道の扱いについては、これからの話。様々な観点から検討を進める」との回答がありました。
今後も紆余曲折が予想され、役人と対峙することになると思いますが、怯むことなく、臆することなく、「声の届く政治」を実現する為、都議会、区議会が力をあわせ、しっかり取組んでまいります。