10月11日
全国都市問題会議の1日目。新潟県長岡市のアオーレ長岡。
テーマは「市民協働による公共の拠点づくり」
毎年、全国からたくさんの議員が集まります。FBでつながっている皆様と。
山古志村の闘牛“龍馬”。大きくておとなしかったですが、知らないたくさんの人に接してストレスたまっていそうでかわいそうでした。
アオーレ長岡は、隈研吾さんの設計。domaのある、コンパクトでウオーカブルな空間。
会場内で、隈研吾さんにお会いでき、一緒に写真撮っていただきました。
市民との対話で公共施設のマネジメントをすすめておられる津市の前葉市長、隈研吾さんの素晴らしい建築のお話、アートディレクターの森本千絵さんの感性豊かな作品のお話など、示唆に富んだ講演を聞けました。
訪問先で、工場をたたむお話をお聞きした。
お一人でされている小さな会社。金属を扱ってらっしゃるところ。
ご本人の年齢もあるが、業界自体が海外に移転されて縮小されているとのこと。
議員になって、このようなお話が多い。
公明党が行った100万人訪問アンケートでどこまでこの状況が国に伝えられたか。全国どこでも同じかと思います。
大きな会社は、より賃金の安いところで経費を削減したいと、海外に下請けに出し、工場を移転してきました。それでも経済が上向きの時はまだよかった。
私自身、今になって気づくのは遅いと思うのですが、日本は足元の産業がもう崩れているのではないかということです。
技術大国と言われた日本はまだ健在でしょうか。
多くの技術が継承されず海外に持っていかれていないでしょうか。
インバウンドも大事かと思います。ICT化も大事でしょう。
どんな人も働いて社会のためになる喜びを与えられているのか。
この国の経済の形がいびつなものになっていくのではないか。もう、そうなっているのではないかと危惧しています。
これからも庶民の心のわかる公明党ならではの施策展開を国、地方3000のネットワークでがんばってまいります。
2018年10月4日
【主張】がん免疫治療 研究の充実で根治へ道開け
がんは、日本人の2人に1人がかかる国民病であり、抜本的対策が緊急の課題だ。
今年のノーベル医学生理学賞受賞が決まった京都大学の本庶佑・特別教授の免疫研究が、根治への道を開くことを大いに期待したい。
免疫治療は、がん細胞を直接攻撃するのではなく、人体に本来備わっている、病気に打ち勝つ免疫の機能を生かすのが特徴だ。そのため、がんの種類に関係なく顕著な治療効果が確認されている。
本庶氏の研究から生まれた画期的ながん免疫治療薬「オプジーボ」は、各国で用いられており、肺や腎臓、胃など一部のがん治療でも使われ始めている。抗がん剤や手術による治療が難しい末期のがんでも効果が示され、多くの患者に希望を与えている。
そして、本庶氏が昨年の公明党京都府本部の文化フォーラムで講演したように、今後の課題は、想定外の副作用を抑えつつ、免疫治療の効果をどう高めるかだろう。
政府としては、研究を支援するための環境整備に、より力を入れることが求められる。既に、2016年度からの5年間で、科学技術イノベーションの関係予算を当初の8兆円から26兆円に増額する計画を進めているが、この取り組みを強化してほしい。
近年、日本人の研究に数多くのノーベル賞が授与されているものの、それらの研究は、1980~90年代の研究費が手厚かった時期に開始したものが大半とみられる。
がん免疫治療の実現も、こうした基礎研究を地道に続けてきた好例である。短期的な成果だけを重視する政策ではなく、腰をじっくりと据えた研究を応援していきたい。
また、人材育成も目配りする必要がある。研究の中心拠点である大学は人件費の削減に伴い、雇用の安定した研究職が減り、非正規の研究者が増加した。職を求めるための事務作業に追われ、将来性のある研究が継続できない事態も起きつつある。
時代を担う研究者が育たなければ、成果を具体化することもおぼつかない。
本庶氏が講演で強調したように21世紀を「がんの終わりの始まり」とすべく、公明党としても医療技術の発展に一層取り組んでいく。